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12.27 ツバメの目の病気

2011年12月27日 | 日記
12月27日(火)

 最近、ツバメの「ツバ」の「瞬膜」の調子がさらに悪くなってきました。
 ここ2~3日は完全に左右どちらかの目がふさがった状態になり、餌もなかなか見つけられず、少ししか食べていません。このままでは、体調も悪くなる可能性があるので、何とかしなければなりません。
 小鳥は、群れで生活することが多く、弱ったり、病気の小鳥は天敵から狙われやすくなります。そのため、自分の病気を仲間に気づかれないようにします。
 だから、小鳥にはっきりと症状が出たときは、命さえ危ない場合が多いのです。
 そこで、小鳥専門の獣医さんを探してみることにしました。
 小牧市にハーモニー動物病院という小鳥を専門に見てくれる獣医さんがいることがわかりました。
 早速「ツバ」を連れて行きました。
 すると、次のようなことがわかりました。

 1 ツバメを保護し続けることはとても難しい。

   元気にすくすくと3羽とも成長しているのはとても珍しいことだそうです。

 2 なかなか皿の中のえさを食べるようにならない。

   ツバメはもともと空中に飛んでいる虫を食べて生活しています。だから、人工的にえさをあげることがとても
  難しいのだそうです。さらに、ミルワームを食べさせていると栄養が偏(かたよ)ってしまうため、うまく成長
  しないそうです。
   名古屋経済大学高蔵中学校高等学校理科部のツバメはすくすくと成長しています。
   そのこと自体が珍しいそうです。

 3 ツバメは止まって水を飲まない

   自然のツバメは飛びながら水を飲むそうで、理科部のツバメのように、皿の中から水を飲むのは非常に珍しいようです。
      
 4 「ツバ」の瞬膜がうまく動かないのは人工飼育下ではよくあることである。

   「ツバ」もいろんな餌(ドッグフード、リンゴ、卵黄ペレット、練り餌、鳥用のビタミンなどを混ぜています)を食べさせ
   たといっても、栄養は偏っているそうです。
    ツバメを保護した場合、多くの場合目に異常が出るそうです。
    「ツバ」の目の症状もよくあることだそうです。しかし、栄養の偏りがあるのは事実です。
    できる限りいろんな餌を与えるようにがんばりたいと思います。

 5 医学的に処置ができる。

    獣医さんは、「ツバ」の心音や体重を検査してくれました。その結果、特に異常は認められなかったようです。
   「ツバ」の内臓は元気だそうです。
   内臓に異常があるとなかなか小鳥は助からないそうですが、目は薬で治療できるそうで、「目でよかった」と
   言ってくれました。

【ツバの治療】

 目を食塩水でぬらして固まった瞬膜をやわらかくしてくれました。やわらかくなった瞬膜は動くようになります。
角膜(目の表面にある丈夫な膜)を保護し、うるおいを保つように目薬をさしてくれました。
 目薬とビタミンの入っている薬を出してくれました。
 元気になるように、しっかり治療していきます。

12月27日(火)

 
 目薬をさしてから1日経ったツバです。
 目が少し開くようになりました。
 ミルワームも自分で食べられるようになりました。
 毎日、目薬を3回以上点眼することにしました。
 また、薬を溶(と)いた水をいつも飲む水の変わりに与えることにしました。
 今日は、目薬のさし方を紹介します。

 
 ヒアルロン酸入りの目薬です。びっくりしましたが、ヒトの目薬とまったく同じものです。
 小鳥も人間も目の構造はまったく同じなので、ヒトと同じ目薬で良いそうです。
 
 
 このように直接小鳥の目に点眼します。

 
 目からあふれた目薬は綿棒で取り除きます。

 
 すると、瞬膜の調子がよくなります。
 これからも続けていきたいと思います。

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