MARUMUSHI

映画とかTwitterとかとか。

『フィリップ、君を愛してる!』。

2010-03-20 00:25:33 | 映画日記
『フィリップ、君を愛してる!』を観てきた。

えー、一言で言うと、ゲイのラブストーリー。



同性愛というのは、昔っからあることやけれど、今でもやっぱりアンタッチャブルな領域。
女性が女性を、男性が男性を愛する。
「別に良いやんか」っていうのが、俺の意見やけれど、内心そういう人たちに対しては、やっぱり何かしら抵抗があるのも事実。
「男同士はアリだと思うけど、女同士は気持ち悪い」ということを言う女友達(異性愛者だと思う)がいる。
たぶんやけど、女の子はそういう考えが多いんやと思う。
けど、男の俺から言わせると、
女同士はキャ-----(*゚∀゚*)-----ン!!!!という感じやけど、
男同士は (;´Д`)ゲロゲロと言う感じなのだ。 これは異性愛者の男一般的な傾向やと思うけど。
なかなか面白い対比やと思うな。
いずれにしても、同性愛者に対する抵抗感と冷酷なまでの無邪気な好奇心とが彼ら、”セクシャルマイノリティー”を差別するところまで行ってしまうこともあるんやろう。
元女子マラソン選手の有森裕子さんの旦那さん、ガブリエル・ウィルソンさんがテレビの前で自分がゲイであるということを告白する時、いったいどれほどの葛藤があり、好奇の目に晒される屈辱があったんだろうか?
本来、そんなことをする必要はない。自分がどういう恋愛嗜好を持っているかなんておおっぴらにする必要なんて全くないのに。

映画の中で主人公は刑務所で出会った愛する男のために、脱獄を繰り返す。
自分が自由になりたいんじゃなくて、愛する彼のため、彼に思いを伝えたいがための命がけの行動だ。
挙句の果てには脱獄を繰り返したために、懲役が160年を超え、さらにそれでも脱獄を繰り返したために終身刑にされてしまう。
恋愛に対してどんな嗜好を持っていようと、ここまで他者を愛することが出来るっていうのは、呆れると同時に尊敬の念を抱いてしまう。



一人の人間をそこまで愛することが出来る彼を、正直、羨ましいと俺は思うのだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿