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能登尚彦 weblog

思ったことを勝手気ままに書いています。

ユビキタス無線工学 第11回

2007年07月06日 15時04分08秒 | ユビキタス無線工学
今回は基本的には変復調の続きでした。

QAMの例の中で16QAM、64QAM、256QAMの説明があった際にコンスタレーションについての詳しいお話もされました。

コンスタレーションというのは変動するデジタル信号波形の評価方法のひとつです。

また、
・単信と復信
・周波数分割(FDD) (今の携帯電話はこの方式が多い)
・時分割通信(TDD) (PHSなど)高速でお互いが移動している場合などコントロールをすることがとても難しい)

多元接続方式
・空間分割多元接続方式①(SDMA)(ほとんどがアンテナの技術の話、セクターという考え方)
・空間分割多元接続方式②(SDMA)(アダプティブアレイアンテナなど、ソフトウェアを含めての通信の考え方)
・偏波面分割多元接続方式(PDMA)
・周波数分割多元接続方式(FDMA)
・時分割多元接続方式(TDMA)方式

や直接拡散方式の概要、符号分割多元接続方式(CDMA)や(OFDM)、(MIMO)などの話がありました。

最終回は『インピーダンス整合回路』とのことです。

↑これじゃ ストレートにpdfファイルを見ていただいたほうがわかりやすいかもしれません。

http://www.h7.dion.ne.jp/~nebiya/tdu/
資料は 第5回 変復調と多元接続方式です。

このあたりの話は↓の本に詳しく書かれています。
ワイヤレスブロードバンド技術 IEEE802と4G携帯の展開,OFDMとMIMOの技術

東京電機大学出版局

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6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Thanx! (BQE)
2007-07-06 19:57:23
まっちばこさん nadjaさん こんにちは

いつも講義の概要をまとめていただき、ありがとうございます。

nadjaさん トラックバックありがとうございました。
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Unknown (BQE)
2007-07-06 20:06:28
nadjaさん こんにちは

FDMAのトラックバックありがとうございました。

3アマをお持ちなのですね。今は国家試験はモールスの速度も1アマまで全般的に遅くなりましたが、反面、空中線電力は、3アマで10W→50Wまで緩和されました。

アマチュア無線の世界では、周波数分割多元接続方式(FDMA)は現時点では使われておらず、リピータシステムでは通信方式として上り回線と下り回線を周波数でわけた周波数分割復信(FDD)方式として使われています。
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BQEさんこんばんわ (まっちばこ)
2007-07-06 21:34:51
すみません、野球を見ていてお返事が遅れました。
返信する
素人質問ですが、 (nadja)
2007-07-11 05:25:23
BQE様、まっちばこ様

大変有益なコメントありがとうございます。

アマ1ですら昔の様式と変更があったようですね。しかし現在の携帯産業の影に無線が追いやられているようで、アマ無線の活躍の場といったら、災害時の通信手段ぐらいしかないような気がします。そのような、有事対策も行われているのでしょうか。

以前研究し積んで話が出たもので、、、もしよければ教えてもらえますか。お願いいたします。
返信する
nandjaさん (まっちばこ)
2007-07-11 10:31:01
こんにちわ

アマチュア無線については

確かにバブルの頃、便利だから、パソコン通信はお金がかかるのでパケット通信だけのために..という方が多く免許を取得されて一時的に人口が増えたことは事実です。インターネットや携帯電話の普及によってその人たちはどんどん離れていきました。

ただ、アマチュア無線が本質的に何かということを考えた場合に基本的には実験・研究の場です。今の電波法上、決められた枠の中であれば機器を自由に制作をしたり改造して、アンテナも工夫をして様々な周波数帯のクセや電波伝搬のしかたなどを体験的に得ることが出来るのはアマチュア無線以外の無線では殆ど行うことは出来ません。もちろん、実験局などの免許を受けることは可能ですが、アンテナに制約があったり、機器については技術基準適合証明などを予めとらなければならないなど大変な制約がつきまといます。

事実、世間での中堅的な高周波の技術者は社会に出る前に実体験としてアマチュア無線を通じて高周波のフィールドを体験しその体験を役立てながら実際の仕事をされている方が多いのも事実です。また、ネットワークなどの技術者もアマチュア無線のパケットのネットワークなどから経験を積んで本職にしてしまった方がたくさんいます。

今、憂えるのは新しく志を持って社会に出てくる方々がそういった生で体験できる場所を通り越してしまって机上の理論だけで設計・開発をしてしまうことがかえって遠回りをしてしまっているような気がしてしまって仕方がありません。(数字では実現可能かもしれないけれど、実現不可能なことを平気でいう。これは作った経験がまったく無いから)

アマチュア無線が防災に使えるか..とのことですが、これは地域によって温度差があるためなんとも言えませんが、先日の能登半島の地震では〔無線→VoIP→無線〕という通信が商用通信が復旧するまでに有効に活用されたと聞いています。(これはボランティアが現地に行って行いました)

無線と無線の間をVoIPで繋ぐという形は通常でも、国内ではWires,D-STAR,世界的にはecho-link、IR-LPというものが盛んに行われています。

とはいえ、アマチュア無線の斜陽化もまた事実でもあります、ある意味、伝統芸能なのかもしれません。
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災害時の有事対策 (BQE)
2007-07-12 04:36:08
Nadjaさん まっちばこさん おはようございます。

今日は私の授業も前期の最後になります。今年はあっという間でした。

まっちばこさんがアマチュア無線の本来の姿を書いていただいたような気がします。本来はやはり無線工学という技術的な見地から、教育面から見てもアマチュア無線は良い題材と思います。しかし、アマチュア無線家は大きく分けて2つに分類されると思います。ひとつは、まっちばこさんが書いた個人の技術的な興味を研究する人たち。もうひとつは単に通信の道具として使う人たちです。前者は比率が少ないですが、アマチュア無線を生涯の趣味としている人が多く、後者は使用の手軽さからして、今は携帯電話やインターネットに完全に場を譲っています。

無線機もnadjaさんが書かれているように、多重化や多元接続方式、ネットワークへの接続など技術が高度化し、アマチュア無線家が自作できる環境でもなくなってきました。私は昔、CQ HAM RADIOという雑誌に4年間、自作の連載記事を書いていましたが、今はそれを作るための部品も、例えば秋葉原も無線ノ部品のお店が、今はパソコンノ部品を売る店に変わってしまい購入がむずかしくなってきました。

さて、災害時の有事対策ですが、私が免許をとったころから9月1日の防災の日には、各地でアマチュア無線を利用した非難訓練も行われています。しかし、昔のように、警視庁ヤ市町村役場のアマチュア無線局との通信ネットワークまで組んでの大掛かりな訓練ではなくなってきました。

神戸地震のときは、電話回線がパンクし、アマチュア無線が大活躍しました。去年のインドネシア沖地震の時も、全世界的なネットワークがアマチュア無線で構築されました。まだまだ捨てたものではないように思います。
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