黒部川扇状地は 水と風のとおり道…

自然の不思議をさがす「小さな旅」が好きです

終わった人、すぐ死ぬんだから by 内館牧子

2018-11-07 18:42:10 | 四季つれづれ

友人が貸してくれた本3冊。さすがに内館さんの毒舌観察がするどく

おもしろくていっき読み。「終った人」も「すぐ死ぬんだから」

もH27年~28年に発行されました。

団塊世代はすでに「終わってから10年」くらいたっていますよね。

「すぐ死ぬんだから」は78歳の女性がヒロインです。

帯には「年を取ったら見た目ファースト」とあります。

最近私の周りの70代女性は元気な方が多いので口癖は「すぐ死ぬ」

ではなく「なかなか死ねないのだから」に変わっています。

これから先の長そうな人生をどう生きる?は大事なテーマです。

さて、結論からいうと「自立しましょう」ということになりますが、

この表紙のみなさんのような背中にリュックのイメージで生きて

いくのか、草笛光子さん的なシニア(若干無理がある?)を目指すのか、

を内館さんは問うています。

あなたはどっちを目指しますか。

ちなみに友人は貸してくれたもう一冊は、石田衣良「再生」です。

12の物語の登場人物は等身大、身近な人々の人生ストーリー。

平凡なんだけど、どの人もかけがえのない小説の種を持っている、

大切な「種」ですね。