武井武雄をあいする会

童画家武井武雄が妖精ミトと遊んだ創作活動の原点である生家。取り壊し方針の撤回と保育園との併存・活用を岡谷市に求めています

松本 猛氏による特別講演会開催のお知らせ

2013年11月24日 17時26分56秒 | あいする会
武井武雄をあいする会の設立趣旨入会申込み生家の保存・活用を求める署名生家保存・活用のための募金


 武井武雄をあいする会では、武井武雄が日本の童画家に与えた影響を具体的に知るため、ちひろ美術館常任顧問、絵本学会会長の松本 猛氏による特別講演会を下記のとおり開催します。
 武井武雄が挿絵を描いた絵本「コドモノクニ」は、当時大評判になり、日本中に武雄ファンが広がりました。武雄の絵のインパクトは、のちの世代に大きな影響を与えました。その一人が いわさきちひろ さんです。絵本のモデルにもなった松本 猛氏からお話をうかがいます。
 大勢の皆様のご参加をお待ちしております。



1 日 時  平成25年12月12日(木)
         午後6時から7時30分まで
         受付・開場  午後5時30分から

2 場 所  岡谷パークホテル SONOMAホール
        長野県岡谷市中央町1-7-13
         TEL:0266-24-0100
          ホームページはこちら


3 講 師  松本 猛氏
          プロフィールはこちら

4 演 題  「武井武雄といわさきちひろ」

5 その他  どなたでも参加できます。参加費は無料です。

6 お問い合わせ先  小口基實 電話 080(3732)3069

タッシェン(TASCHEN)のアンデルセン童話集に武井武雄の童画が使われました

2013年11月21日 06時05分50秒 | 武井武雄の世界
武井武雄をあいする会の設立趣旨入会申込み生家の保存・活用を求める署名生家保存・活用のための募金


 2013年10月にドイツに本社がある出版社タッシェン(TASCHEN)から出版されたアンデルセン童話集(The Fairy Tales of Hans Christian ANDERSEN)に武井武雄の童画が使われています。

 この童話集は、ノエル・ダニエル(Noel Daniel)氏により編集されたもので、全部で23話が収録されており、それぞれの話に別の童画家による挿し絵をつけるという趣向になっています。
 日本人の童画家として選ばれているのは、武井武雄ただ一人です。


【収録されている童話と童画家】
 1.エンドウ豆の上に寝たお姫さま(The Princess and the Pea)
    - Tom Seidmann-Freud,German,1921
 2.小夜啼鳥(さよなきどり)(The Nightingale)
    - Georgii Ivanovich Narbut,Ukrainian,1912
 3.豚飼い王子(The Swineherd)
    - Einar Nerman,Swedish,1912
 4.父さんのすることはいつもよし(The Old Man Is Always Right)
    - Hertha List,German,1940
 5.農家のおんどりと風見のおんどり(The Farmyard Cock and the Weathercock)
    - Theo van Hoytema,Dutch,1898
 6.人魚姫(The Little Mermaid)
    - Josef Palecek,Czech,1981 & Lotte Reiniger,German,1980
 7.皇帝の新しい着物(The Emperor's New Clothes)
    - Harry Clarke,Irish,1916
 8.かがり針(The Darning Needle)
    - Maurice Sendak,American,1959
 9.駅馬車で来た12人(Twelve by Mail Coach)
    - Hertha List,German,1940 & Laura Barrett,British
 10.しっかりしたすずの兵隊さん(The Steadfast Tin Soldier)
    - Kay Nielsen,Danish,1924
 11.雪の女王(The Snow Queen)
    - Katharine Beverley & Elizabeth Ellender,nationalities unknown,1929
 12.ノミと教授(The Flea and the Professor)
    - Laura Barrett,British
 13.親指姫(Thumbelina)
    - Gustaf Tenggren,Swedish-American,1953
 14.仲よし(The Sweethearts)
    - Vilhelm Pedersen,Danish,1849
 15.睡魔(Ole shut-eye)
    - Takeo Takei,Japanese,1928

 16.さやから飛び出た5つのエンドウ豆(Five Peas from a Pod)
    - Heltha List,German,1940
 17.みにくいアヒルの子(The Ugly Duckling)
    - Theo van Hoytema,Dutch,1893
 18.イーダちゃんの花(Little Ida's Flowers)
    - Heltha List,German,1940
 19.羊飼いの娘とエントツ掃除人(The Shepherdess and the Chimneysweep)
    - Kay Nielsen,Danish,1924
 20.空飛ぶトランク(The Flying Trunk)
    - Takeo Takei,Japanese,1928

 21.マッチ売りの少女(The Little Match Girl)
    - Arthur Rackham,Britsh,1932
 22.火打箱(The Tinder Box)
    - Heinrich Strub,Swiss,1956
 23.ペンとインク壷(Pen and Inkstand)
    - Laura Barrett,British

双燈社を学ぶ会を開催しました

2013年11月12日 06時43分12秒 | あいする会
武井武雄をあいする会の設立趣旨入会申込み生家の保存・活用を求める署名生家保存・活用のための募金



 武井武雄をあいする会は、平成25年11月11日(月)午前10時から岡谷市のイルフプラザで、会員の八幡兵吉氏を講師として20人ほどが参加し、武井武雄が故郷・岡谷市西堀で発足させた「双燈社」の文化活動について学びました。



 「双燈社」は、終戦後の日本において、物資が欠乏し人心が荒廃していることを憂慮した武井武雄が終戦直後に岡谷市で数人の同志と設立しました。その設立趣旨は、次のようなものでした。

日本を明るく立て直す為にまづ我々自身の生活を少しでも明るくしたい会

そうした気持を持っている人なら誰でも大いに歓迎する会


 「双燈社」の活動については、次のようなプログラムからその内容を知ることができます。(第5回目のプログラムは欠番です)
 終戦直後の娯楽が少なかった時期に高いレベルの文化活動を行っていたことがわかります。







 また、ちくま学芸文庫「戦中・戦後気侭画帳」には、生家で過ごした少年時代の思い出や疎開中の生活を描いた絵が収録されており、武井武雄が故郷である岡谷市西堀やその生家に深い愛着をもっていたことがうかがわれます。





生家で行われたインタビュー(上の絵の座敷が使われています)