07年大木・10年ツバメ+2017年大木調査

10年前の大木は420本。12年前の巣は420個。さて今回は?

080220関大エスカレーター工事、他

2008-02-20 15:31:06 | 余禄
1.エスカレーター工事
阪急関大前駅南口を出て、付属幼稚園裏を通り関西大学会館や100周年記念会館に行く場合、標高差20mほどの急坂、階段を上る必要があります。学生の通学、そして100周年会館での催しに人を呼ぶためのバリヤーフリー対策と思われる、エスカレーター新設工事が昨年末より開始されており、4月完成予定となっています。

エスカレーターは上下2段に分かれ、途中歩道をはさんでL字型に設置されます。歩道の近くにあったクスノキの大木2本(幹周り340cm、272cm)は現存していましたが、関大幼稚園裏にあった3本立ちアラカシ(幹周り206cm)は、下段エスカレーターのおり口となっていて、伐採されたらしく見当たりませんでした。



写真①下段エスカレーターの一番上で、伐採されたアラカシがあった所です。
写真②工事中の上段エスカレーターで、コンクリートの打ち込み準備中でした。
写真③両エスカレーター間の歩道、③の文字に重なっているクスノキは340cm、上段エスカレーターへL字の曲がり角付近で、奥に日の当たっている木が272cmのクスノキです。
右下は掲示されていた工事個所図で、図の左上が阪急電車関大前駅南口(最も低い所)、図の右側が100周年記念会館(最も高い所)になります。

昨年9月3日調査時のアラカシの写真を添付します。この場所にエスカレーターを設置する場合、伐採は止むを得なかったと思われるが、アラカシは3本立ちであり、大学としては大木と認識していなかったかもしれません。


2.関大旧第1学舎中庭のクスノキ
旧第1学舎中庭のクスノキ2本が97年調査で大木として報告されており、昨年8月27日調査時には建て替え工事中ながら、枝を落とされた状態で残っていました。
今日調査に参加されたF氏から、大木が無くなっているのでないかとの指摘があり、確認しました。
言われるとおり現地にクスノキが無くなっており、探した結果、北門近くで旧馬場付近の里山をくずして作られた人工芝の「千里山北広場」北側に、2本並んで植えられていました。
尚、右上写真で奥に大きく枝を広げている落葉樹は、里山の名残のコナラ(幹周り230cm、2本立ち)です。



(追記)
3.大日本住友製薬の吹田市保護樹木ソメイヨシノ
吹田市の保護樹木制度は、すいた市民環境会議が97年に行った大木調査をベースに、2000年に制定されました。
http://www.city.suita.osaka.jp/kakuka/ryokkakoen/jyosei/hogojyu.html

65本(内3ヶ所は樹林として)指定されている保護樹木の大部分は、上記97年大木調査結果を中心に指定されたが、一部は吹田市独自に調査した木も含まれています。
今回、大木調査をまとめるに当り、保護樹木との関係を確認することとしているが、江の木町の大日本住友製薬には、保護樹木指定のソメイヨシノ5本あるにもかかわらず、下見で工場周囲から大木が見えなかったため、今回の調査から洩れていました。

同社を訪問し、正門付近及び新御堂筋沿いにある保護樹木指定のソメイヨシノを見せてもらったが、今回の断面積法幹周りでは、何れも大木レベル200cmに達していないことを確認した。
ソメイヨシノが大木でなかったことは非常に残念であるが、花の季節には一般市民に開放しているとのこと、同社には大木一歩手前のクスノキもあるので、大きな木を守っていただきたいことをお願いしてきた。