鶴岡法斎のブログ

それでも生きてます

問題集の密林

2008-07-10 22:56:53 | モジョレータ奮迅編
ちょうど事件から一ヶ月だった時に、そんなことをすっかり忘れて、ほんの僅かの時間だが秋葉原にいた。
かつて人間が大きなものを信じて、共通の言語、信念、ひょっとしたら妄想かもしれないものを抱えてみんなが生きていた、らしい。
そういうものが崩壊して自由を手に入れたが、自由な人間はしっかりしていなければならない。足元がおぼつかない人間は自由になってはいけないのかもしれない。
そうか?
わからない。
ただ大きなものは存在せず、自分は自分の目の前にいるものを信じるしか方法がないのは事実。
恋人こそが自分の理解者と考える。そして恋人というものができない。つまり自分はこの世界から廃絶された人間であると考えるは容易い。
だからといってそれが何をやってもいいということの免罪符になるわけではない。
ただ目の前にあるものを、目の前にいる人たちを信じてみるしかないか。
そして徹底的に生きること。自分にできることは、それしかできない。
目の前には回答が導き出すことができない問題用紙が密林の如く生い茂り、自分の行く手を阻んでいる。

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