今から25年前にヨットをイメージした風に揺れる塔が黒部市
が黒部市総合運動公園に設置されました。予算は5000万円
で海外の作家がデザインしたものです。同様のアート作品が
宇奈月の面影橋のそばなど県内各地に存在します。
作家が「風の塔」にイメージしたのは「潮風に揺れる波間に浮かぶ
ヨット、水のきらめきを感じる水路とデッキ、夜には帆が桜色の照明
に染まり公園内の桜と一体化」「自然のパワーを感じ、黒部市の新
しい方向性を探り、未来への期待が高まる」はずでした。
そのねらいとはあまりに違った餃子のような塔、中途半端なクリーム
色の夜間照明の物体が公園にあることに当時の私はショックを受け
かなり反発しました。さすがに月日は過ぎ今は苛立ちは消えています。
そして、今年の冬の強風で塔がボロボロになってきました。
これが荒海を走る帆船のようでなかなか雰囲気がありました。
修理するのかしらと思っているうちにたぶんS建設の工事で
とてもきれいにリフォームされていました。
技術が向上したのか?
見る人の心が変わったのか?
公園自体が成長して包容力が増したのか?
なぜか薄い水色の帆布の感じが五月の景色に似合っています。
ただこれが「黒部市のかお」といわれても「どういうこと?」と
今でも思ってしまいます。
「公園散歩の発見」でした。