MARUMUSHI

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『little forest 冬/春』。

2015-02-25 20:46:33 | 映画日記
『little forest 冬/春』を観てきた。

夏、秋、冬、春。
日本の東北地方を舞台にした四季折々を巡る、少女が大人になるまでの物語。

田畑を耕し、ときには街でお金を稼ぐ。
全ては食べるため、生きるため。

「なにかからここに逃げてきたんじゃないの?」
と言われた瞬間から、彼女は生きるためだけに自分がそこにいると気付く。
そこに根付き、そこで死ぬ。そう覚悟を決めた友人たちと自分は違う。

彼女の母親は、そこに根付くことが出来なかった。
田畑を耕し、ときには街でお金を稼ぐ。
全ては食べるため、生きるため。
そして、娘を育てるため。
でも、娘が自分とは違う、なにか独立したものになったとフツリと糸が切れるように悟り、そこを出て行く。
彼女はそこに戻らなかった。彼女は違う所できっと同じことをするだろう。
円を描くように、螺旋を描くように彼女は娘と違い根付くことなく、延々と歩き続けると思う。


そこに居続ける事で根付くこともあれば、何度か外に出て初めて自分の根がどこにあるのか知ることもある。
神楽の舞は、この映画の中では異質に写る。
でも、重要な場面だ。
地の神楽を踊ることで彼女は初めてそこに居場所を作ったのだ。



神楽を舞った体育館内は、汗ばむ程度にもう暑い。
春も終わろうとしている。
次の夏が来ようとしているのだ。





映画の後に舞台挨拶があった。
橋本愛さん。
割と良く喋る。もっと寡黙なイメージがあったけれど。
それにしても綺麗ね。。。



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