本日の高住神社の状況です。
◆晴れ
◆12℃~
雨上がりの翌日。境内には落ち葉が散らばっていました。
雨に打たれてヤマザクラの花も散ってしまった模様。
撮らなくてはと思っていたものの、作業に追われて花盛りを写しそびれてしまいました。
舞い散る桜吹雪を眺めつつ、撮り損ねたことを後悔のような諦めのような、そんな気持ちに。
敷島の大和心を人問はば 朝日に匂ふ山桜花
とは本居宣長の句。
絢爛に咲き誇るソメイヨシノより、ヤマザクラの清楚さとはかなさは日本人の美感に通じるものがあるのでしょう。
栄華を極めたものもいつか散りゆく。諸行無常といったところでしょうか。
今の大河ドラマの主役・平清盛について書かれた平家物語の冒頭にそんな一文がありましたね。
帰り際に振り返ると、参道には桜の花びらが。
時間がたてば、風に舞って吹き飛んでしまうことでしょう。
こういう気持ちを「もののあはれ」と表現するのでしょうね。
宣長の詠んだ歌も、こうした平安の昔から受け継がれた日本人的な感性をあらわしたものだとされています。
移りゆく季節にふれて感じとれるものがあれば。
誰もが心にそう思えるようなお宮であり続けたいものです。