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タカ長の山ときどきタカ見

「タカ長のタカの渡り観察」の別室です。八十路の坂を登りながら更新してゆくつもりです。

人助けをした山

2021-01-06 13:18:24 | 山歩きから
初めての冬山のときだったのか、それとも別のときだったのか記憶にないのですが、Kさんと冬の大山を歩いている時、下山方向が分からなくなっている、九州から来た単独行の男性に逢いました。

その人はタカ長たちの後をついて無事に下山しました。

    

その夜のことです。その人がタカ長たちのテントを訪ねてきました。お礼の訪問です。

明日下山することにしたので食料が余った、と言って大量の肉を差し出しました。

その肉を使って夜食は豪華なすき焼き。

あの頃の登山は今とは違ってすべてが重いものでした。従って食料も必要最小限しか持っていません。すべてを自分たちの肩で持って行くのですから仕方ないことです。

そこに降ってわいたような大量の肉です。その夜だけは、残りの食料を気にすることなく腹いっぱい食べることができました。美味しい、美味しい思い出です。

    
                     画像はネットより借用

それから何年か後のことです。

タカ長たちはKさんと離れて自分たちでパーティーを組み冬の大山を縦走しました。

ユートピアから宝珠尾根への下り、その日も悪天候でした。

勝間ケルンまで下りた時、一人の登山者がうずくまっているのを見つけました。下りる方向が分からないようでした。

間違って剣谷のほうに下りたら命がなくなる、と先輩から何度も言われていました。視界もままならぬ悪天候の日に、その谷に落ちないように宝珠尾根を目指すのは、タカ長的にはハールドが高いことでした。

タカ長たちはその登山者を安全にリードする自信はありませんでしたが、とにかく一緒に下りることにしました。

下りる方向が分からなくなっている彼にとってタカ長たちは地獄に仏だったはずです。

何とか無事に下山しましたが、その後の記憶は残っていません。豪勢な差し入れなど無かったようです。

でも、あれは間違いなく人助けになったと思っています。

今になって思えば、あの頃の冬山登山は若気の至り、冬の大山を自由にこなせるほどの能力はありませんでした。

あの登山者とも能力的には同じようなものだったのでしょうが、あのルートを何回か歩いた経験が役に立ちました。

その差が人助けをしたと思っています。

遠い、遠い冬山の記憶です。

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初コーヒー

2021-01-06 11:21:27 | 日々雑感
今年初めてパソコンのお兄さんのところに来ました。

パソコンのことは友達の用事、タカ長は今年初めての本格的なコーヒーです。

やっぱり旨いなぁ‼️
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