先生もつぶやく、生徒もつぶやく。

横浜市でピアノ教室を主宰しています。レッスン中の面白出来事などを紹介中。

楽器について③

2022-03-20 23:23:20 | 楽器
わかりやすく言うと、電子ピアノというのは、


 ピアノが上手な人が弾いても、上手でない人が弾いてもそれなりに聞こえる


という楽器なのです。

具体的に言うと、乱暴に弾いても乱暴な音は出ず、繊細に弾いても繊細な音は出ず、ある程度整った音しかでません。

アコースティックの場合、それらは顕著に音に現れます。
乱暴に弾けば乱暴な音がでますし、繊細に弾けば繊細な音が出ます。
なかなか例えが難しいのですが、微妙な高さを調整できる無段階の椅子なのか、それとも段階が決まっている椅子なのか、というか。。。

実際、その音の違いは一見するとわかりにくい差異ではあります。
ですが、それらも日々、積み重ねていくと違いのわかる「耳」へと成長していきます。

残念ながら、電子ピアノで練習している生徒はその違いに気づく機会自体が少なくなってしまいます。
そうすると、自分の音を聞かない、ということがたびたび起きます。
乱暴に弾く体の使い方と、繊細に弾く体の使い方は違っているはずなのに、その違いも気が付かないということが起きます。

そして、もうひとつ。

それらに気が付いていても、特有のクセが付く場合があります。

まだ続く。
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楽器について②

2022-03-20 21:59:27 | 楽器
さて、ピアノを用意するぞ!となった場合、一体どのピアノを用意しましょう?

50年前、ピアノといえば、アップライトピアノかグランドピアノでした。
エレクトーンはありましたが、今の電子ピアノはまだなく、
グランドピアノは庶民には高嶺の花でしたので、レッスンを始めるとなると、
アップライトピアノの用意が必要でした。

その後、20年前頃から、電子ピアノが増え始めました。
住宅事情などにより、アップライトピアノが置けないという生徒さんや、
アップライトピアノに比べ電子ピアノが安価なこと、レッスンがいつまで続くかわからないため
電子ピアノを購入する、というご家庭が増え始めました。

ただ、ピアノの先生が行うレッスン自体はアコースティックピアノ(多くはグランドピアノ)で行われ、
自分が練習した楽器とは異なる楽器で行う、という現象が起こるようになりました。
もちろん、アップライトピアノ時代も、生徒が自宅で練習する楽器はアップライトピアノ、
先生のところのレッスンではグランドピアノという楽器の違いがありました。
ですが、電子ピアノとの違いほどの違いはありませんでした。
そのころのピアノの先生方がよくおっしゃっていた言葉に

「あの子のおうち、(アップライト)ピアノを用意してもらえれば、もっと上手になるのに、、、
とはいえ、やっぱり難しいわよねぇ。。。」

というものがありました。

さて、どういうことなのでしょう?

電子ピアノはアップライトピアノやグランドピアノと同じく、88鍵がそろっています。
鍵盤の幅もピアノのそれと同じですし、ペダルも3本ついています。
鍵盤の重さもエレクトーンなどと違ってそれなりにピアノのような重さを感じます。
楽譜を読んで、その音符を弾く、ということは、十分なようですが、
なぜピアノの先生は嘆いているのでしょうか?

続きます。



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楽器について①

2022-03-20 21:38:33 | 楽器
「これから、ピアノを始めたいんですけれど、楽器ってどうすればよいのでしょうか。。。」

ピアノのレッスンを始められる方から、良く尋ねられる質問です。

「ピアノって持ってないとだめですよね、、、」

結論からいえば、ご自宅には楽器を用意してほしいと思います。

週に1度だけ、レッスンの40分の間だけピアノに触って上達するというのは、難しいです。
もちろん、レッスンをやる意味として、上達を目的にしているのではなく、ただ楽器に触りたい!
というのなら、それでも問題はないと思います。
でも、あこがれのあの曲を「弾けるようになりたい」とか、あの人みたいに「弾いてみたい」となると
話は別です。
それには、今、自分にない技術を身につける必要があるからです。

今、自分にない技術を身につけるには、どんなことでも繰り返しのトレーニングが必要です。

繰り返し、トレーニングをして技術を身につけるコツは


  練習と練習の間の時間を空けない


ことです。

運動部がほぼ毎日練習をしているのは、そういった背景もあります。

もちろん、身体や心に無理がきたすようなことがあってはいけませんが、
例えば、1月1日にここまでできた!ということが、1月2日の一発目でできることはあまりありません。
1月2日にある程度練習して、ようやく1月1日の到達点までできる。
その繰り返しでようやく新しい技術をいつのまにか身につけることができるようになります。

ということで、日々の練習は欠かせないことになります。
そのためには、楽器を準備してもらうことが必要になります。

それでは「ピアノ」を用意しよう!、ということになった場合、さて、どの「ピアノ」を用意すればよいのでしょう?

続きます。
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