武井武雄をあいする会

童画家武井武雄が妖精ミトと遊んだ創作活動の原点である生家。取り壊し方針の撤回と保育園との併存・活用を岡谷市に求めています

署名と募金の状況(平成25年8月末現在)

2013年09月19日 06時11分19秒 | あいする会
武井武雄をあいする会の設立趣旨入会申込み生家の保存・活用を求める署名生家保存・活用のための募金

武井武雄をあいする会が正式に発会してから3か月が経過しました。

平成25年8月31日現在の会員数、署名数、募金の状況についてお知らせします。



会員数96人
署名数2,579筆
募金額1,300,000円

平成25年8月31日現在

イルフ童画館 館長からお話を聞く会のお知らせ

2013年09月01日 10時16分45秒 | お知らせ
武井武雄をあいする会の設立趣旨入会申込み生家の保存・活用を求める署名生家保存・活用のための募金

イルフ童画館 館長からお話を聞く会のご案内


武井武雄をあいする会会長 小口基實


 おかげさまで、「武井武雄をあいする会」の入会者と署名活動は順調に進んでおります。
 さて、本会では、イルフ童画館 山岸館長様から武井武雄の作品についてお話を聞く会を下記のとおり開催することといたしました。
 当日は、学芸員の案内により館内を見学・作品を鑑賞した後、山岸館長様からあまり知られていない武井武雄の業績などについても解説をしていただく予定で、武井武雄をより広く高い視点で知ることができるよい機会となります。
 是非とも、大勢の皆様のご参加をお待ちしております。



1 日 時 平成25年9月29日(日)

       10時50分受付 イルフ童画館前

       10時~11時 学芸員の案内説明で館内見学鑑賞

       11時30分~12時30分 山岸館長 解説・講演

       12時50分~13時50分 館長を交えて昼食会

2 場 所 イルフ童画館(電話:0266-24-3319)

3 会 費 入場料  500円(武井武雄をあいする会会員の方) ⇒入会はこちら
       昼食会 2,000円

4 問合せ先 小口会長携帯 080-3732-3069

5 その他  当日、直接イルフ童画館にお越しください。


       イルフ童画館では9月10日までコドモノクニの世界を探るパネル展を開催中です。


岡谷市議会会議録より7(平成25年6月定例会)

2013年09月01日 08時25分56秒 | 岡谷市議会会議録
武井武雄をあいする会の設立趣旨入会申込み生家の保存・活用を求める署名生家保存・活用のための募金


岡谷市議会会議録

平成25年6月定例会


平成25年6月13日

◆10番(共田武史議員) 10番 共田武史です。
 (1~5番 略)
 6番、武井武雄の生家について。
 過去、議会には武井武雄の生家について歴史的価値はない、地元が賛成している、図面で残す、生誕の地で顕彰するとの説明を受けております。しかし、市民から疑問視する声が幾つか上がっておりますので、質問させていただきます。
 (1)歴史的価値。
 先番議員の質問等ありましたので、簡潔に質問します。関連していますので、簡潔に。
 岡谷市は、武井武雄生家について歴史的価値はないと考えているのでしょうか。
 (2)市民理解への取り組み。
 壊すことに反対する声が上がっています。反対してなくしてしまいますか。
 以上となります。よろしくお願いします。

◎企画政策部長(小口明則君) 共田武史議員さんの御質問に順次お答えを申し上げます。
 私からは、大きな1番と大きな4番、それから大きな6番の(2)についてお答えをいたします。
 次に、大きな6番の武井武雄の生家についての(2)市民理解の取り組みでありますが、先番の議員さんにも一定のお答えをさせていただきましたけれども、武井武雄の生家並びに土地につきましては、寄贈の際、特別縁故者から亡き武井三春氏の遺志を継ぎ、老朽化した建物を取り壊し、土地は武井武雄の功績を後世に残し、顕彰する利用をしていただきたいという趣旨の要望が出されたことから、その要望を尊重し、建物を取り壊し、土地につきましては童画のまちづくりに資する活用を図る方針としております。
 昨年の11月には、全員協議会でお示しをしました岡谷市保育園整備計画の中で、現在の西堀保育園の整備用地として生家敷地との一体的な活用が可能であり、また、武井武雄の生誕地であることを顕彰し、童画文化に触れることのできる特色ある保育園として、早期の整備が可能な園として位置づけをしております。
 また、地元西堀区では武井武雄邸検討会においてさまざまな検討を重ね、本年1月には西堀保育園の生家敷地との一体的整備の早期推進のほか、武井武雄顕彰の推進や母屋の取り壊しに賛成するとの要望をいただきました。一方、ことし5月には武井武雄を愛する会という生家の保存を求める会が発足したと承知をしておりますが、市といたしましては寄贈の際にいただいた要望や地元西堀区及び武井武雄邸検討会の要望を尊重し、適切に対応してまいりたいと考えているところでございますので、よろしくお願いをいたします。
 私からは以上でございます。

◎教育部長(古屋博康君) それでは、私からは大きな6番、武井武雄の生家についての(1)歴史的価値についてお答えさせていただきます。
 武井武雄の生家の歴史的価値は、江戸時代に建てられた中級武士の家としての部分であると考えております。歴史的には、この住宅は各村々に居を構える散居武士の生活の場であり、また、地域の子供たちに読み書きを教える寺子屋が開かれておりました。
 しかし、住宅は過去に2度の火災に見舞われたこと、一時期貸し家をしていたことから大幅な増改築工事が行われていること、長い間無人であったため、老朽化が激しい状態であることから、中級武士住宅としての歴史的価値は低いものと判断をしております。

◆10番(共田武史議員) 武井武雄の生家について、(1)歴史的価値。歴史的価値はないという御答弁ですけれども、3点の点から、まず建物自体、江戸時代にあるものということで、その価値は実を言って先ほどないという答弁だったと思います。武井武雄という人物の、岡谷市の歴史の中の偉人が出てきたお家という意味の歴史的価値はあるのかないのか、どういう認識をしているのか。(「リーン」予鈴)
 それともう1点、これから歴史を大切にするという、これからの岡谷市の歴史をつくるという上で、こういう歴史とか風土というものを大切にしなければならない。そんな中でこの建物をどんな位置づけにしてくるか。これからの新しい歴史をつくるという意味の歴史的価値、その3点のうち、残りの2点についてどのように考えているのかお尋ねいたします。

◎企画政策部長(小口明則君) 私ども武井武雄先生の顕彰という部分では、一番が今日本童画美術館、イルフ童画館というところに結実をしている部分であろうというふうに思っておりますし、まちづくりの中でさまざまな場面で童画のまちづくりというようなことで、例えば橋の欄干に武井先生の絵を使うとか、そんなようなことでさまざまな顕彰をしております。
 そうした意味では、私どもは武井先生の価値というものはそういう部分であろうと思っていますし、武井先生の精神を継承していくということが一番その歴史的価値を認めていくことじゃないかと、そんなふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

◆10番(共田武史議員) 私の質問は建物に対してそういった価値があるかどうかということを質問させていただいているので、御答弁をお願いします。

◎教育部長(古屋博康君) この件につきましては、先ほども答弁させていただきました。建物の、武井武雄先生の生家の歴史的価値というのは、江戸時代に建てられた中級武士の家としての部分での価値でございまして、この住宅につきましては今までの先ほど説明したとおりの部分で、歴史的価値は低いという判断でございます。

◆10番(共田武史議員) 生家としての価値があるかないかというところをまずお尋ねします。

◎教育部長(古屋博康君) 生家としての歴史的価値はないものでございます。

◎市長(今井竜五君) 先ほど来、先番の武井富美男議員さんのところでもこの議論があったというふうに思っておりますが、私はあそこに武井武雄の家があった、ある、そのこと自体の精神というものは大切にしていかなければならないというふうに思っております。
 そうした中で、武井武雄氏の御令嬢であります三春さんが、武井武雄の精神を顕彰する場所として活用をしていただきたい、それが遺志であるというふうに思っておりますので、私たちはその遺志を大切にしていきたいと、そういうスタンスでおりますので、よろしくお願いいたします。

◆10番(共田武史議員) そこは理解しています。ただ、生家としての価値があるかどうかというところが僕は聞きたかった点で、そう言われるともうどうしていいかわからないんですけれども、次のほうに行かせてもらいまして、市民理解のほうでいきます。実際に武井武雄の生家が皆さんから残してほしいという声が今現在上がっている中で、その人たちの考え方を尊重、先ほどの答弁の中ではしないというような方針だったと思うんですけれども、現実岡谷市の宝として認識されている武井武雄というものとその生家というものを、地元だけの判断でもよろしいのかどうなのか、その辺も少し疑問がありますが、いかがですか。

◎企画政策部長(小口明則君) 繰り返しの御答弁になって大変恐縮でございますけれども、私どもは敷地について寄贈を受ける際に、特別縁故者の方から亡き武井三春さんの遺志を継いで老朽化した建物を取り壊し、土地は武井武雄の功績を後世に残し顕彰する利用をしていただきたいというような、そうした要望をいただいております。
 また、地元においては西堀区、それから武井武雄検討会からさまざまな検討を重ねる中での一定の要望をいただいているわけでございます。そうした要望等を踏まえて、現在のところではこの武井武雄先生の生家の敷地を生かして、どのように顕彰し、そうした保育園整備の中に生かしていくかということで検討させていただいているところでございますので、ぜひこの点は御理解をいただきたい、こんなふうに思っています。

◆10番(共田武史議員) 私も承認しちゃったあとなんで、設計図をとるときもそういう説明があって承認しちゃった身なので、この質問は本当に苦しい、わかるんですけれども、現実一部だけでも残して、例えば保育園の中の図書館を1間、2間使ったりして残すようなことをして、子供たちがそこの中で武井武雄がここで生まれて育ったところだよ、そんなような利用方法もある。
 何となく政治なので、皆さんの意見がうまく尊重できるような形を検討していただきたいと思うんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。

◎市長(今井竜五君) 私たちはやはり基本的には寄贈していただいたときの約束といいますか、思いというものを尊重していかなければならないという立場、それが一つの寄贈の条件ではないですけれども向こうの思いだということがありますので、それは大切にしていかなければならないと、そういうふうに思っております。そういった中で先ほどもちょっと答弁させていただいたことがありますけれども、いろいろな御意見を聞かせていただきたいと思っております。

◆10番(共田武史議員) わかりました。いろいろな人の意見を尊重してやっていただければと思いますので、よろしくお願いします。
 以上で終わります。

岡谷市議会会議録より6(平成25年6月定例会)

2013年09月01日 07時04分16秒 | 岡谷市議会会議録
武井武雄をあいする会の設立趣旨入会申込み生家の保存・活用を求める署名生家保存・活用のための募金


岡谷市議会会議録

平成25年6月定例会


平成25年6月13日

◆2番(武井富美男議員) おはようございます。2番 武井富美男です。
 時間の関係もございますので、通告順に従いまして、一般質問をさせていただきます。
 まず、大きな1番、保育園整備計画前期計画についてであります。
 (1)今年度の事業予定であります。
 平成24年11月に岡谷市保育園整備計画が策定され、前期計画として東堀保育園、西堀保育園の整備が予定されていますが、それぞれ今年度どのような事業方針でいるのかお聞きします。
 次に、(2)西堀区の要望書であります。
 平成25年1月15日付の、西堀区長、西堀区の武井武雄邸検討会委員長両名による岡谷市への要望書、武井武雄の顕彰及び西堀保育園早期整備に関する要望書には、1として、岡谷市保育園整備計画に基づく西堀保育園の武井武雄生家敷地との一体的整備については賛成する、早期に整備を進めてほしい。2番目として、武井武雄の顕彰を推進してほしい。3番目として、武井武雄の母屋の取り壊しには賛成する。また、検討会で出された意見として、1つとして、西堀保育園は他のどの園にもまねのできない武井武雄のキャラクターを生かした保育園にしてほしい。2として、通園訓練施設の付加については賛成・評価するなどの意見を載せてございます。岡谷市は、これらの要望書についてどのように考えているのかお聞きします。

◎市長(今井竜五君) おはようございます。
 武井富美男議員さんの一般質問に対しまして答弁をさせていただきます。
 大きな1番の保育園整備計画前期計画についての(1)の今年度の事業予定についてでございますが、前期計画におきましては、入所児童数や地区の児童数の動向、目指すべき保育園の実現を図る上で、保育サービスの拡大につながる視点、また用地の確保のしやすさなどの視点から、東堀保育園、西堀保育園の整備に取り組むこととしております。
 このうち、東堀保育園は現在理想とする2クラス体制で保育が実施されている中、地区の人口も増加しており、現在の施設では未満児保育などの保育サービスの拡大や、保護者用の駐車場の確保も困難の状況であることから、早期に移転整備を図ってまいりたいと考えております。
 現在、東堀保育園につきましては、近隣に整備用地を確保すべく用地の先行取得事業に取り組んでいるところであり、候補地の境界立ち会い、測量、不動産鑑定が終了したことから、現在関係権利者の皆様から御要望等をお聞きしながら価格面などの具体的な交渉を行っているところであります。
 次に、西堀保育園につきましては、敷地が狭く施設も老朽化し、保護者用の駐車場も敷地内に確保できない状況にありますが、隣接地に武井武雄生家敷地があり、現在の西堀保育園敷地と武井武雄生家敷地とを一体に利用することが可能であります。このように用地の確保が容易な状況にあるほか、武井武雄の生誕地であることから、通園される園児や保護者、また地元の皆様が地元で育まれ、歴史ある童画文化に触れることができる特色ある保育園整備が可能であると考えているところでございます。
 また、発達に課題のある児童を支援するため、通園訓練施設的な機能も持たせた保育園整備を推進したいと考えており、比較的市の中心部にある西堀保育園を、それら支援体制が充実した保育園として早期に整備が図られるよう、近隣施設の視察を行いながら、どのような施設でどのような支援事業を展開すべきかなど検討を深めているところでございます。
 以上でございます。

◎企画政策部長(小口明則君) おはようございます。
 私からは大きな1番、保育園整備計画前期計画についての(2)西堀区の要望書についてお答えをいたします。
 武井武雄生家並びに土地につきましては、寄贈の際、特別縁故者から亡き武井三春氏の意思を継ぎ、老朽化した建物を取り壊し、土地は武井武雄の功績を後世に残し、顕彰をする利用をしていただきたいという趣旨の要望が出されたことから、その要望を尊重し、建物を取り壊し、土地につきましては童画のまちづくりに資する活用を図る方針としております。
 昨年11月には全員協議会でお示しをいたしました岡谷市保育園整備計画の中で、現在の西堀保育園の整備用地として生家・敷地との一体的な活用が可能であり、また、武井武雄の生誕地であることを顕彰し、童画文化に触れることのできる特色ある保育園として早期の整備が可能な園として位置づけをしております。
 また、昨年度武井武雄の生誕地を顕彰していく一つの段階として、建物と敷地全体を記録保存するため詳細図を作成いたしました。武井武雄の顕彰及び西堀保育園早期整備に関する要望書につきましては、地元関係者の皆様方の武井武雄生家に対する思いを踏まえて、西堀保育園の生家・敷地との一体的整備の早期推進のほか、武井武雄顕彰の推進や母屋の取り壊しに賛成していただいており、大変重く受けとめているところでございます。
 岡谷市の宝である武井武雄を顕彰しながら、武井武雄が築き上げた童画文化に子供たちが触れることのできるような保育園の整備に向け、地元の皆様とともに検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◆2番(武井富美男議員) 新西堀保育園につきましては、通園訓練施設的な機能を持たせた保育園整備ということでもって支援事業の中身を検討しているとのことでございますけれども、支援事業の中身のことよりも、保育園の立地につきまして、道路のつけかえなど地元の合意をとらねばならないことが先にあると思いますけれども、その点どのように市は考えておられるのかお聞きします。

◎健康福祉部長(宮澤順君) 西堀保育園の整備に当たりましては、両敷地の間にある市道をどのようにしていくか、さらには通園訓練施設的な機能や武井武雄の顕彰を含め、これから検討を深めていく段階であります。それらの課題につきましては、今後地元と十分協議を行いながら進めてまいりたいと考えております。

◆2番(武井富美男議員) 支援事業の中身を検討されることは結構ですけれども、もうちょっと立地に向けての事業化について、もうちょっと積極的にしてほしいなと私は思っております。
 次に、(2)の西堀区の要望書でございますけれども、武井武雄邸の保存会ができたようでございますけれども、大分市外の方が多いような私は感じがしましたけれども、私は武井武雄先生の長女に三春さんという方がおいででしたけれども、この方が父の絵具箱という本を出されています。この本は、生前の武井武雄先生の生活のことだとか、岡谷市でのことだとか、また父の仕事のことなどが書かれております。生家につきましては、人間誰でも持ち合わせております生家に対する郷愁につきましてはその中で書かれておりますけれども、武家屋敷の保存のことなどは一言も書かれておりません。
 また、その中でもって、父は中学校を卒業するまでの幼少期をここで過ごした後、志を抱いて上京することになる。生まれ育った家から脱皮して全く新しい自由な自分の世界を築いていったのであったといいまして、画家としての志に燃えておりまして、生家の文化財的な価値の保存など心になかったように思います。武井先生は、東京の板橋区の南常盤台に住む前にも住所を移されておりまして、三春さんの著書からは武井先生も三春さん自身も、岡谷の生家には文化財的な価値を感じている様子はうかがわれません。
 仮に武井先生が生家を残したかったならば、人に貸せることなどせず、もっと手を入れていたと思います。平成20年5月に岡谷市に生家が特別縁故者などから寄贈されたときも、生家敷地は荒れ果てて、建物も朽ち果てている状況でございました。また、近隣住民からも苦情の声が聞かれているような状況でございました。
 市は特別縁故者の寄贈契約とか要望を踏まえまして取り壊す方針を表明されましたけれども、武井先生の生家保全に対する気持ちをどのように感じているのかお聞きします。

◎企画政策部長(小口明則君) 武井武雄先生は童画という言葉をつくり、子供の心に触れる絵の創造を目指して童画の世界を確立した方でございますので、子供の教育などに対する思いというものは特別強かったのではないかというふうに思っております。
 こうした思いが御息女の三春さんにも受け継がれまして、寄贈の際の特別縁故者からの要望となったものと考えておりますので、寄贈の際の要望を尊重した活用をすることが武井先生の遺志に沿っていくのではないかと、そんなふうに考えております。

◆2番(武井富美男議員) 童画家の武井先生も、現在の西堀保育園の用地を西堀区に寄贈しておりますけれども、寄贈の際、喜んで西堀区に寄贈すると。児童の養護・育成こそ僕の最低の念願と言っていまして、このことは西堀区史文集という本がございますけれども、その中でもってそのことを後日のためにという書面にしておりまして、その写しがこの西堀区史文集に掲載をされております。そういっていまして子供の教育とか育成には熱い思いを持っていたと思われます。
 武井先生のその精神は現在の西堀区に継承をされておりまして、西堀区の保育園優先整備と武井武雄先生の顕彰要望となっております。その点、市はどのように思っているのか、再度お聞きします。

◎企画政策部長(小口明則君) 先ほども申し上げましたが、武井先生は子供の教育、育成などには特別な思いを持っていたというふうに思っております。寄贈の際の要望を尊重するとともに、西堀区と武井武雄邸検討会の要望も踏まえまして、子供たちが童画文化に触れ、武井武雄を身近に感じることができる、そして子供たちの元気な声が響きわたるような保育園として整備していくことが武井先生の遺志に沿うものだと、そんなふうに考えております。
 今後の西堀保育園の整備に向けた検討の中で、特色ある保育園としてどのような顕彰ができるかなど、地域の皆様の声も聞きながらともに検討をしていきたい、そんなふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

◆2番(武井富美男議員) ちょっとくどくなりますけれども、生前武井先生と親交のあった人の中には、武井先生から、僕は生家を残す気などないよと聞かされた人もいるようでございますけれども、先生を愛して先生の意を酌むならばそれを尊重すべきだと思いますけれどもいかがでしょうか。再度、ちょっとくどいですけれども、お聞きします。

◎企画政策部長(小口明則君) 繰り返しのような答弁でまことに恐縮でございますけれども、寄贈の際の要望を尊重するということ、それから西堀区と武井武雄邸の検討会の要望を踏まえまして、子供たちが童画文化に触れられる、そして武井武雄を身近に感じられるような、そして先ほど申し上げましたような子供たちの元気な声が響きわたるような保育園として整備していくということが先生の遺志に沿うことになると、そんなふうに考えておりますので、ぜひ御理解をいただきたいと思います。

◆2番(武井富美男議員) それはわかりました。
 先日、この先生と親交のあったという人に詳細を聞く機会がございまして尋ねましたけれども、そのときに武井武雄先生はこの建物、生家ですけれども、元禄時代に火災に遭って、非常にお粗末なものに建てかえられていると。また、教員住宅用に一部建てかえられており、価値がないと言っていたと、このように言っておりました。
 武井武雄邸の保存会は、この新聞記事を見ますと、1,000万円の寄附を募るとのことでございますけれども、市に武井邸の保存のための寄附をすると言われれば、市長さんどうでしょうかね、これは寄附を受け取る気持ちはあるのかどうかお聞きします。

◎市長(今井竜五君) 私が市長になってから、特別縁故者との話をさせていただいた機会もございました。特別縁故者たちの意思としましては、先ほど企画政策部長から答弁をさせていただいたとおり、やはりあの敷地は西堀保育園と一体として、保育園として子供の声が響きわたるようなそういう活用をしてほしいというような強い思いをいただいたところでございます。市はそれとそれから西堀区の決定を尊重してまいりたいという現在の方針でございます。
 保存につきましては、またいろいろな形が、保存の会の人たちはいろいろな考えがあるのかなというふうに思っておりますので、その御意見等につきましてはまた聞かさせていただきたいと。今の段階では尊重することと考えております。

◆2番(武井富美男議員) 市長さんのお考えはわかりました。
 岡谷市教育委員会は、以前よりこの建物は文化財的な価値はないと言われてきておりますけれども、その点今も変わりはないのか確認のためにお聞きします。

◎教育部長(古屋博康君) これまで議会一般質問でもお答えさせていただいておりますけれども、武井武雄先生の生家の文化財的価値としましては、江戸時代に建てられた中級武士の家としての部分であると考えております。
 しかし、議員さんおっしゃるとおり、住宅は過去に2度の火災に見舞われたこと、また一時期貸し家をしていたことから、大幅な増改築工事が行われていること、また、長い間無人であったため老朽化が激しいこと、そんな状態の中から中級武士住宅としての指定文化財的価値はないものと判断をしているものでございます。

◆2番(武井富美男議員) 昭和58年ですけれども、千葉大学の大川教授が建物の調査を行いまして、そのことが平成3年に発行されています、岡谷市教育委員会が発行しております「岡谷歴史の道、文化財めぐり史料編」でもって載っておりますけれども、これを見ますと、何らかの形で保存が望まれるとされておりますけれども、そういう記述がございますけれども、それは大丈夫でしょうか。

◎教育部長(古屋博康君) 先ほど申し上げましたように、中級武士住宅としての指定文化財的価値はないものと判断をしておりますので、そういう点でよろしくお願いしたいと思います。

◆2番(武井富美男議員) 岡谷市の教育委員会は、この建物については文化財的な価値はないと、こういう方針が示されましたので、この方針がぶれると全てがちょっと狂ってきますので、その点だけはちょっと方針が、一度決めた方針は変更しないでほしいなと思っています。
 私は、この武井邸の母屋は長い間手を入れられておらず、また白アリも出ておりまして、朽ち果てておりまして、今の部材では再生は困難であると思っております。昨年度市は生家の詳細図面を作成しておりまして、将来いつでも機会があれば、予算のこともございますけれども、渡辺家同様生家は再現できると思っております。
 子供の養護育成を最重要視する武井先生の意を酌むならば、早期に西堀保育園の整備を促進するため、地元説明会の開催などの事業を進めるべきだと思います。また、この新西堀保育園の整備は通園訓練施設も組み込まれておりますので、保育園建設ができなくなりますとこのような児童への対応も困難になってきます。全く全て計画が狂ってまいりますので、早期の事業着手を地元要望として強く要望いたします。