先生もつぶやく、生徒もつぶやく。

横浜市でピアノ教室を主宰しています。レッスン中の面白出来事などを紹介中。

リスト先生

2011-01-24 22:49:26 | レッスン日記
今年は、リストの生誕200年。
昨年のショパンイヤーに続いてのアニバーサリーイヤーですね。

リストといえば、超絶技巧的なピアノを想像します。

確かに楽譜を見ると、真っ黒。
これでもかというほど音符が並んでいます。
CDなんかで聴いても、すごく難しそうな感じに聞こえます。

が、意外と弾いてみると手になじむように私は思います。
確かに手の小さい私には、苦手なところもたくさんありますが、
意外と弾きやすいところもたくさんあります。
これも、リスト自身がとても優秀なピアニストでしたので、
ピアニストにとって効果的になる奏法をよく知っていたということなのかも
しれません。

で、このリスト先生。

自分のオリジナルの曲だけでなく、いろいろな曲をピアノ用に編曲して
いることでも有名です。

ヴァイオリニスト兼作曲家のパガニーニの作曲した「ラ・カンパネラ」や、
シューベルトの歌曲「魔王」など。ベートーヴェンの「運命」もピアノ用に編曲して
いたと思います。
当時の演奏会では、とても好まれていたんでしょうね。

時代は下って、ラフマニノフもピアノ用に編曲した作品がいくつも残っています。
「熊蜂の飛行」とか。

最近(20世紀)では、やはりホロヴィッツではないでしょうか。
アメリカ国歌をピアノ曲としてアレンジして演奏会でとりあげたり、
ムソルグスキーの「展覧会の絵」もピアノ原曲をさらに編曲しています。
(なかでも「卵の殻をつけた雛のおどり」はただでさえ難しいのに原曲より、さらに
難しい気がする・・・)

ただ、ホロヴィッツはリスト、ラフマニノフが作曲家兼ピアニストとみられるのに
対し、やはり「ピアニスト」以外にはみられることはほとんどありません。

やっぱり、いかに素晴らしいオリジナルを残せるか、というところなのかも
知れません・・・。
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生きている音楽

2011-01-22 23:42:26 | レッスン日記
テンポ。リズム。拍節感。律動・・・。

どれも音楽上の動きを表す言葉ですが、微妙に
ニュアンスは変わってきます。

「テンポ」は、音楽全体の速さを表します。
例えば、イメージとして、歩くくらいの速さであったり、走るくらいの速さであったり。
「拍節感」は4拍子とか3拍子の感覚。


今回、とりあげたいのは「律動」
(「リズム」の日本語訳ですが、あえて律動で。リズムという言葉は現在の日本では
かなり広い意味で使われているので)

クラシック音楽の根底には必ず、必ず「動き」があります。
指揮者はオーケストラの道しるべでもありますが、舞台上で唯一
音楽を主に体の動きで表現している音楽家であるともいえるわけです。
で、その指揮者はほとんどずっと動いています。

音は、音から音へ「向かった」性格をもって初めて音楽になるわけで、その前は
単に音にすぎない。
多分に主観的な感覚ですが、演奏者本人がそれをわかって、その動きの上に
自分自身をのせないと、聞いているひとにはなおのこと伝わらないものです。


私はよく、こどもたちに説明するときに、昔ながらのメトロノームをみせて
「よーく見てごらん。どんなにゆっくりでも、ずっと動いてるよ」
と言います。
実際に、演奏して違いを聞き比べさすと、一目瞭然。

また、先日、ある方に、ボサノバについてお話を伺ったとき
「点で意識するというよりかは、線を意識する」という話を伺って
ああ、なるほどなあと思いました。


昔、私が学生のころ受けたレッスンで、ある日、
「あなたの音楽、死んでるわよ」と先生に言われたことがあります。

生きている音楽と死んでいる音楽の差の一端も、ここにあるんではないかと
今更ながらに思うわけです。
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あけましておめでとうございます!

2011-01-04 23:00:47 | レッスン日記
新年、あけましておめでとうございます。
今年も皆様にとって、充実したよい年になりますよう、お祈りいたします。

年を重ねる毎に、一年が早く過ぎ去っていくような感覚です。。。

毎日を有意義に過ごしたいものです!


というわけで、久しぶりに教室のHPを少し、改変しました。

といっても、レイアウトはほぼ変わりないので、ちょっとわかりづらいかと
思いますが、新しく、「コラム」のコーナーを設けました。

ブログなどでも時々、取り上げている話題をまとめてアップしていますので、
もし興味があったら、のぞいてみて下さい。


それでは、今年もよろしくお願いいたします!

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