くすり屋さんの独り言in北京

ヤクザ・イシ(石原 洋一)のブログです。環境・自然に興味あり。最近、中国の環境問題にシフトしました。

20日の討議コピー(これが最後)

2010年10月22日 17時54分40秒 | Weblog
コンタクトグループ、非公式協議
海洋および沿岸域の生物多様性:参加者は、昼食時および夕方に会合し、事務局作成のノンペーパーについて議論した。合意された事項は次のとおり:EBSAsに関するCBDの基準に加えて、他の「政府間で合意された」科学基準にも言及する; 海洋の生物多様性行動計画の実施を進めるため、社会経済的側面を含めた海洋の状態に関する世界的報告および評価(Global Reporting and Assessing of the State of the Marine Environment:GRAME)の一般プロセス(Regular Process)とIPBES、CBDとの協力への言及は保持する。
その後、参加者は、次の文言を保持するかどうか議論したが、合意には達しなかった:底引き漁に関し、国連総会で採択された表現で、事前の環境影響評価(EIA)およびEIAで特定された脆弱な漁場の閉鎖を要請するもの、これについては2つの先進国が反対した;この内容においての各国の領域を超えた区域およびRFMOsへの言及。参加者は、次の問題についても議論したが、合意に達しなかった:MPAsの効果的な管理に関する予防原則または手法への言及;事務局に対し、関連国際機関と協力して、オキアミの乱獲が海洋生物多様性に与える影響に関する情報とりまとめを要請する文言は保持する。
夕方、参加者は、人間の非持続的な活動が海洋および沿岸の生物多様性に与える影響に関する新しい文章について議論し、海洋の空間利用計画、気候変動の適応および緩和における海洋および沿岸の生物多様性の役割に焦点を当てた。代表団は、提案を原則的には支持したが、協議する時間を求めた。参加者は、EBSAsの特定、海洋区域でのEIAsに関連する科学的、技術的側面を議論し、各国の領域を超えた区域への言及削除について議論した。議論は夜に入っても続けられた。
資金問題:コンタクトグループは、一般的ステートメントの議論を開始し、資金メカニズム・ガイドラインのレビューに焦点を当てた。多数の締約国が、決定書草案で提案されている統合ガイドラインへの支持を表明したが、一部の締約国は、次のような提案を行った、生物多様性のためのGEF資金の利用に関係する成果
Earth Negotiations Bulletin 財団法人 地球産業文化研究所
CBD COP10 in Nagoya http://www.gispri.or.jp
http://www.iisd.ca/vol09/ Tel:+81-3-3663-2500
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本位の枠組みを戦略計画の目的と合わせて合理化するなど。次に、GEFの第6回資金募集について、この条約の実施に必要な資金額評価に関する議論に移り、夜まで議論を続けた。
戦略計画:コンタクトグループ共同議長のKateråsは、戦略計画全体を括弧書きの中に残すというWGRIの決定を想起した。その後参加者は、括弧書きは含まれていないが、ワーキンググループIIの議論で、締約国から追加の文言や別な表現が提示された目標に関する項目について議論した。議論は夜まで続けられた。
地球工学的措置:議長の友グループは、正確な定義づけが採択されるまで、太陽の日射量減尐技術や、大気からの炭素除去量増大技術などへの言及を含め、地球工学的措置の予備的理解に関する記述にとどめるかどうか議論した。また参加者は、「生物多様性に有害な」地球工学的措置というパラグラフに限定し、炭素回収貯留は削除するかどうかも検討した。次に、参加者は、次のような科学研究に関する特例の資格基準について議論した:小規模、限定的、管理された環境内のもの、各国の領域内、潜在的な環境影響可能性の事前評価の対象、または特定のデータ収集が必要なため正当とされるもの。議論は夜に入っても続いた。
廊下にて
ABS会議の参加者は、徹夜での非公式協議後、水曜日朝5時に、遵守の問題で壁に突き当たった。この日は、ABS議定書の最終決定に関して全面的な権限を持たずに名古屋にきた締約国がいるとのうわさが飛び交い、廊下やワーキンググループ会合でも怒りのコメントが出てくる事態となった。数人の参加者は、全面的な権限を持たないというのは、不実の証と解釈されるとコメントし、この日一日はCOP 10で完全版議定書が採択されるかどうか、疑念を表明するものが多くなった。 とは言え、多様な小人数グループの会議は、このような見方が間違っていることを証明しているようであり、TKに関係するABS国内法の遵守や、緊急事態、病原体など、困難な問題で、一定の進展が見られた。 夕方、遵守に関する小人数グループのチェックポイントに関する議論が初めて実質的な進展に向かっているとのニュースが流れてきたときには、すぐに活気が出て、参加者は、「遵守で希望があるなら、議定書にも望みがある」といいながら、ホテルに戻っていった。
ABS+戦略計画+資金問題というCOP 10での採択が期待される「グランド・パッケージ」にはない、ホットな話題の一つの地球工学的措置の議論でも同じような前向きの姿勢が見られた。参加者は、地球工学的措置の定義づけや、科学研究の特例で広範に受け入れられるものを切り出すことでは進展が見られたが、一部のものは、小人数グループに特に参加していなかったNGOsや締約国で地球工学的措置に関するCBDの言及に反対しているもの達が、妥協案の表現の議論を蒸し返すのではないかと懸念するものもいた。
GISPRI仮訳
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