『螺旋銀河』を観てきた。
草野なつか監督の舞台挨拶も観ることができた。
「この映画はとても怖い映画だと思いました」
と僕は監督に感想を言った。監督はちょっと意外そうな顔をしていた。
「人と人が分かり合うためにこれだけ傷ついたりつけたり、痛みが必要なのかと。でも、その辺りを軽い感じに描いていたと思うんですが?意識されていたのでしょうか?」と。
素直な感想を言ったつもりだった。緊張していたから、うまく言えたか覚えていない。
監督の意図とは違った感想だったようだ。
「おもしろい物にしたいと思っていました。この映画はそのまま行ってしまうと非常に暗い方に向かってしまう。それを出来るだけ、波を作るように作りました。私はそういう作品が好きなので」と言った旨の回答を頂いた。「これで答えになっていますか?」と気を使ってくれた。
劇中のコインランドリー。非常に重要な位置づけの場所。
そんな所が中崎町にあるとはね。つくづくおもしろい町だ。
探してみよう。
心が通い合う映画。でも、本当に軽いタッチだ。なのにテーマは重い。
福田さんと澤井さんと福田さんの従兄の話。
福田さんは澤井さんに憧れ、澤井さんは福田さんの才能に嫉妬する。
「お前は、自分のことしか考えてないんだよ」と従兄。
「私の何がうらやましいわけ?何もないのが羨ましいの?」と澤井さん
「謝らないでよ。何に謝ってるの?いつもそうやって逃げてるだけじゃない」と福田さん。
福田さんは澤井さんを追いかけ、澤井さんは福田さんの従兄を追いかけ、従兄は福田さんを追いかける。
グルグルと彼らは回る。出口を探すように。
草野監督は、タイトルの「銀河っていうのは、福田さんが見つけたコインランドリーを宇宙船に例えたときのその周りの世界のことです」と言ったことを話していた。「福田さんにとって初めての自分だけの空間がコインランドリーだったんです」
でも、正直、「螺旋」の部分は少し僕と感覚が違っていた。
僕は螺旋は彼女たち三人の関係のことで、グルグルと同じところを回りながら、ふとしたことでその平面から少し浮き上がる。きっとまたそこでグルグルと同じところを回って、また少しだけ浮かび上がる。
そうやって彼女たちの軌跡は螺旋を描く。
その螺旋は、なぜかコインランドリーを軸にしている。
銀河の中の宇宙船だからかな。
「欠点でさえ同じになりたい。
傷や痛みや狂ったところも。
もしあなたの体に、大きな穴があいていたとしたら。
私の体の同じところに、同じ大きさの穴をあけたい。」
強烈な憧れと、同性に対してだけれども恋慕の感情が凝縮された言葉。
ザックリ言うと「ヤンデレ」に近いかも。
本当にあなたのことが知りたい。傷つけられても傷つけてでも。
それで、あなたの魂に触れることが出来るなら、私はそれを甘受しよう。
僕は、映画のパンフレットを大量に持っているけれど、評論家のページはあまり読まない。
評価は僕がする。僕が観た作品で感じた物は僕だけのものだ。この作品には特にそういう気持ちが働いた。
珍しく、写真を撮っていい舞台挨拶なのでいっぱい撮ってきた。
どこにでもいそうな女性。
何人かの映画監督の舞台挨拶を観てきたけれど、映画監督というのはどんな人でも軸が通っている印象を受ける。それはその作品に対してだけでなくて、すべてに対して。
草野監督にもそれを感じた。きっとこれからも心の通い合う作品を作ってくれると思う。本当に期待したい。
主人公を演じた石坂友里、澁谷麻美の2人にも期待だ。
草野なつか監督の舞台挨拶も観ることができた。
「この映画はとても怖い映画だと思いました」
と僕は監督に感想を言った。監督はちょっと意外そうな顔をしていた。
「人と人が分かり合うためにこれだけ傷ついたりつけたり、痛みが必要なのかと。でも、その辺りを軽い感じに描いていたと思うんですが?意識されていたのでしょうか?」と。
素直な感想を言ったつもりだった。緊張していたから、うまく言えたか覚えていない。
監督の意図とは違った感想だったようだ。
「おもしろい物にしたいと思っていました。この映画はそのまま行ってしまうと非常に暗い方に向かってしまう。それを出来るだけ、波を作るように作りました。私はそういう作品が好きなので」と言った旨の回答を頂いた。「これで答えになっていますか?」と気を使ってくれた。
劇中のコインランドリー。非常に重要な位置づけの場所。
そんな所が中崎町にあるとはね。つくづくおもしろい町だ。
探してみよう。
心が通い合う映画。でも、本当に軽いタッチだ。なのにテーマは重い。
福田さんと澤井さんと福田さんの従兄の話。
福田さんは澤井さんに憧れ、澤井さんは福田さんの才能に嫉妬する。
「お前は、自分のことしか考えてないんだよ」と従兄。
「私の何がうらやましいわけ?何もないのが羨ましいの?」と澤井さん
「謝らないでよ。何に謝ってるの?いつもそうやって逃げてるだけじゃない」と福田さん。
福田さんは澤井さんを追いかけ、澤井さんは福田さんの従兄を追いかけ、従兄は福田さんを追いかける。
グルグルと彼らは回る。出口を探すように。
草野監督は、タイトルの「銀河っていうのは、福田さんが見つけたコインランドリーを宇宙船に例えたときのその周りの世界のことです」と言ったことを話していた。「福田さんにとって初めての自分だけの空間がコインランドリーだったんです」
でも、正直、「螺旋」の部分は少し僕と感覚が違っていた。
僕は螺旋は彼女たち三人の関係のことで、グルグルと同じところを回りながら、ふとしたことでその平面から少し浮き上がる。きっとまたそこでグルグルと同じところを回って、また少しだけ浮かび上がる。
そうやって彼女たちの軌跡は螺旋を描く。
その螺旋は、なぜかコインランドリーを軸にしている。
銀河の中の宇宙船だからかな。
「欠点でさえ同じになりたい。
傷や痛みや狂ったところも。
もしあなたの体に、大きな穴があいていたとしたら。
私の体の同じところに、同じ大きさの穴をあけたい。」
強烈な憧れと、同性に対してだけれども恋慕の感情が凝縮された言葉。
ザックリ言うと「ヤンデレ」に近いかも。
本当にあなたのことが知りたい。傷つけられても傷つけてでも。
それで、あなたの魂に触れることが出来るなら、私はそれを甘受しよう。
僕は、映画のパンフレットを大量に持っているけれど、評論家のページはあまり読まない。
評価は僕がする。僕が観た作品で感じた物は僕だけのものだ。この作品には特にそういう気持ちが働いた。
珍しく、写真を撮っていい舞台挨拶なのでいっぱい撮ってきた。
どこにでもいそうな女性。
何人かの映画監督の舞台挨拶を観てきたけれど、映画監督というのはどんな人でも軸が通っている印象を受ける。それはその作品に対してだけでなくて、すべてに対して。
草野監督にもそれを感じた。きっとこれからも心の通い合う作品を作ってくれると思う。本当に期待したい。
主人公を演じた石坂友里、澁谷麻美の2人にも期待だ。