Belize滞在中のこと。何気なくTVをつけると、「NBATV」なるチャンネルで1970-71のEastern Conference Final、Knicks VS Bucksをやっていた。Bucksには、まだイスラム教に入信する前のKareem Abdul-Jabbar(この当時の名前はLew Alcindor)、”Big O"ことOscar Robertson、一方KnicksにはWalt Frazier、Bill Bradley、Willis Reed、David DeBusschereと、殿堂入りメンバーが顔を揃えた実に豪華な試合。
その中で目に付いたのが、Willis Reedのリーチの長さ。身長は6-10と、当時のセンターとしては高かったのかもしれないが、明らかにマッチアップしていた7-2のLew Alcindorには劣っている。しかし彼の異常に長いリーチのお陰で、見ていて身長のハンデをあまり感じさせない。むしろ玉際では、Agilityとリーチを生かしたReedが勝っているように見える程。またStep-inから片手を大きく伸ばしてレイアップなど、腕の使い方自体も非常にうまい。

(写真で見てもかなり腕が長い。しかしこのポーズ、彫刻みたい。)
リーチの長さというのは、ボクサーだけでなくバスケットボールプレイヤーにとっても重要な資質の一つだと思う。ディフェンス面ではブロックが増える、スティールが容易になる、オフェンス面ではシュートの打点が高くなる等、そのメリットは多方面に及ぶ。6回の優勝に輝いた当時のChicago Bullsは、選手を評価する際に腕の長さも重視していて、それがHorace Grant、Scottie Pippen、Dennis Rodman、Ron Harper等の獲得に繋がったと、うる覚え乍らどこかで読んだ記憶がある。
腕の長い選手で思いつくのは、前述の4人以外には Zydrunas Ilgauskas、Allen Iverson、John Salley、Tayshaun Princeなどなど。Ilgauskasは先般Cavs VS Pacersを観戦した際にも書いたが、リバウンドで競り合った時には圧倒的な強さを見せる。時にはポストプレイに詰まると明らかに入れるつもりのないシュートをゴールに放ち、長いリーチでオフェンスリバウンドを掴み取り度々ゴールにねじ込んでいた。
またTayshaun Princeは腕の長さを生かしたディフェンスで知られ、Defensive StopperとしてプレイオフでT-MacやIversonなどを苦しめたり、また昨年のプレイオフではReggie Millerの決勝のレイアップをブロックしDetroitに勝利をもたらした。ただリーチが長いことのデメリットの一つとして、シュートを打つ際に邪魔になってスムーズなフォロースルーの妨げになる場合がある。Tayshaun Princeのシュートも、肘を大きく外に張り出したお世辞にも綺麗とは言えないフォームだが、FG%とFT%を見る限り年々正確性を増しており、徐々にシュートにおける腕の使い方を学んでいるようだ。一応念のため書いておくと、リーチの短い選手=ダメな選手という訳ではなく、現にKevin WillisやDavid Harrisonなど、腕の短さをものともせず活躍している選手も中にはいる。
日本人がバスケットボールをする上での体格的なハンデとして、欧米人と比べた身長の低さがよく話題に上るが、僕が思うに意外に無視できないのがリーチの短さ。大学時代に我がチームが、来日したアメリカの大学生(多分DivisionⅡ以下)と代々木で対戦したことがあった。いつものように私は制服を着て観客席から見学していた(ブログで日頃偉そうなこと言っておきながら、実は4年生になるまでユニフォームを貰えなかった私)のだが、出場した同期生に後で話を聞いてみると、普段日本の大学生相手にプレイするのとの比べて「リーチの長さ」の違いを強烈に感じたと語っていた。曰く、相手はまあDivisionⅠレベルではなかったので、身長のハンデは日体大クラスと対戦しているのと似たようなもの。でも日本の大学生と何が違うって、彼らのリーチが長く、いつもなら取られない筈というパスがあっさりカットされたり、ドリブルで「抜けた」と思った瞬間に後ろからヌーっと手が伸びて来てボールを取られたり、だそう。
こちらに来て一般学生に混じってバスケットをやるようになって、私もその時同期が語っていた違いを実感した。リーチに勝る人間達とプレイすることに身体的に慣れるとともに、今までに染み付いた感覚を修正するのには暫く時間がかかった。日本が国際大会で勝ちあがっていく為には、上背だけでなくリーチの長さにも慣れておくことも必要なのかも知れない。
その中で目に付いたのが、Willis Reedのリーチの長さ。身長は6-10と、当時のセンターとしては高かったのかもしれないが、明らかにマッチアップしていた7-2のLew Alcindorには劣っている。しかし彼の異常に長いリーチのお陰で、見ていて身長のハンデをあまり感じさせない。むしろ玉際では、Agilityとリーチを生かしたReedが勝っているように見える程。またStep-inから片手を大きく伸ばしてレイアップなど、腕の使い方自体も非常にうまい。

(写真で見てもかなり腕が長い。しかしこのポーズ、彫刻みたい。)
リーチの長さというのは、ボクサーだけでなくバスケットボールプレイヤーにとっても重要な資質の一つだと思う。ディフェンス面ではブロックが増える、スティールが容易になる、オフェンス面ではシュートの打点が高くなる等、そのメリットは多方面に及ぶ。6回の優勝に輝いた当時のChicago Bullsは、選手を評価する際に腕の長さも重視していて、それがHorace Grant、Scottie Pippen、Dennis Rodman、Ron Harper等の獲得に繋がったと、うる覚え乍らどこかで読んだ記憶がある。
腕の長い選手で思いつくのは、前述の4人以外には Zydrunas Ilgauskas、Allen Iverson、John Salley、Tayshaun Princeなどなど。Ilgauskasは先般Cavs VS Pacersを観戦した際にも書いたが、リバウンドで競り合った時には圧倒的な強さを見せる。時にはポストプレイに詰まると明らかに入れるつもりのないシュートをゴールに放ち、長いリーチでオフェンスリバウンドを掴み取り度々ゴールにねじ込んでいた。
またTayshaun Princeは腕の長さを生かしたディフェンスで知られ、Defensive StopperとしてプレイオフでT-MacやIversonなどを苦しめたり、また昨年のプレイオフではReggie Millerの決勝のレイアップをブロックしDetroitに勝利をもたらした。ただリーチが長いことのデメリットの一つとして、シュートを打つ際に邪魔になってスムーズなフォロースルーの妨げになる場合がある。Tayshaun Princeのシュートも、肘を大きく外に張り出したお世辞にも綺麗とは言えないフォームだが、FG%とFT%を見る限り年々正確性を増しており、徐々にシュートにおける腕の使い方を学んでいるようだ。一応念のため書いておくと、リーチの短い選手=ダメな選手という訳ではなく、現にKevin WillisやDavid Harrisonなど、腕の短さをものともせず活躍している選手も中にはいる。
日本人がバスケットボールをする上での体格的なハンデとして、欧米人と比べた身長の低さがよく話題に上るが、僕が思うに意外に無視できないのがリーチの短さ。大学時代に我がチームが、来日したアメリカの大学生(多分DivisionⅡ以下)と代々木で対戦したことがあった。いつものように私は制服を着て観客席から見学していた(ブログで日頃偉そうなこと言っておきながら、実は4年生になるまでユニフォームを貰えなかった私)のだが、出場した同期生に後で話を聞いてみると、普段日本の大学生相手にプレイするのとの比べて「リーチの長さ」の違いを強烈に感じたと語っていた。曰く、相手はまあDivisionⅠレベルではなかったので、身長のハンデは日体大クラスと対戦しているのと似たようなもの。でも日本の大学生と何が違うって、彼らのリーチが長く、いつもなら取られない筈というパスがあっさりカットされたり、ドリブルで「抜けた」と思った瞬間に後ろからヌーっと手が伸びて来てボールを取られたり、だそう。
こちらに来て一般学生に混じってバスケットをやるようになって、私もその時同期が語っていた違いを実感した。リーチに勝る人間達とプレイすることに身体的に慣れるとともに、今までに染み付いた感覚を修正するのには暫く時間がかかった。日本が国際大会で勝ちあがっていく為には、上背だけでなくリーチの長さにも慣れておくことも必要なのかも知れない。
以前、稚内に滞在していた外国の女性の方と話したことがありました…欧州系の方です…女性としては長身な部類の174センチ位の方でしたが、近所の店で着るものを見ても、腕の丈が全然合わないという話しをしていました…
記事を拝読して、そんな話しを思い出しました…
> しかしこのポーズ、彫刻みたい。
私も思いました…
シカゴのユナイテッドセンター前にある、M・ジョーダンの像を思い出させるような雰囲気もあると思います…
そういうものなんですね…外国の方との体格差というもの…そういうところなんでしょうね…街を歩く方の背や、太っている、痩せているの「見え方」は日本の街と大きな差がないように思えますが、そういうのでは“リーチ”の違いは感じられませんから…
> そういえばこの間のサンズ戦
ウォリアーズのファンとしてはご機嫌な昨今です!!サクラメント、フェニックス、更にサクラメントと3連勝中です!!
最近のウォリアーズの好調ぶり…記事をTBさせていただきました…