鶴岡法斎のブログ

それでも生きてます

小説、三回目。まだ続くし、まだタイトルはないです

2016-03-10 05:28:22 | 小説(新作)

 いままで喧嘩とか、そりゃあ人が殺されるのも見たよ。だたあの時は本当に驚いた。首がふっ飛ぶんだよ。目の前で。ギロチン、でかい刃物で首をちょん切るのは相手に苦痛を与えないための人道的な処刑だって話を聞いたことあるけど本当かもしれないなあ。殺されたほうだって実感ないだろうね。あんな一瞬で。
 それにても三人であの女に話しかけて、俺が生き残れったのも運だったんだろうなあ、って。運はね、昔から強いんだよ。ギャンブルだって結構大きいの当ててるし。まああんま場所であんなことやっててなんだけど、日頃の行いはいいんだろうなっと思うよ。足だってあのあとすぐ洗ったしね。
 犬神の親分に女が会いたいっていうからさ、こっちも案内してさ、…ああ、確かに漏らしたよ。いまになってもその話する奴いるんで嫌になっちゃうよ。
 そんなことはいいとしてこっちの都合なんか考えもせずにその女が、
「用心棒として雇え」ってうるさいんだよ。こっちは心を落ち着かせるだけで精一杯だっていうのにそんなことお構いなしに。
 腰が抜けて、しかも腰から下は小便でビショビショだっったけどなんとか商店街の奥にある、五階建てのビル、一階と二階はパチンコ屋なんだけど、そのビルにいって仲間にカクカクシカジカのことがあって、って伝えたんだけどみんな笑って、まともに取り合わない。こっちは仲間殺されてるから必死だよ。それで呆れた感じで十人くらいがビルから出て行って、俺がいう女を捕まえるっていうんだ。アジトに戻れたら安心しちゃってね。その場に座り込んでボウっとしてた。しばらくしたら外が騒がしくなってさっきの連中が帰ってきた。みんな減ってたね、耳とか腕とか。当然血まみれでね。どうしていいのかわからなくなったんだろうね。仲間の生首持ってる奴もいた。みんな恐怖と興奮で混乱してるんだ。
 そんな状態なんですぐに上の方にも連絡がいって幹部が集められることになったんだよ。


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