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『ゴールデン・スランバー』 初日舞台挨拶 1/30

2010-02-01 18:13:40 | イベント+試写会+舞台挨拶+観覧
有楽町・日劇にて。

なぜか1回のみの舞台挨拶でした。
登壇者は…
堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、濱田岳、貫地谷しほり、中村義洋監督
いつもの堺さんの満面の笑み、そして香川さんの面白いコメント…(笑)
濱田君の生・「びっくりした?」も聴けましたw



映画本編は…
いやー、楽しかった!
映画化された伊坂作品(重力ピエロは見てないので除外したとしても)の中では、確信をもって一番面白いと言えます。

まず、冒頭の吉岡さんと堺さんのシーン。(登場シーンはちょっと”もう中学生”みたいだったな…w)
切迫感のある演技と演出に、日常から非日常へとすっと移行して映画に没頭できる大切な部分でした。
この時点で、”面白い面白い!”と上がるテンション。。(笑)
堺さんが「映画らしい映画」と言ってたけど、伊坂さんの作品は、キャラクターも非日常的だし、エンターテイメント性を第一にして展開に非現実的な新感線結託感もありながら、結局はすっごく人間的な部分が軸となっている、というか…
そんな風に思います。。むにゃむにゃ…
この作品では特に、なんつーか人って温かいなと思いました。泣けますよ~w
で、伏線がつながる、あの瞬間がたまらない!粋というか爽快というか。素敵なんですよね~。
伊坂作品にはよく社会不適格者、みたいな登場人物が出てくるのですが、今回は”キルオ”が面白かった!
あの彼の最後の演出がすごく効果的で、あのキャラクターの描き方は、単純に物語のスパイス的なキャラとしてだけではなくて、色々な要素を孕んでいるんじゃないかと思いました。。
正直、連続殺人鬼と聞いてイメージしたのは、例えば本郷奏多みたいな色白で線が細くて尖った男の子だったので、ちょっと意外なキャスティングでしたが(笑)

この映画は主なところで、メディア、イメージ、人々の雷同模倣性(これは私が師とする宮武外骨氏の言葉。。笑)等等にも言及していると思いますが、もし友人か家族が青柳(主人公)のようになったとしたら、その時自分はその人を信じられるのか?
あんな風にメディアで報道されたら…。
ちょっと自信がなくなりました。

役者では、怯えたり逃げたりと大変そうな堺さんはもちろん文句なし!(笑)
先日、堺さんの役作りへの賞賛の声が新聞に載っているのを見ましたが(武士の家計簿の作者の記事だったかな)、この人凄いんだなーと改めて実感致しました。。
他には、吉岡さん、濱田くん、渋川清彦、柄本明、伊東四朗などなど出番は多くない役もありますが、良い役者さんがたっぷり
香川さんは期待してたより出番が少なかった!
でも、私的にかなり面白いシーン(演技・演出ともに)があるので満足ですがw

うーん…やっぱり、伊坂さんの、音楽(ロック!!今回はビートルズ)と映画を巻き込んだ物語は大好きだな~。
とにかく、映画を見たという満足感が大きかったですし、難しいこと抜きで楽しめます!
本当、「ロックだねえ」。


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