みのもり雑記

旅行関連が多くなるかと思いますが、ふと書きたくなったことを気の向くままに、という感じで。

2023年愛媛旅行 - 2日目その2(宇和島城1)

2023-05-03 21:30:30 | 2023年愛媛旅行
目次

2023年2月24日8:51
和霊神社から歩くこと5分ほど、宇和島城の登城口前に到着しました。


もうすぐ天守観覧が開始になる時刻です。
加えて言うなら、今いる場所の真横にある「宇和島市観光情報センター シロシタ」もオープンする時刻です。


ああ、この門、江戸時代の武家長屋門を移設したものだったんですね。




宇和島城マップ
今回は右下から入って左上に抜ける予定です。



……前述のシロシタが開くのを待ちます。
宇和島のパンフレット系をあさりたいのと、何かしら耳寄りな情報が得られるかもしれないので。

宇和島市観光情報センター シロシタ | うわじま観光ガイド

基本情報 地図 2021年8月7日(土)に、宇和島城登城口、桑折氏武家長屋門の横...

うわじま観光ガイド

 



何やら9時より前に建物から出てきた人がいて、すごく関係者ではなさそうなので「おや?」と思っていましたが、
どうせあと数分ということで軒先で待ってました。
が、気付いた中の人が「もう入ってもOK」とおっしゃっていただいたので、いざ館内へ。

ここは2021年8月にオープンしたばかりのすごく新しい施設です。

ひな祭りが近いだけあって、雛人形(60年前のもの)が展示されていました。


なんというか、愛媛県、どこにでもこれがあるなぁ。


300分の1、ペーパークラフト宇和島城


ゆるキャラ「伊達にゃんよ」
南予と猫をかけたんですね。



さて、無事に雨に関する情報を聞けたので、出発しましょう。
当時の石段ルートと、大回りの舗装されたルートがあるそうです。最終的には現場で判断しますが、まずは安全に行きましょう。

なにせこんなのが置かれているぐらいですから。



そしてこれが見送るルートです。
シロシタの人からは、雨で多少滑りやすいと思うと言われました。


というわけで、こちらのルートを行きます。


最初の写真でいう、道路を挟んでシロシタと反対側は、幕末期にぶっ壊すまで三ノ丸御殿があったんですね。


当時の石垣


さて、ヘアピンカーブを曲がって、先に進みましょう。
このぐらいの傾斜で、こんなに舗装されていれば、まあ大丈夫でしょう。


と、再び石段ルートと交差しました。


ぶっちゃけ、この石段を進まないと通らない郭(井戸丸)があるんですよね。


……幸い、「雨で石段が滝になっている」ようなものも見当たりません。
よっしゃ吶喊!!


お城にはよくあることですが、石段の高さがまちまちなので登りにくい。
あと、ほどよい高さの段差がごく狭い幅で、他は2~3段分の高さを設けてあるのが実に攻め手側をさいなむ。。。



ようやく井戸丸の石垣に到達しました。
距離的にはたいしたことないのですが、ちょっと登りにくい。


正面にある石垣の上は、往事には井戸丸矢倉があったそうです。
ここまで来た石段(ほぼストレート)を、常に櫓から狙い撃ちされながら登るわけですよ。。。


櫓の下で右を向きました。(写真では左手が井戸丸矢倉跡)
ここには門(井戸丸門)があったそうです。


重要な水の手であり、しかもこの郭を突破されるとその先では、二之丸・本丸エリアとそれ以外の郭とを結ぶ道が分断できるので、この城の要と言っても過言では無いでしょうね。


この郭の主役である井戸


郭自体は、すごく広いというわけではない


……さて、では二之丸・本丸方面に参りましょうか。
途中、ちょっとだけ滝っぽい場所がありましたが、慌てず進めばどうとでもなりました。


二之丸・本丸エリアとそれ以外の郭とを結ぶ連絡線に出ました。
へぇ、こんなパンフレットもあるのか。


おお、雰囲気的にもう少しって感じがする!


天守閣らしきものが見えた!(天守閣です)
なお当たり前ですが手前の石垣にも奥の石垣にも、往事には櫓がありました。


突き当たりを右に曲がると、そこは三の門があった場所。


ザ・泥濘(危うく足を取られて転ぶところだった)
そうですよね、礫岩が風化したら砂になりますよね。。。


さらに進んで、二の門跡


二の門を抜けて今いる場所は二之丸なのですが、この石垣は本丸です。
松山城より殺意がだいぶ弱いですが、こればっかりは元の地形に大きく制約を受けますから仕方ないですね。


二之丸。立ち入り出来ませんが、二之丸と地続きで、本丸を囲うように帯曲輪というものも設けられています。


御算用矢倉跡
ちなみに雨ということもあって、あんまり端の方には近寄りませんでした。


……あれ、ジェット機の音がする。
この辺、空港(自衛隊基地含む)なんてあったかな?


さて、では振り返って、いよいよ本丸エリアに攻めかかりましょう。
左右どちらも、当然ながら櫓がありました。中央にあった一の門を抜けるまでが、城側のほぼ最後の抵抗ですね。


前述の帯曲輪。本丸を挟んで反対側に太鼓矢倉というのがありますが……なるほどこれは立ち入り禁止にしますね。


宇和島城下もご多分に漏れず現在までに相当埋め立てで海岸線が変わっています。
これは本丸エリアから見た、当時の海です。


今は、こう。





そのまま天守閣に向かいたいところではありますが、ぐっとこらえて先に本丸を1周してみましょう。







宇和島城天守閣
これで現存天守、松山城に続いて2つ目ですね。
小ぶりな印象を受けますが、10万石の大名に絢爛豪華さを求めると財政が破綻します。


裏手にあったトイレ。
まあ現存天守の中には、間違っても設置できませんからね。


宇和島城はポツンと山がある感じですが、少し離れると急峻な山々が。
四国は厳しい土地ですね~。


さっきと反対側から見た宇和島城


9時半頃。
いよいよ天守閣に入りましょう。
……天守台に上がるための石段、結構急ですね。

ぱっと見傘立てが見当たらない(ちなみに靴置きもない)というまさかの事態を受けて少々驚きました。
建物に上がる手前の場所(石)に三々五々靴を置いていくスタイルのようですね。
傘も折りたたみなのが幸いです。置いていきましょう。(さすがに朝から雨なのに、ここで傘泥棒は出ないでしょう)

どれ、傘を置きましょ……んぐぐぅ!!

なんということでしょう。
何の予兆も見せなかったのに、かがもうとした瞬間に恐ろしく腰に来ました。
う、動けない。空いているのがせめてもの救いですね。邪魔にならない。


数秒動けなくなりつつ、何とか傘を置いて体を起こして……い、いけるな。うん。



解体修理は当然されているでしょうが、それでも江戸時代からこういう造りだったのかと思うと趣深いですね。


天守ひな形なんてものも残っているんですね。





ちなみに天守閣内部の構造は極めてシンプルで、中央に1部屋、それを囲うように廊下が巡らされています。
現存天守ということで手も加えられない関係上、内部の展示は極めてシンプルでして、正直に言ってしまえば物足りなさすらあります。
「現存天守」というだけですさまじいステータスですけどね。


と、100名城スタンプのところでマスクもせずに咳き込んでるおじさんがいますね。
咳き込みかたからすると気管支炎系っぽくはありますが、本当にこう、やるせない気持ちになるというか。
咳とかクシャミするくせに、なぜかマスクしない人っていますよね。実に理解できない。


……あれ、ひょっとして松山城のロープウェイ駅外壁を飾っていたのと同じ人です?(調べたら、そうでした)


茂本ヒデキチさんですか。



お、ご当地解説。ありがたいですね~。




柱の支え合っている感じがすごい。




と、さっきのノーマスクおじさんが廊下を逆回りでやってきますね。案の定ノーマスク(正確には顎マスク)です。
ごく低確率ながらこちらの安全に関わることですし、いっちょツッコミいれますかね~。個人的に強烈な不快感を抱いているのもありますが。

と思ったら距離が縮んだところでマスクを付けました。関心、関心。

……と思いきやすれ違った直後に外しやがりましたよ。
こいつ、舐めてんな。

私「すみません、マスクしていただけますか?」

幸い「すみません」とすぐ着用したので、まあいいでしょう。



さて、いよいよ最上階です。
前述の通り埋め立てのため海岸線が遠くはなっていますが、それでもやはり海が見えるのは良い。


良い
ちなみに手前右奥は二之丸です。
中央の本丸エリアは門を抜けると天守閣まで一直線なので、抜かれたら松山城みたいな頑強な最後の抵抗は出来なさそうです。


最上階中央には、宇和島城と城下町を描いた屏風が飾られています。


あと1953年作成の「観光宇和島市立体地図」も。


どれとは分からないでしょうが、写真の上下で言えばちょうど中央ぐらい、左右で言えば左から2割くらいの場所が宿泊しているホテル(とJR宇和島駅)です。
あと今回近寄りませんでしたが、中央やや右にある山には闘牛場があります。


海とは反対側の眺め
中央やや右にある尾根に愛宕公園というのがありまして、宇和島城を撮影する代表的なスポットとなっています。
天気が良ければ今朝、タクシー使って行ったんですけどね。。。



と、なんと先ほどのノーマスクおじさんが話しかけてきました。
なんでしょうね、別に重ねて詫びることもないと思うんですが。

おじさん「あなたに言われる筋合いは無いですよ」

……はあぁ!?!?!!?
なに、わざわざ喧嘩売りに来たのか貴様?
心底あきれ果てた性根だな無駄に年だけ重ねただけで中身はガキか!

多少言い合いになりましたが
「あのですね、マスクってのは感染していても人にうつすのを抑制するのが最大の目的なんですよ。"無症状患者" を今さら知らないとでも?この3年間で何を学んできたんですか、ちゃんとしてくださいよ」的なことを言ったら去って行きました。
実に情けない。。。


極めて不愉快になりつつ、天守閣を後にします。

続く


参考までに、宇和島城のある山がどのぐらいポツンとしているのか分かるよう航空写真も。


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