原付に乗っているとキンモクセイの香りがした。
もう、すっかり秋だ。
キンモクセイの香りは、おばあちゃんの家を思い出させる。
俺は、小さい頃、両親が共働きだったからおばあちゃんの家に預けられることが多かった。
その家にはお風呂が無かったから、毎日銭湯に行ってた。
その通り道にキンモクセイがあった。
雪駄をペタペタとならしながら、銭湯の切符(銭湯ではお金を盗まれるといけないので、現金は持たず、切符をあらかじめ買っておいて、それを持っていく)をにぎりしめて、おばあちゃんに手を引かれていたのを思い出す。
宅地整理が進んで、あの風景は、今もう見ることはできない。
俺ももうおばあちゃんに手を引かれて銭湯に行くことも無い。
時間というのは、なんだか残酷だ。
もう、すっかり秋だ。
キンモクセイの香りは、おばあちゃんの家を思い出させる。
俺は、小さい頃、両親が共働きだったからおばあちゃんの家に預けられることが多かった。
その家にはお風呂が無かったから、毎日銭湯に行ってた。
その通り道にキンモクセイがあった。
雪駄をペタペタとならしながら、銭湯の切符(銭湯ではお金を盗まれるといけないので、現金は持たず、切符をあらかじめ買っておいて、それを持っていく)をにぎりしめて、おばあちゃんに手を引かれていたのを思い出す。
宅地整理が進んで、あの風景は、今もう見ることはできない。
俺ももうおばあちゃんに手を引かれて銭湯に行くことも無い。
時間というのは、なんだか残酷だ。