現在、介護施設や家庭で起こる高齢者虐待は増加しており、2020年の高齢者虐待件数は介護従事者からの虐待が595件、家族や親族からの虐待が17281件となっています。
相談・通報件数は介護従事者、家族や親族からの両方を合わせると38000件にも上ります。
虐待には暴力行為(身体的虐待)、暴言や無視の心理的虐待、介護を受けさせなかったり、必要な支援をしなかったりの介護・世話の放棄・放任(ネグレクト)、勝手に資産などを使い込む経済的虐待、性的な嫌がらせの性的虐待があります。
介護従事者、家族や親族からの虐待のどちらも女性の高齢者が虐待を受ける割合が高くなっています。
数字を見ると圧倒的に家族や親族からの虐待が多く、これらの要因として介護にも左右されるが介護度が重くなればなるほど家族や親族だけで介護することが難しくなってきます。
認知症を抱える高齢者がいる場合、意思の疎通を図ることが出来ず、目を離すことが出来なくなり、介護側の負担が大きくなっています。
日本は、超高齢化社会や少子化の影響のほかに、未婚の割合の増加も高齢者虐待の増加の要因の一つだと考えられます。
これらの現状を急激に変化させることは難しいですが、いろいろな範囲での問題考えると経済がいかに潤っていくかが重要だと思います。
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