DUMMY FAKE ROLLERS

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北海道三人娘聴き比べ(Rihwa、住岡梨奈、山崎あおい)

2014年05月09日 | 音楽レビュー
「春風」のヒットが記憶に新しいRihwaの1stアルバムがリリースされましたが、皆さん聴かれましたか?

●春風 / Rihwa

BORDERLESS(通常盤)
クリエーター情報なし
トイズファクトリー

2012年のメジャーデビューから、シングルを5枚も貯めこんで、満を持してのリリースという感じがしましたが、なかなか聴きごたえのある作品でしたね。

実はこの2012年という年はなかなか面白い年で、北海道出身のギター弾き語りの女性シンガーソングライターが同時期に3人もメジャーデビューした年でした。ご存じの方も多いかもしれませんが、Rihwa、住岡梨奈、山崎あおいの3人です。私も2012年の7~8月頃にCD屋の店頭で、この3人の作品を見かけた記憶があります。本ブログでも最初に紹介したのは、山崎あおいだったかと思います(⇒レビューはコチラ)。

この三人を簡単に比較してみるとこんな感じです。

◆Rihwa
2010年 1stシングルリリース【インディーズデビュー】
2012年7月 1stシングルリリース【メジャーデビュー】
2014年4月 1stアルバムリリース(シングル5枚含む)
所属事務所 アミューズ
所属レコード会社 トイズファクトリー

◆住岡梨奈
2009年 1stシングルリリース【インディーズデビュー】
2012年6月 1stシングルリリース【メジャーデビュー】
2013年11月 1stアルバムリリース(シングル3枚含む)
所属事務所 ソニーミュージックアーティスツ
所属レコード会社 キューンレコード

◆山崎あおい
2012年 1stシングルリリース【インディーズデビュー】
2012年8月 1stアルバムリリース【メジャーデビュー】
2014年1月 2ndアルバムリリース(シングル4枚含む)
所属事務所 ヤマハミュージックパブリッシング
所属レコード会社 ビクターエンターテインメント

Rihwaがアルバムをリリースしたことで、ようやく3者のアルバムを聴けたので、個人的趣向も含めて、簡単にレビューしてみると、Rihwaは声に力強さがあり、歌える楽曲の幅も広い。住岡梨奈(⇒関連記事はコチラ)は、声に尖った部分がありつつも鼻にかかる甘ったるい雰囲気でコーティングされたような特徴的な声。楽曲も少しひねくれた要素が見え隠れします。山崎あおいは、優しくポップな王道路線。良くも悪くも普通さが特徴。彼女だけ既にアルバムを2作リリースしていますが、楽曲の音域が狭めで、既にマンネリ感が漂い始めた感じがしています。

最初、私は山崎あおいの『ツナガル』(⇒レビューはコチラ)を聴いて、心を掴まれて期待していたのですが、新譜の『アオイロ』を聴いて、少しトーンダウンしています。
ツナガル
クリエーター情報なし
ビクターエンタテインメント

住岡梨奈の『ツムギウタ』のバラエティに富んだ内容は楽しく、繰り返しよく聴きました。
ツムギウタ
クリエーター情報なし
KRE

ところが、最近出たRihwaの『BORDERLESS』はそれらを一気に吹き飛ばしてしまうかのようなパワーを持っているなと感じました。彼女はシェリルクロウに代表されるような、カントリーをベースにしたアメリカンロックをルーツに持っているため、歌もパワーがあります。その一方で「春風」や「Last Love」のような穏やかな優しい歌も歌えて、幅が広いなと感じました。

本作の中で、一番私が気に入っている曲は「カラフル」です。ぜひ聴いてみてください。

●カラフル / Rihwa


アルバム全体のトレーラーもありましたので、共有しておきますね。

●『BORDERLESS』告知トレーラー / Rihwa


Rihwaはアミューズ所属ということで、今後アミューズメンバーとの絡み合いも大いに期待できそうで、楽しみな存在ですね。

ところで、他にも弾き語り系の女性シンガーソングライターでは、chay(2012年10月メジャーデビュー)、新山詩織(2013年4月メジャーデビュー)、片平里奈(2013年8月メジャーデビュー ⇒関連記事はコチラ)などがいて、それぞれが今後、どのような活動を見せてくれるのか、非常に楽しみです。

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