3月20日(春分の日)に行われた春季大祭・柴燈大護摩修法の様子を、春季大祭編と柴燈護摩編に分けてお知らせしたいと思います。
当日は曇りのち晴れ。
天気予報ではあまり芳しくない予報が出されていましたが、雨が降ることなく好天に。
11時から定刻通り、神社側の祭典の開式。
まず修祓。大麻(おおぬさ)をふるい、式にのぞむ参拝者一同を祓います。
宮司による祝詞奏上。
「豊国をうしはき坐します…」と祝詞文に出てくるのですが、豊前豊後の国土を護る豊日別命をはじめ高住神社の御祭神に、国民が豊かに幸せに暮らせますようにと祝詞を読み上げます。
そして天皇陛下の御病気平癒と術後の早期回復をあわせて御祈願申し上げました。
粛々と祭儀が執り行われ、玉串奉奠の儀へと進みます。
玉串を70~80本ほど用意したのですが、ちょうどなくなったぐらいでしょうか。
うず高く積み重なる玉串とともに個々の気持ちが捧げられたようでした。
昨年は天の舞奉納がありましたが、今年は童女による浦安舞の奉奏がありました。
宮崎県からお越し頂いた方々が舞を奉納して下さるということが急遽決まり、事前にお知らせするに至りませんでしたが、最初こそ特別な催しに驚いていた御参拝の方々も、いざ舞が始まると可愛らしい舞姫たちの登場に顔も緩み、微笑ましく見守っておりました。
この浦安舞というのは、昭和天皇御製(天皇の作られた和歌)である
「天地(あめつち)の神にぞ祈るあさなぎの 海のごとくに波たたぬ世を」
を歌詞として、皇紀二千六百年を祝い作られた巫女神楽です。
浦安の字義のように「国平らかに民安かれ」と祈る気持ちがこの歌に込められているのではないでしょうか。
昨年の東日本大震災から一年経ち、被災者の心の平穏と復興を祈るように捧げられたようにも思えます。
(続く)