TAKAOSANのブログ(OCN CAFEから引越し)

このブログを始めた頃と様々なことが変わりました。
30代だった私も定年退職が近い年齢になってきました。

知事の権限

2007-01-20 07:32:00 | 日々雑感
今朝の朝日新聞の記事より。
三重県のシャープ誘致の話。
シャープの亀山工場は、今や液晶テレビの「亀山ブランド」で非常に有名である。
この工場の誘致の結果、2005年度には、約30億円の税収がUPしたといわれている。
当時、かの有名な北川知事は、交渉中その場で、補助金の約束をしたという。
金額は、県が90億、市が45億。
当時としては、破格であったようだ。
ただ、企業側は、金額の問題ではなかったという。その「意思決定の速さ」に驚いたという。
通常、こういうことは、お役所仕事で、あちこちの部署のコンセンサスを得られないとできないものなので、時間がかかりそのうち企業が逃げてしまう。
しかし、北川前知事は、それをずばっと実行した。
そういう権限が知事にはある。

北川前知事は、成功した。誘致計画も的を絞ったもので、成功に導くものであった。
こういう有能な知事に恵まれた場合は、このような大統領権限は生きる。

首長が権限をもち、即決で判断できるのは、有能な人の場合は非常に有効であるが、自分の利益追求に走る人などでは、とんでもないことになってしまう。
北川前知事のような成功者もいる一方、逮捕者がでている県の知事もいる。
息子を「余人をもってかえがたい。」何て堂々という知事もいる。

知事は大統領なみの権限が与えられている。当然である。直接選挙で選ばれるからである。
権限が少ない総理大臣は気の毒にも感じることがある。
ただ、その権限行使にチェック機能は必要だと思う。方法は簡単には浮かばないが、悪い方向に走り出したときの歯止めは必要だ。
そういう意味から、本来は歯止めが選挙である。
知事選挙に限ったことではないが、選挙はもっとも大事なチェック機構だ。
選挙権を行使しないというのが、最も悪かもしれない。