身体拘束ゼロ対策委員会

利用者の皆様の心身の尊厳を守ります。
平成27年度創設の委員会。

2021.10『#身体拘束がもたらす弊害』

2021-10-05 07:00:00 | 日記

 令和2年度の出来事報告書は18件ありました。

【内訳】骨折・3件  切創・3件  打撲 擦過傷・7件  その他・5件。

【場所】居室9件  広場6件  トイレ2件  廊下1件。

【時間帯】7時~17時(早出・日勤)7件  17時~20時(遅出)6件  20時~7時(夜間)5件。

【介護度】介護度2・3件  介護度3・5件  介護度4・8件  介護度5・2件 

【市への報告】5件  

上記のことから

◎どこかにぶつかり打撲等を負う事が多い。

◎居室で倒れている所を発見する事が多い。(トイレに行こうとして転倒したと考えられる事が多い。)

◎人手が少なくなる遅出の時間帯が多い。

◎介護度4の方が多い、事がわかります。

委員会で検証し次に同じような出来事が起きない様に話し合いをしています。

転倒させない等の安全対策のために利用者の方々の行動を制限する事で活動の場が狭まり、意欲の低下、食欲の低下、筋

力の低下、認知症の進行が見られ、やがては寝たきりに繋がってします。足元のフラツキがあり転倒する危険があるから

と「歩かせない」という選択ではなく「どの様にすれば安心して歩けるか」を考える視点が必要になります。

日常生活を営む上で転倒等の出来事が起こるリスクはゼロにはなりません。通常はフラツキもなく歩ける方でも、その時

の体調、気分、不眠等により絶対大丈夫という事はありえないと考えられます。

安全とリスクを比較し利用者さんがその人らしく生活できる環境を整える支援が求められます。

又ご家族にリスクに対する説明を行い理解を求めるためには信頼関係を築く事が最も重要です。 

 

                  


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