TAKAOSANのブログ(OCN CAFEから引越し)

このブログを始めた頃と様々なことが変わりました。
30代だった私も定年退職が近い年齢になってきました。

敗戦記念日

2009-08-15 08:20:00 | 日々雑感
今日は敗戦の日。
この言い方に嫌悪感を覚える人もいるが、私は、この言い方が正しいと思う。
悔しい「敗戦」ではなく、反省の意味を込めての「敗戦」である。

そもそも、米国が、日本の生命線である原油の供給元を絶ち、日本を戦争に追い込んだという話や、結局、白人が、黄色人種という「有色人種」に対する蔑視により、原爆投下を実行したなどといわれている。

確かにその通りだと思う。
元々、欧州の国々が植民地政策をとり、同じような政策を日本がとったら、欧米の反感をかった。
おかしな話である。

しかし、欧米と同じことをしたことまでと、開き直ってもいいわけではない。
「有色人種」に対する白人の偏見と同様、日本はアジアの人々に対する偏見をもち、それが植民地化・戦争に至ったことは真摯に反省すべきであるし、未だに、その差別意識は残っている。
特に、我々の親世代の偏見は抜けない。

・戦争は絶対にいけない。
・君が代・日の丸には、戦時中のにおいを感じるので、嫌悪感をむき出し。
・天皇は戦争犯罪人である。
・占領下の米国のやったことは許せない。
という、まるでかなり左翼思想によた考え方の父親に育てられた私には、それなりに父親からの思想が受け継がれているものの、やはり、少しづつ違う部分がある。

戦争を体験した人の話は貴重である。
今年は無理だが、できる限り、孫である息子には、その体験を話ししてほしいものである。
孫には、その手の話をしたがらないし、孫も聞きたがらないけれど、大事なことだと思う。

義父は、広島のキノコ雲を見ている。
翌日に広島市内に入り、親戚を探している。

朝からせみが鳴いている。
64年前も同じようにせみが鳴いていたのだろう。

戦争という人間のエゴの塊的行為により、犠牲になった人のご冥福をお祈りして、黙祷。