武井武雄をあいする会

童画家武井武雄が妖精ミトと遊んだ創作活動の原点である生家。取り壊し方針の撤回と保育園との併存・活用を岡谷市に求めています

生家の現状とその活用に関するご意見

2013年06月15日 12時11分04秒 | あいする会
武井武雄をあいする会の設立趣旨入会申込み生家の保存・活用を求める署名生家保存・活用のための募金


「武井武雄をあいする会」では、生家を単に文化財として保存するだけではなく、その活用についても議論をしています。建て替えが検討されている隣接する西堀保育園と一体的に活用して、全国に一つしかないユニークな、童画を通じて子どもたちに夢を与えられるような保育園(あるいはこども園)ができるよう岡谷市に対して提言していきたいと考えています。
そこで、Facebookを活用して行われている議論の一端をご紹介します。自由に意見が言えるよう、非公開のグループとして開設しています。議論に参加したいという方は、「武井武雄をあいする会」でグループを検索し、「グループに参加」をクリックして参加申請をお願いします。




(写真はいずれも平成25年6月12日に撮影されたものです。)


会員A(写真の撮影者) 一昨日、ちょっと立ち寄りました。庭も広く、この広い庭も含めて、そのまま保存して欲しいと改めて思いました。子供が縁側で思い思いに絵本を読んだり、庭で遊んだり、地域の人がラムラム農園?を営んだりと、そんな空間として活かされたらいいなと感じた次第です。
会員B ラムラム農園いいですね。今日行ってみたいと思います。そうですね、変に手を加えなくても良さそうに見えます。
会員A 私の説明不足です。そのままと言っても建物は修理が必要だと思います。
会員B 勿論です。多分中村邸のように1回ジャッキであげての大改修は必要だと思います。
会員A 庭なんかはそのまま、田舎のおじいちゃんの家のような、そのままがいいかな。砂利や入り口への道を作ったり等せず。塀は大方取っ払った方がよいかな。
会員B 講演会の帰りにまわって来ました。お写真のとおりでしたw。落ち着いた空気が流れてました。
会員A その空気を保存するには、新しいコンクリート建築では、難しい気がします。ほっとする空間は、長い歴史が醸し出すのでは。


その他にも、こんなご意見がありました。

・ いっそのこと 保存ではなくて、藤森照信先生に生家と保育園を合体させて、建築雑誌に載っちゃったり、海外からも見学に来るような夢の保育園、『大改造!!劇的ビフォーアフター』して貰うってのはどうでしょうか??直しても、使わなかったらまた朽ちるし。
・ 今の外見、資材を最大限に生かしてリノベーションし、武井先生の絵に出て来るような、不思議ワールドを作って、活用、話題になれば、行政も納得するのでは?
・ わたしは、武井邸が、かつての【双燈会】のように、岡谷や諏訪や、武井先生を愛する人たちの、かたらいの場、文化交流の場にならないものかなぁ~とイメージしているのですが。
・ ちょいと修繕して、隣の保育園?の子供達に縁側とかでお弁当食べて、お昼寝時間に読み聞かせで武井武雄。そーゆー、のどかな感じ。ってのが良いな~。と思います。
 

ろばたの会主催「武井武雄についての講演会」レポート

2013年06月15日 09時29分07秒 | 武井武雄の世界
武井武雄をあいする会の設立趣旨入会申込み生家の保存・活用を求める署名生家保存・活用のための募金


平成25年6月14日金曜日に開催された、ろばたの会主催による「武井武雄についての講演会」に出席された方から投稿がありました。

ろばたの会主催の イルフ童画館館長による 武井武雄氏についてのお話しの会に行って参りました。

今日はざっと武井武雄さんのお仕事について、映像を交えてのお話しでした。美術史の中での武井武雄さんが見落とされてきた点について、また、童画を取り上げられることが多いが、版画に氏の仕事の重要性が見受けられる等、芸大同期がパリに行く中でパリに行かなかった点、ある種の挫折感が童画に向かわせたのではないか等々、今後、より研究を深める必要があるとおっしゃってました。とても理解の深い館長さんです。

館長さん曰く、夢二と北原白秋、白樺派の影響が濃いというお話しでした。「お仕事を見ていると民藝の影響についても少なからずありそうなのに、その痕跡が見あたらないこと」について質問をしたところ、館長さんも、「時代背景としても、刊行本や郷土玩具の収集をとっても、民藝との交流は必ずあったと思うが、火事で資料が焼けたこともあり、なかなか見つかりません。」とおっしゃっていました。

最近アメリカの編集者よりアンデルセンの挿絵に是非武井武雄さんの挿絵を使いたいという要望があったそうです。来年生誕120周年を控えて、世界的にも再発見の兆しがあるようです。

それにつけても、生家は保存するべきだという思いを新たにしました。