![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/3e/b1162fdb6fae4dfd4bb8f815f6165ae9.jpg)
◆ 前回の偏光顕微鏡写真は通過させる光の振動を直交した状態で撮影しました。今回はこの状態で光路に検板(1λ)を挿入しました。この検板は赤色石膏版と称されるもので,右斜め45°方向の屈折率が左斜め45°方向の屈折率より大きくなっています。この検板を光が通過する間に行路差が1λ(赤色)になります。その結果試料の存在しない領域や光学的に方向性がない領域では赤色に見えます。
◆ この検板を光路に挿入することにより試料の屈折率が大きい方向を知ることができます。赤色石膏板の屈折率が大きい方向と試料の屈折率が大きい方向が一致する時には両者の光路差が加算され(加色)されます。今回の場合は空青色になるはずです。
◆ この試料では全体が青っぽく見えるので,コラーゲン分子が隆起線に沿って配向していることを示しています。ただし,ヒドロキシアパタイトの結晶の沈着状態によっては必ずしもそのように単純化できない場合もあります(次回)。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
◆ この検板を光路に挿入することにより試料の屈折率が大きい方向を知ることができます。赤色石膏板の屈折率が大きい方向と試料の屈折率が大きい方向が一致する時には両者の光路差が加算され(加色)されます。今回の場合は空青色になるはずです。
◆ この試料では全体が青っぽく見えるので,コラーゲン分子が隆起線に沿って配向していることを示しています。ただし,ヒドロキシアパタイトの結晶の沈着状態によっては必ずしもそのように単純化できない場合もあります(次回)。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
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