鶴岡法斎のブログ

それでも生きてます

パチンコ「湘南爆走族」実戦記事

2006-12-15 11:59:09 | 原稿再録
※パチンコ必勝本DREAMSの連載から。この機種、傑作といっても過言ではないのだがいろいろあって短命に終わった。残念。今後も役デジ機種の登場を願う。


 今回は『湘南爆走族』です。いまやマンガのタイアップでパチンコが出ることはごくごく普通のことになってしまいましたね。この原作マンガを描いていた吉田聡という作家が自分は凄く好きで、中学生の時くらいから愛読しておりました。少年サンデーで連載されていた「ちょっとヨロシク!」とか。その後も青年誌などで良質な哀愁と男気(といっても性別における男ではなくて、女性キャラも「男気」がある)があふれるいい作品を発表し続けている人です。個人的に好きなマンガ家の人の台、ということでテンションが上がる。
 さらにテンションが上がるのがこの台の変則的なスペック。いままでにない仕組み。メーカーさんによれば「役デジ」というものだとか。低確率で羽が開いて、それが回転体のVに拾われたら大当たり、というもの。詳しいことはこの雑誌のどこかに載っているでしょうか。経験からいえるのは読むよりも打ってみた方が理解しやすい。ちょっと打っていればだいたい理解できるから。
 ただ不安だったのはここ数ヶ月、この連載で自分が負け続けているということ。確か3ヶ月連続じゃないかなあ。主に羽根デジ打ってコテンパンにやられているというのに、出玉の勢いもよければ飲み込む勢いも速いこの台で自分はどうなるんだろうか、と不安にはなる。それでも好きなマンガ家の台だから打ってしまうわけです。タイアップって凄いなあ。これが同じスペックで湘爆じゃなかったら自分、逃げ出していたかもしれない。
 そしていざ実戦開始。自分はこの時、初打ち。投資千円で「ぶっこみチャンス」に。編集さんいわく「これ激アツですよ」。
「えっ、そうなの」と自分。何しろ初打ちだから。で、玉がVに入って大当たり。そしてチャレンジモードでまたVに。そして爆走モード突入。途中爆走モード中に「爆走大当たり」(左チャッカー入賞時での直撃大当たり)も経験。編集さんいわく「これ激レアですよ」。
「えっ、そうなの」とこれまた台をまだよくわかっていない自分。
 ここ数ヶ月、この連載でのヒキの悪さが一気にここで収束したんじゃないか、としか思えないくらいの勢い。さらに大当たり中はマンガの画面がフキダシも込みで出てきて、ついつい感動的なエピソードを思い出してしまう。玉も涙も出てくるよ。うん、マンガの画面にしたのは正解だと思う。これで大当たり中に変な安っぽいアニメだったりしたらちょっとガッカリしてしまったかもしれない。メーカーさんのセンスに乾杯。
 あっ、という間に一万発近く出たんですが、ここはほら、いままで負け続けていた自分としては猛烈に気が小さくなっていまして。一箱を飲ましてヤメ。編集さんから「えっ、やめるんですか」っていわれちゃったよ。
 だって投資千円だよ。それでこんなに玉あるんだもん。回り見たらまだ一回も当たってない人だっているし、さらにこのお店って前日、前々日のスランプグラフが見られるんだけど、その激しく上下する線を見てまた怖くなる。激しすぎるって。このグラフが地形だったら山登りの最中に大ケガをしたり遭難するパターンだった。台は大好きなんだけどねえ。もっと打ちたいけど、連載での連敗記録を止めるためにはここで勇気ある撤退。誰だ、そこで臆病者とかいっているのは。ああ、確かにその通りだ。
 実戦結果を改めてみると爆走モードでの連チャンはもっと続いて欲しかったなあ、と。ただ「ぶっこみ」と「爆走大当たり」を経験できたからいいか。
 編集さんから「湘爆のいいところだけ経験しましたね」といわれる。ああ、そうだろうよ。同じ台を打っている他の人を見ても自分がかなりの奇跡と遭遇したのはよくわかる。次はプライベートでまた勝負を挑む。それとも来月も湘爆でいい?
 ちょっと変則的なスペックだけどこの「役デジ」、是非普及して欲しいなあ。打ち手の側にいろいろ選択肢があるということはいいことだと思うよ。

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