DUMMY FAKE ROLLERS

邦楽オススメ若手バンドから、洋楽のガールズロックやHR/HMまで、音楽やアーティストを色んな切り口からレビューします。

[Dear Deadman/ストレイテナー] 魅力を凝縮したコンパクトなアルバム

2006年04月20日 | アジカン、エルレ、テナー好きにオススメ
以前、アジカンが好きな人にオススメするバンド(記事はコチラ)として紹介した
ストレイテナーの3rdアルバム『Dear Deadman』のレビューです。

内容的には、2ndの『TITLE』路線の延長線上にあるサウンドで安心して聴けます。

Dear Deadman
STRAIGHTENER
東芝EMI

10曲だけど、いろんなタイプの曲があり、
中身は濃いです


1曲目からテナー節炸裂で、これまでのサウンドが気に入っているファンなら
大満足ではないでしょうか。2、6曲目のシングル曲も、テナー王道の
泣きのメロディが冴えていて、とてもキャッチーで聴きやすいです。
3曲目は、ベースが凄いです。とにかく走り回ってる感じです。ぜひ聴いてみて!

今作も、このバンド独特の、UKのどんよりした憂いのある雰囲気が漂います。
このバンドは、なんとなくGRAPEVINEを彷彿させる感じのサウンドですよね。
バインよりも勢いがあって、音がラウドですが、バイン好きなら気に入るのでは?

今作の中では、9曲目の「Discography」が一番のお気に入りですかね。
16ビートを刻むハイハットに、切れ味鋭いギターリフとピコピコシンセが
絡んで、緊張感のある独特のグルーヴを生み出しています。
「KILLER TUNE」が好きな私としては、このサウンドが堪らないです。

と、ここまではテナーの良い面を書いてきましたが、ちょっと不満な点も
書いてみます。

彼らの曲は、基本的に音圧が高く、音の隙間があまりありません。
メロディも基本は、マイナー調の泣きのメロディなので、ずっと聴いていると、
どの曲も単調に聞こえてきて疲れてきます。
1stには「TOWER」、2ndには「TENDER」という、優しく穏やかな曲が
あって、そこがある種、聴き手が力を抜ける場所になっていたのですが、
今作にはそれがありません。もう少し引き算の妙を覚えれば、
メリハリがついて、アルバム全体のバランスが良くなると思います。
(アジカンは、このバランスや、音色作りがウマイので、テナーほどは疲れないはず)

テナーは、メロディの美しさを活かして、ぜひアコースティックな曲をやって欲しい。
そうすれば、よりメロの美しさが前面に出るだろうし、アルバムの曲の
バランスも良くなるはず。

今回、同時発売で、PV集のDVDも出てるんですね。
シングルは本当に良い曲ばかりなので、テナー初心者はこのDVDから
入るのもありですね。

EMOTION PICTURE SOUNDTRACK

東芝EMI

まさにストレイテナーのベスト盤のようなDVD

ライブDVDはまだ出ていないかな?と思いながら調べてみると、
なんと、1枚出てるんですね。これはかなり観たいかも!

BLACK STAR LUSTER

東芝EMI

彼らの初ワンマンのライブを収録!


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