虫。

虫が嫌いです。
大嫌いです。
触るどころか、見るのも嫌ですし、傍にいることは許されません。

ドアを開けて電気をつけると、靴からなんだかいつもと違う音がしています。
パリパリと、薄いプラスチックが割れるような音。
なんだろうと、ふと見ると．．．
カマキリが俺の靴の裏でもがき苦しんでいる！
しかも、おなかの辺りからちょっとなんか出てるし！！！

２２歳の男とは思えないような叫び声を上げて、カマキリを外に蹴りだしました。


それから一時間後。
カマキリの気配におびえながら、ソーッとドアを開ける。
まず、辺りを確認。

大丈夫。奴はいない。

外に出て、鍵をかけようと目線を下にすると．．．

俺の掌よりでかめの蛾が！！
壁の色と一体化して、わからなかった！！！

何かにがっかりしながら、蛾を刺激しないようにそっとドアを閉めて、鍵をかけて。

猛ダッシュ！

視界の端にカマキリが見えてさらに加速！





部屋の外には、まだ奴らがいます．．．