07年大木・10年ツバメ+2017年大木調査

10年前の大木は420本。12年前の巣は420個。さて今回は?

6月27日(水)千里北公園草原・苗圃

2007-06-27 20:13:17 | 活動報告
【調査地】千里北公園草原・苗圃
【参加者】5名
【調査した木】18本。合格15本(今日の調査範囲で97年の大木は8本)。
【樹 種】カロリナポプラ8本、コナラ3本、クスノキ、ユリノキ、メタセコイア、プラタナス各1本
【場所別】草原10本、苗圃5本
97年調査では草原4本、苗圃4本
97年報告のうち2本が不明。ユリノキ250cmは今回228cmで異なる木? また、ポプラ株立2本389cmは見つからず。

【主な内容】
①北千里公園を代表する植生、草原の中央部に象徴的に植栽されているカロリナポプラ、10年前は幹周り2mの大木はなかったが、今回6本見つかった。

また、2年前の台風で倒れたと思われる切り株があった。その根元での幹周り約250cmあり、年輪幅は約1.5cmだった。


②東側傾斜地~高台にかけてはコナラ林では、コナラ3本、クスノキ1本、前回報告の木が確認できた。
尚、大木ではないが株立ち2本のエノキに抱かれたカキノキ、その隣にもカキノキと計3本が1本の木のようになっていたので、記録した。
③苗圃内ではカロリナポプラ274cmは前回報告230cmの木と推定されるのでこの10年間に44cm幹周りが増加したことになる。
北千里駅から阪大へ抜ける遊歩道左側(北側)フェンス脇にあるプラタナス(2本立ち)が合格ラインに到達していた。

【今回までの調査結果累計】 
▲調査した木 447本(内合格 387本・・・・・97年報告数 208本)
▲調査協力者数 延べ 192人

6月20日(水)野外活動センター・北千里体育館東側空き地

2007-06-20 21:59:40 | 活動報告
【調査地】野外活動センター・北千里体育館東側空き地
【参加者】4名

【調査した木】12本。合格12本(今日の調査範囲で97年の大木は6本)。
【樹種】メタセコイア5本、ポプラ3本、アベマキ2本、エノキ、コナラ各1本
【場所別】野外活動センター10本、北千里体育館2本
97年調査では野外活動センター1本、北千里体育館5本。
97年報告野外活動センターのポプラは現存せず。
北千里体育館カナリーヤシは今回採用しないこととしたので、現存するも調査せず。

【主な内容】
①野外活動センターの事務所前のメタセコイアが223cm、そのほかにもありセンター内で5本のメタセコイアが合格した。
小野原への抜け道沿い、事務所入口までの間の左側に見える樹林で、コナラ・エノキ(共に4本立ち)が合格。
また、炊事場前の傾斜地にあったアベマキは1本立ち234cmだった。
この3本は、97年の調査漏れと思われる。
②ポプラは1本224cm。97年報告227cmより細く、97年報告分は見つからなかった。台風で倒れたと聞いているので、再聞き取りが必要である。
③北千里体育館東側空き地では、97年調査時にカナリーヤシ5本を報告しているが、今回、カナリーヤシは採用しないと決めていたので、測定しなかった。
プールに近い所にあるポプラ3本のうち2本が合格した。

【今回までの調査結果累計】
▲調査した木 395本(内合格 372本・・・・・97年報告数 204本)
▲調査協力者数 延べ 160人

6月13日(水) 大阪ガス千里供給所・大阪市立弘済院

2007-06-14 13:50:24 | 活動報告
【調査地】大阪ガス千里供給所・大阪市立弘済院
【参加者】4名
【調査した木】17本。合格17本(今日の調査範囲で97年の大木は2本)。
【樹 種】クスノキ6本、ユーカリ3本、メタセコイア3本、ポプラ2本、アベマキ1本、エノキ1本、ソメイヨシノ1本
【場所別】大阪ガス3本、弘済中小学校4本、弘済院病院・老人ホーム10本
・ 97年調査では弘済中小学校に2本のみ。
・ 時間が午後1時近くなり終了としたが、弘済院内にはまだ数本はありそう。


【今回までの調査結果累計】
○調査した木 383本(内合格 360本・・・・・97年報告数 198本)
○調査協力者数 延べ 156人
          97年の報告本数420まで、あと何日(何回)かかるでしょうか

【主な内容】
①大阪ガス千里供給所は、高槻から係の方が立会いにこられての調査となった。
 千里さくら通りから見える正門左側のユーカリ3本のみが大木合格で、内248cmが2本あった。

②弘済中小学校では校長先生に全コース案内してもらった。
 97年調査のポプラはすぐ見つかり、幹周り268cm→321cm(+53cm)、樹高33m→38mで、幹周りの増加量と、樹高は本調査開始以来最高記録と思われる。

③97年調査報告にあるアベマキ202cm2本立ちは断面積法で不合格となるため、相当しそうな木が3本ほどあったが測定しなかった。
その代わりアベマキ3本立ち断面積法239cmがあり、他にメタセコイア、もう1本ポプラが加わり4本となった。

④弘済院病院・老人ホーム周辺にはクスノキ6本、メタセコイア2本、エノキ・ソメイヨシノ各1本が見つかった。
クスノキは南側通り沿いに並木状に植栽されており、4本立ちではあるが断面積法で348cmの大木もあり、メタセコイア2本が255cmあるなどから、前回調査漏れ区域となった可能性が大きい。

⑤今回、時間切れで弘済院内全域を確認していないこと、帰りにエノキ1本立ち247cmが見つかったことなどから、追加調査をすることとしたい。

6月10日(日)千里北公園(旧農園)

2007-06-10 21:50:52 | 活動報告
【調査地】千里北公園(旧農園)
【参加者】7名
【調査した木】27本。合格26本(今日の調査範囲で97年の大木は20本)。
【樹 種】すべてクスノキで26本
97年調査で千里北公園苗圃内の大木は25本、内クスノキは20本だった。
今回はそのうちの、クスノキの大木密度が最も高い所を集中的に調査したものであるが、調査区域としては約1/3程度なので、旧農園南側での大木本数はさらに増えそうである。
【主な内容】
①今日の調査区域は北千里駅から阪大へ抜ける遊歩道の右側(南側)で、東西100m―南北150mほど狭い範囲である。
そこに大木が(クスノキのみで)26本もあったので、吹田市で最も大木密度の高い所といえそうである。

②1本立ちで最も大きい木は315cmあったが、2m前半台の木が多かった。
この公園にクスノキが植栽された時期や、どの程度の大きさの木が植えられたかなどについて、緑化公園室に確認する必要がある。
③今回の調査木と97年報告ナンバーと対応は、チェックしたが取れなかった。
④大木の密度が高いため大木周辺は空隙が少なく、GPS測定値の誤差が大きくでた。
当初このような大木が密にある所こそ、GPSで位置を特定したいと思っていたが、無理であることがわかった。
⑤不合格となった1本は、60cm高での幹周りが250cmだったので全項目調査をしたが、断面積法では194cmにとどまったものである。
⑥今日の調査場所は数年前まで、市民農園として市民に開放されていた所である。閉鎖された畑の跡地には背の高い草が育っており、調査に際しては長靴が便利であった。
⑥今回、予定区域を終了しなかったこと、しかもまだ大木があると予想されることから、急遽調査日程を変更し、6月24日(日)に今回の続きを調査することとした。

6月6日(水)大阪大学・水遠池

2007-06-07 00:12:17 | 活動報告
【調査地】大阪大学・水遠池
【参加者】4名
【調査した木】12本。合格10本(今日の調査範囲で97年の大木は2本)。
【樹種】カロリナポプラ3本、クスノキ2本、
コナラ・ナンキンハゼ・イチョウ・メタセコイア・ヒマラヤスギ・ソメイヨシノ各1本、

今回の調査区域での97年時点の大木はクスノキ1本、ポプラ1本であった。
クスノキは健在であったが、ポプラは切り株だけが残っていた。

【主な内容】
①水遠池東側の遊歩道でナンキンハゼ1本、更に、池に枝を張り出したコナラが1本あった。このコナラは5本立ち、断面積法で307cmの大木であった。

②阪大千里門すぐの左側にあったイチョウは230cm、しかし全体が枯れ木となっており、所々に数えられるほど葉がついているのみであった。
千里門のカードマンの話では、数年前、根元付近に駐輪場設置したが、そのためアスファルト舗装をしたことが原因だろうとのことであった。

③工学部化学系C1建物の中庭のクスノキ(2本立ち)は307cm+147cm、断面積法で340cmとなった(中庭のため前回気づかなかった)。
大阪大学がこの地に移転して40年前後と思われるので、当初、相当大きなクスノキが植栽されたと推定される。

③応用自然科学系建物の近くの山の斜面に2本立ちの大きなアベマキがあった。
その西側の1本に西向きの大きな傷口があり、樹液が出ていてスズメバチが飛び出したので測定を中止した。
スズメバチの活動がおさまる頃、再調査したい。

④体育館前にカロリナポプラ2本(何れも207cm)があったが、97年調査時のポプラ206cmに相当する木が見つからなかった。
近くで作業をしていた人から台風で傾き伐採されたと聞き、その切り株の場所を教えてもらった。
切り株は長径70cm、短径60cmあり、前回調査木相当(幹周り2m以上)の木であることが確認できた。

⑤大学構内が広く調査に時間がかかり、万博公園テニスコート周辺の調査は後日に回した。


6月3日(日)桃山台・桃山公園・竹見台

2007-06-03 19:02:30 | 活動報告
【調査地】桃山公園・桃山台住宅地・竹見台住宅地
【参加者】7名

【調査した木】16本。一本不合格(今日の調査範囲で97年の大木は6本)
【樹種】クスノキ8本、ソメイヨシノ3本、ラクウショウ2本、ヒマラヤスギ1本、ユーカリ1本
今回の調査区域での97年の大木はクスノキ5本、ニセアカシア1本であったが、ニセアカシアは不明のままとなった。またクスノキ5本はそのまま健在であったが、前回との個別対応は不明。
【主な内容】
①桃山公園では97年6本が今回9本に増加。ラクウショウ2本、ヒマラヤスギ・クスノキが各1本追加され、
ニセアカシア1本がマイナスとなった。
②桃山台ショッピングセンター周辺でソメイヨシノ3本、ユーカリ1本が新しく大木の仲間入りをした。
③竹見公園でクスノキ2本、新規に確認した。
④桃山公園梅林横の台地で大木が多く計測に時間がかかったが、
7名のチームワークよろしく、無事調査を終えることが出来ました。



このアラカシは13本株立ちですが、各株の断面積の総和は円周が2mの面積(3184cm2)には足りないので不合格。

【樹木の話】日本で一番古いメタセコイアの幹周り

2007-06-01 23:46:15 | 余禄
【樹木の話】日本で一番古いメタセコイアの幹周り
【場  所】大阪市大植物園内(大阪府交野市私市2000)
【月  日】07年6月1日
【状  況】
①5月31日、他団体の行事で交野市にある大阪市大植物園へ行ってきた。
 ここには、1950年に植樹のメタセコイアがあり、下記のように紹介されている。
②メタセコイアは当園の元園長、三木茂博士によって1941年に化石をもとに記載された新属の植物で、絶滅したと考えられていた。
 「メタ」は「後の」という意味で、メタセコイアは「新しいセコイア」という意味である。その後1946年、中国四川省で生きた個体が見つかり、新種として発表され、一躍「生きた化石」として有名になった。
 第2次世界大戦が終了後、アメリカは調査隊を出し、種子を採取することに成功した。この種子はアメリカに持ち帰られ、たくさんの苗が作られた。
 このうち3本の苗が日本に贈られ、吹上御所に定植され、更に翌年(1950年)に日本に新たに100本の苗が贈られ、そのうちの1本が当園に寄贈され、現在も大切に育てられている。
 大阪市大植物園では、この一番古いメタセコイアの周囲に何本かメタセコイアが植裁されているが、それらはこの古いメタセコイアから挿し木で増やしたものである。

③吹田市の大木調査では幹周り2m以上の大木の中にメタセコイアが多数あり、太い木では幹周り240cm~260cmと測定されたものもある。
 大阪市大植物園では、
・1950年とわかっている日本で最も古いメタセコイアは220cm
・近くにある幾分太いメタセコイアは230cm  でした。
 植樹されている場所は、一番古いメタセコイアが林の中、より太いメタセコイアは林の最外部にある。

④吹田にあるメタセコイアの生年はわからないが、千里ニュータウン内の公園・緑地や万博公園が整備された時期から推定すると1960年以降であり、大阪市大植物園のメタセコイアより10年以上は若いと思われる。

⑤大木調査をしていると、
・同じ場所に植えられていても幹周りが20 ~30cmも異なる木がある
・並木のように木が直列に並んでいると、両端の木が大きい
・公園の広場のように1本のみの木は太い
・雑木林の中に大きな木が少ない、
などが経験的にわかりつつある。林の中にある木は、他の木との競合から幹周りよりも樹高にエネルギーを使っているため、太くなれないのだろうと推定している。

⑥大阪市大植物園にある日本で一番古いメタセコイアの幹周りが以外に細いこと、その子どもの方が親より太いこと、しかも吹田市にはもっと太い木あることなどから、木の太さは生年月日だけでなく、生育環境が大きく影響していることを確認することとなった。