MARUMUSHI

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『009:Re Cyborg』。

2012-10-28 22:38:15 | 映画日記
『009:Re Cyborg』を観てきた。
カッコいいね。
新しいアニメーション技術で創られた三次元映像は、歯切れのよい動きと緻密な動きがきれいに融合している。
でも、ストーリーとしては後半は少し飛びすぎかな?という気も。


闘う身体に作られた00ナンバーサイボーグたちが、冷戦という時代を越えて、闘う相手を失った現代。
国家という枠組みが人々に諍いを起こし、正義という名の下に人と人が傷つけあう。
それが終わりを告げ、全てが崩れた後で、人々はやっと気付く。国家という概念、正義という名の大義が空虚だったということに。
残念なことに、まだ心底それを理解している人はいないのだろう。そしてそれは、事態がそこまで深刻化していないという証でもある。
でも、冷戦が終わったそのときから、人の心のどこかでは、次の争いが必ずあることに気付き、あまつさえそれを期待している部分も少なからずある。
本当の平和とは?
本当の平穏とは?


この作品は、石ノ森章太郎が描き切れなかった『サイボーグ009』の一つの終わり方だと思う。
≪終わらせなければ、はじまらない≫
ここから、また新しい009がはじまる。
そういう期待が持てる作品。


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