MARUMUSHI

映画とかTwitterとかとか。

『築城せよ!』。

2009-07-04 21:52:44 | 映画日記
『築城せよ!』を観てきた。

荒唐無稽もいいところなお話。

たった3日で築城する。
あるのは土台の石垣。
材料もない。設計図もない。人手もない。
でも、城を建てるのだ、という信念だけはある。
そんな親方様が、段ボールを材料とし、小さな町の住民の心を動かし、城を建てる。

後世に城を残すことは出来ないだろう。
けれど、自分を慕い、町の皆が力を合わせ一つの事を成し遂げる。
それだけでも、価値のあることだ。
そう言える親方様は、立派な君主だ。

そして、その陰で姑息と言われようと、汚いと言われようと、町の繁栄を願い自分の信念を貫く町長も良い。
こういう政治家が欲しいね。



片岡愛之助、海老瀬はな、木津誠之、古波津陽監督の舞台挨拶があった。
司会役のプロデューサーがナカナカぶっちゃけた質問をしていて面白かった。



『MW』。

2009-07-04 21:44:29 | 映画日記
『MW』を観てきた。

手塚治虫の原作と全然違う。。。
だけれど、無理に原作に乗せようとせず、原作の訴えたい(であろう)所だけを残して、全く別の物語にしてあるので、違和感は別になかった。


物語の最後がなぜあんな形になっているのか。
守るべきものと復讐の手段、両方を封じることで悪魔の暴走は止まるはずだった。
しかし、物語は善が無くなり、悪だけが残ることになっている。


きっと、悪は普遍的に存在しているものなのだろう。
普段は『MW』のように顕在化することなく、場合によっては意図的に、静かに日常に潜んでいる。
しかし、善もまた同時に至る所に潜んでいる。
そして、悪が顕在化すれば、必ずどこかでその姿を見せる。


“光あれ”と神は言ったそのときに、同時に陰が生まれたように。