馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

数字で見るACB 09-10

2010年01月04日 | バスケについて考える
あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

バルセロナでスペインのバスケットを生で見たので、マニアとしてはやっぱリーグのスタッツを分析したくなるもの。という訳で、シーズン途中ながらACB(スペイン1部リーグ)のスタッツを簡単に分析してみた。リーグはここまでシーズン(32試合)の約半分を消化。ここまで通算100分以上出場している選手188人を対象とした。

Usage Top20
# Name USG
1 Gerald Fitch 26.6
2 Nando De Colo 26.1
3 Juan Carlos Navarro 25.4
4 Milos Vujanic 24.8
5 Jaycee Carroll 24.6
6 Clay Tucker 24.6
7 Andrés Miso 24.3
8 Diego García 23.9
9 Antonio Bueno 23.9
10 Pooh Jeter 23.5
11 Darjus Lavrinovic 23.4
12 Álex Mumbrú 23.4
13 Reyshawn Terry 23.3
14 Blake Ahearn 23.0
15 Tiago Splitter 22.4
16 Marc Jackson 22.3
17 Robert Conley 22.2
18 Brian Cusworth 22.1
19 Will McDonald 21.8
20 Sergiy Gladyr 21.8

上はUsage(40分当たりの攻撃回数)のトップ20。1位はケンタッキー大出身でマイアミなどでプレイしたGerald Fitch。バルセロナで見たNavarroは3位にランクイン。試合を見たときの印象は、チームのオフェンスの6~7割がNavarroのピックアンドロール、だったのだけれど、実際数字で見ると、出場時間中に発生したチームの攻撃機会のうち、40.7%にNavarroが関与している計算。気になるRicky RubioのUsageは17.5回でリーグ74位。ポイントガードとしてはそれほど高くない数字。というか、国際ルールではそれほどスペースがなくパッシングが多くなるため、攻撃の役割が分散し、その結果PGのUsageはNBAに比べると多くならないのかもしれない。

# Name Ast%
1 Víctor Sada 43.1%
2 Ricky Rubio 42.3%
3 Marcelinho Huertas 39.1%
4 Omar Cook 36.7%
5 Maximiliano Stanic 36.0%
6 Kristaps Valters 34.3%
7 Javier Salgado 33.5%
8 Sergio Sánchez 33.4%
9 Javi Rodríguez 31.7%
10 Tomás Bellas 31.3%
11 José Simeón 30.6%
12 Pedro Llompart 30.4%
13 Marcus Norris 30.3%
14 José Antonio Marco 29.9%
15 Ricardo Uriz 29.7%
16 Mario Fernández 29.0%
17 Shammond Williams 28.9%
18 Vule Avdalovic 28.9%
19 Sean Singletary 28.8%
20 Albert Oliver 27.3%

上はアシスト率のトップ20。Ricky Rubioはリーグ2位にランクイン。やはりパッシング能力はACBのトップクラスだった。ちなみに1位もFC BarcelonaのVictor Sada。3位はFC Barcelonaに次いでリーグ成績2位のCaja Laboralに所属する、ブラジル出身のPG、Marcelinho Huertas。

# ST
1 Ricky Rubio 5.10
2 Josh Fisher 4.02
3 Michael Ruffin 3.46
4 Tariq Kirksay 3.19
5 Daniel López 3.09
6 Víctor Baldo 2.99
7 Pooh Jeter 2.93
8 Tomás Bellas 2.86
9 Pablo Prigioni 2.69
10 Diego García 2.60
11 Chris Warren 2.57
12 Juan José Triguero 2.57
13 Pete Mickeal 2.53
14 Jiri Welsch 2.47
15 Marcus Norris 2.46
16 Javi Rodríguez 2.44
17 Dan Grunfeld 2.38
18 Mario Fernández 2.36
19 Rimantas Kaukenas 2.35
20 Omar Cook 2.31

もう一つRubioの能力を示すスタッツ。上は40分当たりのスティール数(ペース調整後)。Rubioは2位のJosh Fisherにまるまる1本以上の差をつけて、ダントツの1位。14位にはいったJiri Welschはかつてネッツやセルティックスでプレイした選手で、彼のNBA通算での40分当たりスタッツ数は、1.63本。ACBでのWelschとRubioの40分当たりのスティール数の比率を用いると、RubioのNBAでの40分当たりスティール数は、単純計算で3.35本となる。NBAの12月31日時点での40分当たりのスティール数1位は、セルティックスのTony Allenで、3.0本。これを見ると、Rubioのスティール能力はNBAでも相応のレベルにはあると推測できる。

長くなったので続きは次回。


最新の画像もっと見る