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某SIerの"元"研究者 兼 情報Security技術者"F.Koryu"の日常の雑記置き場

例の現場へ行ってきた……

2008-06-16 14:41:46 | 雑記
先週の土曜(6/14)の事。

野暮用があった事もあり、秋葉原へ行ってきた。

今だから書くが、実は例の事件のあった日(6/7)の前日(即ち土曜の6/6)の夜「野暮用ついでに秋葉原に行くか」と思っていたのだが、結局「どうせ後でも良い用事だからいいや」とキャンセルしていたのだった。
もし行っていれば丁度あの時間に着いていただろうし、巻き込まれた可能性は高かったと……(余談だが、その日の昼事件の事をTVで知った母親から確認の電話があったりもした)。

他にも色々な事情があるのだが、ともかくあの現場に行って手を合わせたかったというのが正直な気持ち。そういう思いもあり、真っ先に献花台が設営されている現場となった交差点へ向かった。
慌てて家を飛び出してきた事もあり、杖を自宅に忘れてしまったため、右足を引き摺り気味に歩く。

昼頃には到着。
駅に着いた時から、いつもとは雰囲気が違う。
まず警備のための制服警官が多い。当然防刃チョッキを装備し、手には伸ばされた特殊警防が握られている。
現場に最も近いダイビル側の出口から出る。普段沢山するチラシ配りの人達が殆ど見かけない。何より人が思ったより少ない。

そして一番違和感を感じたのは「静か」だという事。比較的静かな方であるダイビル側広場とは言え、普段ならもう少し騒がしかったはず。

現場に近付く。つい1週間前にとてもあのような事件が起きたとは思えないような様子。それらしい痕跡を探してみたが、特にこれといった痕跡は見当たらない。

ただ1点違うのは……献花台。そこには既に鎮魂の祈りを捧げる人達がいた。無粋な報道カメラが1台だけいたが、誰も気にする様子はない。
献花台には無数の花束と、ペットボトル飲料と、犠牲者を弔うためのさまざまな品が奉られていた。
献花台を目の前にして、あの事件がようやく遠い空の出来事ではなく、身近に起こりえた事件である事を実感する。

静かに、ただ静かに両手を合わせる。祈りの言葉は心の中で唱える。
(安らかにお眠りください……)
多分2、30秒位は静かに手を合わせていたと思う。

……心の底から願う、このような悲しい出来事が二度と起きませんように……と。

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