あまくさ人のひとりごち

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第2177回 黒澤系女子 命日しのぶ 映明忌

2012-09-09 19:48:11 | 映画
黒澤明監督しのぶ「映明忌」 女子大生企画し実現 神奈川・鎌倉
2012.9.5 21:00 ZAKZAK

 日本映画界の巨匠で平成10年に88歳で死去した黒澤明監督をしのぶ「映明忌(えいみょうき)」が命日の前日に当たる5日、黒澤監督の墓がある神奈川県鎌倉市内の寺で初めて開かれた。女子大生を中心とする映画サークルが企画し、黒澤家の承諾を得て開いたもので、立教大4年の苗村佳美さん(22)は「黒澤映画を後世に伝えるためにも、毎年開催したい」と話した。(川上朝栄)

 ■女子大生が企画

 黒澤監督の法要はこれまで近親者らによって営まれてきた。しかし、映画関係者や映画ファンが黒澤監督をしのぶ機会はなく、苗村さんらが「太宰治の『桜桃忌(おうとうき)』、三遊亭圓朝の『圓朝忌(えんちょうき)』のようなものはできないか」と発案。黒澤監督のおいで苗村さんらが通う就職塾を主宰する元記者の高田城さん(67)を通じ、黒澤家の賛同を得たことで映明忌の新設が決まった。「映明」は監督の戒名の一部だ。

 ■常連役者も参加

 鎌倉市の安養院で開かれたこの日の法要には、映画ファンなど約30人が参列。黒澤作品の常連俳優として「七人の侍」など16作品に出演した加藤茂雄さん(87)は「黒澤監督は命がけで映画を撮っていた。あの情熱は現代にも通じるものがあるはず」と語った。また、黒澤監督の長女で映画衣装デザイナーの黒澤和子さんも「父は若い人を育てることを使命としてきた。女子大生が企画したことを喜んでいるはず」とのコメントを寄せた。

 法要後には妙本寺(鎌倉市)で「羅生門」の上映会が開催され、約60人の映画ファンが集まった。

 ■県内に深いゆかり

 「世界のクロサワ」と呼ばれ、海外の映画人にも多大な影響を与えた黒澤監督だが、横浜市緑区に製作拠点となるスタジオを設けるなど県内にもゆかりが深い。

 初監督作品の「姿三四郎」は横浜市西区の浅間神社でロケされ、「天国と地獄」では横浜市内の高級住宅地と暗黒街と化した黄金町一帯の描写が話題となった。

 高田さんは「回を重ねるごとに映明忌は国内外の映画人から注目を集めるはず」と強調し、「映画ファンが集うイベントとしてゆかりの街を元気づけることができれば」と訴えた。


黒澤明と女子大生。
現役時代の黒澤を知るワタクシとしては、あまりにも意外。
黒澤明は女子にウケない。
というのが半ば常識になっていたからだ。

だってそうだろう。
細面のヤサメンイケメンがモテモテなご時世に、
三船敏郎や志村喬といった男臭いキャラが豪快に暴れ回る、
やたらと暑苦しいクロサワ映画なんて、
ひ弱な現代には受け入れられないだろう。
そう一方的に思っていた。
実は今でも思っているけど。

だから、黒澤明の命日をしのぶイベントを企画したのが女子大生ってのが、
いまだに信じられない。

てのは単なる偏見で、
生ぬるい邦画しか見ていない世代にとっては、
黒澤映画はとてつもなくカッコイイ映画に見えているのかも。



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