MARUMUSHI

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『彼らが本気で編むときは、』。

2017-03-09 20:08:24 | 映画日記
『彼らが本気で編むときは、』を観てきた。

LGBT。
Lesbian
Gay
Bisexual
Transgender

LGBTTQQIAAP
transsexual、queer、questioning、intersex、asexual、ally、pansexual
(大阪人権博物館にはもっと沢山の分類に分けられていた)。

人は分けたがる。これはこの箱。これはこちらの箱に。
分かりやすい。そしてその箱に入るかどうかが分からないものを、得体の知れないものとして片付ける楽な話だ。
箱は個人によって違うということだ。
「レズ?勘弁してくれよ。。。」
「ゲイ、いや、ちょっとなぁ」
「あ!いいよねバイ・セクシャルもの!でも、参加はしたくないな」
掛け算ができる(あるいはスラッシュでも可)の女性陣は、ゲイ?バイ・セクシャル?

叔父のパートナーを認めないクラス・メイトの母親に洗剤をかける。怒りであり、羞恥心だったはずだ。そして、クラス・メイトの母親はただ心配しただけだ。
少女とクラス・メイトの母親と叔父のパートナー。彼らの箱は全員違った。
違っただけなんだ。認めなくてもいい。意識されたくない。
仕事に行って、学校に行って、帰ってきて、ご飯を食べて、ビールを作った人に心のなかでノーベル賞をあげて。
ただそれだけなんだ。

一歩一歩、一針一針、編み上げていく。燃やして供養するために。
それがなんになるのか?
戸籍が女になったからといってなにになった?

人は法に縛られる。
でも、魂は、心は情に縛られる。

とても切ない終わり方だけれど、これでよかったんだと思う。
皆、分相応な幸せを得るはずだ。それでいい。



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