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MARUMUSHI

映画とかTwitterとかとか。

『グッド・ストライプス』。

2015-05-30 14:33:47 | 映画日記
『グッド・ストライプス』を観てきた。

チラシを見たとき、ドキュメンタリー作品かな、と思うぐらい、何か自然な結婚式の2人が写ってたので。


マンネリ気味の2人。

趣味も、考え方も食い違う。これはマンネリの所為?それとも別れの兆候?

が、突然の妊娠。

そこから、本当の2人の関係が見えてくる。


結婚する。ということは、お互いの親族と関わる中で、これまでの人生を知るということだ。
「彼女はどうしてこうなんだろう?」
「彼はどうしてこうなんだろう?」
と思うことでも、「ああ、だからか」とコトリと納得する。


慮る

という言葉がある。
本当はどうか知らないけれど、僕はこの言葉の意味を、相手の気持ちを「想い」、その重さを「量る」から、「おもんぱかる」なのだと思っている。

慮ることが互いに出来る。それが夫婦なんだと思う。


もし、自分のこれまでの人生が好きでなくとも、消してしまいたい過去があっても、それを2人足したら、割といい具合になるときもあるんだろう。

補い合うとか、2人で力を併せて、とか積極的な行動ではなく、フワッと、何となく、いい具合になっていく。


2人は今後も、ぶつかることがあるだろうし、事によっては離婚してしまうかもしれない。

離婚は悲しい事なんだろうけれど、お互いの酸いも甘いも知り尽くした上での結論なら、それは考えようによっては、最強のパートナーと言えるかもしれない。彼の両親のように。


結局、元は他人の2人。

夫婦になったからといって、互いの考え方が同じになることは、ない。

でも、それでいい。


時に喧嘩し、時に慮り。
フワッとなんとなく一緒にいるのがいい。

『グッド・ストライプス』。

平行だけど、それで良いのだ。