07年大木・10年ツバメ+2017年大木調査

10年前の大木は420本。12年前の巣は420個。さて今回は?

080228大木会議のご案内

2008-02-23 23:18:48 | ご案内
*****大木会議開催案内*****

   次回の大木会議予定は下記の通りです。ご出席くださるようお願いします。

【日時】2月28日(木) 19:00~21:00
【場所】亥子谷コミセン 3Fボランティア室
【議題】1.大木マップについての最終案
       ・表面の写真をどれにするか
       ・裏面に入れる大木の多い地域は何処
       ・裏面にどんなデータを入れるかなど
    2.大木冊子について
       ・内容の追加検討
    3.その他


080223会報「吹田の郷」表紙絵ギャラリー

2008-02-23 21:39:08 | 余禄
すいた市民環境会議会報「吹田の郷」表紙はAさんによる大木シリーズ、これまで描いていただいた表紙絵の大木を再録します。
印刷の関係で会報表紙絵は不鮮明でしたので、原画の雰囲気を実感してもらえると思います。

1.関西大学の9本立ちのクスノキ(07年1月 49号)
 大木の表紙絵1回目は、10年前の97年大木調査で吹田市No1の大木とわかった関西大学構内にある9本立のクスノキづす。9本の幹周合計は12mを越え、絵では植え込みに隠れて見えないものの根元は1本となり幹周は5m近い大木です。この樹を見ていると神話に出てくるヤマタノオロチのように思われ、描かれた木漏れ日が一層神々しく感じます。



2.紫金山公園のアベマキ(07年3月 50号)
 紫金山公園の五月が丘側、梅林の近くにある吹田市内で最も枝振りの良いアベマキです。10年前調査で幹周り210cmが、今回は251cmと太くなっており、この木の周囲に木が少ないことから「樹木の王様」といわんばかりの威風堂々としています。
 秋になると大きく丸いドングリを、周囲一面に撒き散らし、幼稚園の子どもたちが競って拾うほほえましい光景を見ることができます。



3.吉志部神社参道のユーカリ(07年5月 51号)
 コアラの好きな木として誰もが知っている「ユーカリ」を紹介します。
 このユーカリは吉志部神社参道の旧敬愛幼稚園前にあり、97年調査で幹周312cmでしたが、今回は336cm≒直径1mでした。かってここにあった岸部尋常小学校の古い写真にユーカリが写っており、もし同じ木であれば110年以上にわたって岸部の景色を見ていたことになり、この木に対し更に愛着がわいてきます。



4.アサヒビール迎賓館前のセンペルセコイア(07年7月 52号)
 「センペルセコイア」、又は「セコイアメスギ」、単に「セコイア」とも呼ばれ、原産地のアメリカ大陸では高さ100m、直径3~8m(幹周10m~25m)もの大木となるスギ科の植物です。近縁のメタセコイアやラクウショウは落葉樹であるのに対し、センペルセコイアは常緑樹です。
 吹田市内では青山台中学校・古江台中学校などにも植栽されているが、大木ラインである幹周2mを越える木はアサヒビール迎賓館前のほか、万博など計4本です。アサヒビールのセンペルセコイアは97年調査でも報告されており、この10年間で幹周205cm→246cmと41cm増加し、高さも27.5→29mと高くなっており、原産地の大木を彷彿とさせる風貌に変わりつつあります。



5.山田東・円照寺のヤマザクラ(07年9月 53号)
 円照寺には、4月下旬の頃に花を咲かせ「地域住民にタケノコを掘る時期を知らせた」といわれているヤマザクラの大木(97年幹周り282cm8、今回288cm)があります。
 吹田市内では万博公園や千里さくら通りなど、公園樹や街路樹として多数のソメイヨシノが植栽されており、サクラの名所も多いが、市街化される前に自生していたサクラはヤマザクラやカスミザクラで、円照寺のサクラは吹田市で最も大きなヤマザクラです。今は宅地化されてほとんど無くなった吹田の原風景、里山の自然を伝えるヤマザクラを、吹田市の自然遺産としていつまでも守っていきたいものです。




6.アメニティ江坂内、豊榮大明神のクスノキ(07年11月 54号)
 吹田市南西端芳野町にあるアメニティ江坂は、テニス・ゴルフ・ベースボール(バッティングセンター)などスポーツ施設や、レストラン・美術館などが併設された緑の広がるアメニティ空間です。そのアメニテイ江坂北側のクスノキ林にひっそりと、「豊榮大明神・末春大明神」の額がかけられた小さな神社があり、祠の後、左右にクスノキの大木が控えています。



6.片山神社のクスノキ(08年2月 55号)
 片山神社の境内には幹周り273cmのクスノキの大木があります。神社は片山公園に隣接していますが、木がまばらで鎮守の森というほどの樹林や大木がありませんので、神社のシンボル樹としてずっと残したい木です。





080220関大エスカレーター工事、他

2008-02-20 15:31:06 | 余禄
1.エスカレーター工事
阪急関大前駅南口を出て、付属幼稚園裏を通り関西大学会館や100周年記念会館に行く場合、標高差20mほどの急坂、階段を上る必要があります。学生の通学、そして100周年会館での催しに人を呼ぶためのバリヤーフリー対策と思われる、エスカレーター新設工事が昨年末より開始されており、4月完成予定となっています。

エスカレーターは上下2段に分かれ、途中歩道をはさんでL字型に設置されます。歩道の近くにあったクスノキの大木2本(幹周り340cm、272cm)は現存していましたが、関大幼稚園裏にあった3本立ちアラカシ(幹周り206cm)は、下段エスカレーターのおり口となっていて、伐採されたらしく見当たりませんでした。



写真①下段エスカレーターの一番上で、伐採されたアラカシがあった所です。
写真②工事中の上段エスカレーターで、コンクリートの打ち込み準備中でした。
写真③両エスカレーター間の歩道、③の文字に重なっているクスノキは340cm、上段エスカレーターへL字の曲がり角付近で、奥に日の当たっている木が272cmのクスノキです。
右下は掲示されていた工事個所図で、図の左上が阪急電車関大前駅南口(最も低い所)、図の右側が100周年記念会館(最も高い所)になります。

昨年9月3日調査時のアラカシの写真を添付します。この場所にエスカレーターを設置する場合、伐採は止むを得なかったと思われるが、アラカシは3本立ちであり、大学としては大木と認識していなかったかもしれません。


2.関大旧第1学舎中庭のクスノキ
旧第1学舎中庭のクスノキ2本が97年調査で大木として報告されており、昨年8月27日調査時には建て替え工事中ながら、枝を落とされた状態で残っていました。
今日調査に参加されたF氏から、大木が無くなっているのでないかとの指摘があり、確認しました。
言われるとおり現地にクスノキが無くなっており、探した結果、北門近くで旧馬場付近の里山をくずして作られた人工芝の「千里山北広場」北側に、2本並んで植えられていました。
尚、右上写真で奥に大きく枝を広げている落葉樹は、里山の名残のコナラ(幹周り230cm、2本立ち)です。



(追記)
3.大日本住友製薬の吹田市保護樹木ソメイヨシノ
吹田市の保護樹木制度は、すいた市民環境会議が97年に行った大木調査をベースに、2000年に制定されました。
http://www.city.suita.osaka.jp/kakuka/ryokkakoen/jyosei/hogojyu.html

65本(内3ヶ所は樹林として)指定されている保護樹木の大部分は、上記97年大木調査結果を中心に指定されたが、一部は吹田市独自に調査した木も含まれています。
今回、大木調査をまとめるに当り、保護樹木との関係を確認することとしているが、江の木町の大日本住友製薬には、保護樹木指定のソメイヨシノ5本あるにもかかわらず、下見で工場周囲から大木が見えなかったため、今回の調査から洩れていました。

同社を訪問し、正門付近及び新御堂筋沿いにある保護樹木指定のソメイヨシノを見せてもらったが、今回の断面積法幹周りでは、何れも大木レベル200cmに達していないことを確認した。
ソメイヨシノが大木でなかったことは非常に残念であるが、花の季節には一般市民に開放しているとのこと、同社には大木一歩手前のクスノキもあるので、大きな木を守っていただきたいことをお願いしてきた。




吉志部神社参道のユーカリ(①)

2008-02-17 20:47:35 | 余禄
「岸部第一小学校100周年記念誌」に、明治28年(1895年=113年前)新築された岸部尋常小学校のグランドが写っている写真があり、ユーカリ(と推定される)かなり大きな木があります。
吉志部神社の参道に学校を作ったと説明があるので、現在あるユーカリがそのときに植えられたユーカリの可能性があります。
生徒が写っていますので比較すると、植えられてから20~30年ほどと思われます。



疑問点①
ユーカリが日本に入ってきたのは1875年頃と、下記HPにあります。
  http://www.hana300.com/yukari.html

吉志部神社参道のユーカリは、日本に入ってきてすぐに植えられたのでしょうか。

そこで、インターネットでユーカリの巨木を探してみました。
ほとんどオーストラリアでしたが、日本も何本か出てきました。
 ・静岡県河津町のユーカリ 幹周り412㎝
    http://www2.wbs.ne.jp/~kyoboku/kyobo27b.htm
 ・宮崎市広瀬小学校のユーカリ (幹周り不明)
   「学校のシンボルは、体育館前にそびえるユーカリの巨木、ユーカリの葉は校章にもデザイン化されています」
    http://www.mcnet.ed.jp/hirose-s/syokai.html 
 ・徳島県柿原小学校 100年を超えるユーカリの巨木 (幹周り不明)
    http://www.toku-mlit.go.jp/river/manabu/gakushu/school_kakihara.html
 ・岸部敬愛幼稚園も出てきました。
   「市の名木ユーカリの巨木に囲まれた」とあります。
    http://www.keiai-gakuen.jp/action/index.html  


疑問点②
ユーカリが日本に入って130年、100年前の岸部尋常小学校の写真と同じ木とすれば、吉志部神社参道ユーカリの年齢も130年近くなります。
このユーカリは幹周り336㎝でしたが、千里南公園には下記ユーカリがあります。
  2/25調査B4ユーカリ 331㎝
  2/25調査B3ユーカリ 318㎝
     (但し、上記B4、B3共に、2本立ちの枝分れ途中なのでやや過大に出ています)
  2/25調査B8ユーカリ 275㎝ (1本立ちの木)

また、吉志部神社参道ユーカリの幹周りは、97年312㎝→07年336㎝と24㎝増でした。
97年調査で千里南公園の1本立ちで最大のユーカリは210㎝でしたから、今回の275㎝の木が同一の木としたら65㎝増となります。

成長の早いユーカリが、130年で336㎝は若干疑問視されます。
岸部在住の古老に聞けばわかるかもしれませんので、先ずは吉志部神社宮司さんにお伺いしたいと思っています。

ポプラの並木が消えました

2008-02-16 11:45:13 | ご案内
神崎川沿いにある第三中学校のポプラ5本のうち4本が完全にきえました。
残る一本に頑張ってもらいましょう。
↓07年10月体育祭の日に撮影したものと最近の光景です。



(追記)
今回の調査期間中に、切られたことのわかった木はこれで4ヶ所目です。
  ①山田西1丁目 山田小川・山田下共同墓地内のアラカシ1本(枯葉の掃除が大変)
  ②高野台3丁目 高野台小学校のクスノキ3本(根が排水管を破損した)
  ③高浜町 本真寺=旧護国寺のクスノキ1本(木の中に空洞。住宅地に近い所のため、倒れる前に切断)
  ④上記 第3中学校(今の所、理由は不明)
==================

080214 大木会議のご案内

2008-02-08 19:04:20 | ご案内
*****大木会議開催案内*****

   次回の大木会議予定は下記の通りです。ご出席くださるようお願いします。

【日時】2月14日(木) 19:00~21:00
【場所】亥子谷コミセン 3Fボランティア室
【議題】1.大木マップについて
      ・マップ製作についての打ち合わせ結果
      ・表面の写真・裏面の大木の多い地域など詳細の詰め
    2.大木冊子について
      ・内容目次の追加
      ・内容の検討
    3.その他




080207大木余禄「1/25,000地形図について」

2008-02-07 20:58:53 | 余禄
 今回の大木調査では、大木位置の確定にGPSを利用しました。
  ・GPS測定値に日本測地系と世界測地系があること、
  ・測定は世界測地系で行う必要があること
は承知していました。おさらいのため1/25000地形図「吹田」「大阪東北部」を確認した結果、面白い発見がありましたので紹介します。

1.世界測地系への変更
 これまで地形図の基礎となる経緯度は、日本独自の日本測地系で表示されていました。人工衛星を利用したGPS利用が一般化し、世界で利用されている値に統一する必要がでたため、平成14年4月1日より日本測地系に代わって世界測地系が採用され、平成14年4月以降に発行された地形図は、世界測地系が表示されています。測地系についての説明は下記アドレスでご確認ください。
  http://www.gsi.go.jp/LAW/G2000/g2000.htm

2.国土地理院1/25000地形図「吹田」
 大阪旭屋書店で販売中の1/25000地形図「吹田」は平成14年11月1日発行品でした。地図の表示範囲は従来通りですが、四隅に従来の日本測地系の値を黒色で、世界測地系の値(平成14年4月1日から適用として)を茶色と、両方の値が表示されています。


西南隅の表示は以下の通りです。
  ①日本測地系(黒字) 東経135度30分     北緯34度45分
  ②世界測地系(茶字) 東経135度29分49秒9  北緯34度45分11秒7
  差異①-②           +10秒1      ‐11秒7

 また、地図の西南隅の少し東の欄外に茶色で30′とありますが、世界測地系の135度30分の位置を示しています。

3.国土地理院1/25000地形図「大阪東北部」
 同時に販売中の1/25000地形図「大阪東北部」は平成19年12月1日発行の新版でした。地図は四隅とも旧版の1/25000地形図より広い範囲が示されており、地図の東側(右側)に示されていた凡例が西側(左側)になっています。添付の地図ではわかりにくいのですが、旧版の範囲を△印で表示されています。
 地形図の基準の説明欄に、
  1.経緯度の基準は世界測定系
  2.日本測地系への変換は、経度に+10.1秒、緯度に‐11.7秒を加算する
と記載されています。


 O氏により吹田市周辺では、経度1分は1520m、緯度1分は1854mと試算されているので、世界測地系→日本測地系の違いは、東へ約256m、南へ約362mとなります。
 また従来、国土地理院の地図は境界線が同一のため、「吹田」と「大阪東北部」は上下に繋ぐとそのままぴったり一致しましたが、新しい地図では両方がオーバーラップした範囲が表示されるようです。

4.メッシュマップとの関係
 これまですいた市民環境会議が緯経度を調査に利用したのは、野草マップをメッシュコード表示としたことでした。
 国土地理院1/200000地勢図「京都及大阪」は一次メッシュと呼ばれ5235、1/25000地形図「吹田」は二次メッシュ5235-14であり、野草マップの区域割りに使った三次コードは1/25000地形図を100等分したもので、一般に1キロメッシュとも言われている区画です。コードNo 5235-1400は1/25000地形図「吹田」の最南西隅区画を示し、上の地図では広芝町・南金田辺りになります。

 このメッシュコードは日本測地系の経緯度から計算されていたので、世界測地系採用後はどうなるか興味があります。これまで政府・各自治体が環境調査や各種の経済活動調査報告に、メッシュマップを利用してきました。利用する区画が一次メッシュであれば問題ありませんが、地方自治体などが実施している三次メッシュベースの調査結果には影響がでると思います。

2月4日万博公園西口~北口

2008-02-04 22:51:39 | 活動報告
【調査地】万博公園西口~北口間の外周作業路沿い
【参加者】1名
【調査した木】11本。合格11本(今日の調査範囲で97年大木は0本)
【樹種】 クスノキ11本
【調査個所】 千里万博公園11本

【今日のトピックス】先週万博外周道路を通ったとき、西口・北口間の作業路沿い緑地に大木合格と思われる木が見えたので、調査を行った。
11本のクスノキが合格したので、今回調査のラストバッターとして大木に仲間入りさせることとした。
このような形で、市内あちこちに調査洩れの木が残っているかもしれないが、これで調査は終了とする。
今日の結果をプラスし、すいたの大木は929本となった。

今日調査地風景(西口→北口方向を見る)
  左:外周道路側・・・・・・クスノキを主とする幅20mの樹林。その西は外周道路
  右:自然文化園側・・・・ウバメガシの壁。30mほど東に自然文化園上津道がある
  正面:かすかに阪大病院。見えるでしょうか



今日の調査で一番大きかった3本立ちクスノキ(断面積法:286cm)
   左:94cm
   右:134cm
   正面:234cm(それほど太く見えませんが)