ブッシュ米大統領の不支持率が、過去の歴代大統領のなかで最高(ワースト1)を記録した。
米CNNの最新の世論調査(四月三十日)によると、ブッシュ大統領の不支持率は71%を記録する。
不支持率が70%の大台に乗った大統領は、アメリカの歴史上初めてです。
因みに、ワースト2は、アメリカ軍が歴史上初めて勝てなかった朝鮮戦争を指導した、トルーマン大統領が1952年に記録した、不支持率67%である。
ワースト3は、ベトナム戦争を、歴史上初めてのアメリカ軍の敗北(1972年)で終結させ、ウオーターゲート事件での偽証罪で『下院司法委員会』で『大統領弾劾勧告』が可決された直後(1974年8月)に辞任するニクソン大統領の当時の不支持率66%です。
三人に共通する点は、何れも勝てない戦争(朝鮮戦争、対テロ戦争)を引き起こしたか、勝てない戦争(ベトナム戦争)の幕引き(敗戦)したかの、いづれかである。
この中でも一番気の毒なのは、ベトナム戦争の敗戦の責任を取らされた、ニクソン大統領であろう。
戦争を始めたケネディ大統領でも無く、その後をついで、勝てない戦争をダラダラ続けたジョンソン大統領でも無く、二人の不始末の後始末(敗戦)をしたニクソン一人が貧乏くじを引かされた。(戦争は始めるのも続けるのも簡単だが、止めるのは難しい)
『戦争中の政権交代にピリピリ』
『戦争中に政権交代が行われるのは40年ぶり、バトンを落とさないようにしたい。』
ロイター通信によると、ゲーツ米国防長官はこのほど国防総省に対し、今年11月の大統領選挙の結果、2009年1月に発足する新政権が直面する安全保障上の問題点を整理するよう命じました。
アメリカはイラク、アフガニスタンで戦争を遂行中で、戦時中の政権交代はベトナム戦争中の1969年(民主党ジョンソンから共和党のニクソン)以来となります。
さらにゲーツ長官は国防省幹部に対して、新政権に移行しても後任者が来るまでは業務を継続するよう求めた。
またゲーツ長官は共和党マケイン、民主党オバマの両氏に対して、当選後の安全保障担当の、使命予定者リストの早期の提出を求めた。
『世界最大、最強のアメリカ軍最高司令官を選ぶ選挙』
アメリカの大統領は、日本の首相や自治体首長なんかと仕事の性格や重要度が違います。
日本では、長野県の田中康夫知事や東大阪の共産党員市長のように、議会の不信任決議一本で何時でも首が飛ぶ。
日本人のみなさんはアメリカ大統領を、日本の首相程度と誤解しているようです。
アメリカ大統領とは、選挙で選ぶ『皇帝』とも言われるほど強大な権限を持っている。
そして、この大統領(皇帝)は世界最強のアメリカ軍の最高司令官でもある。
大統領予備選挙戦でのヒラリークリントン氏の売り文句は『経験がある私こそ最高司令官に相応しい』だった。
ブッシュが大統領に再選された理由も『私は戦時大統領である』でした。
通常何処の国でも戦争下、勝ち戦の真っ最中に、最高司令官(大統領)が変わった(再選されなかった)歴史は有りません。 (戦争中に替わるのは負け戦の時)
だから、ブッシュは再選された。(電子投票機器のお陰との説もあるが)
今度6月11日に採決された『大統領弾劾決議』は、此れまでの単なる大統領弾劾決議には留まらず、今までは決して行わなかった『戦時大統領』(戦争中の最高司令官)に対する弾劾決議です。
『対テロ戦争』と其れを指導した『最高司令官』に対する弾劾とも解釈される、重大なものです。
これはアメリカの歴史にとって、全く新しい一ページになる革命的な出来事であるかもしれない。
このように日本の首相の不信任と、アメリカ大統領弾劾は似ているようで全く違う性格のものです。
『死んでいる、日本のマスコミの良心』
普通アメリカではこういうこと(戦時大統領の弾劾決議)は絶対ににおこりません。しかし起こった。
そして、アメリカの大統領選挙に世界で一番関心がある日本(関心度日本人83%、アメリカ人80%)で、大統領の弾劾や辞任に関心の無い日本人もたぶん一人もいないでしょう。
アメリカ議会でのブッシュ大統領弾劾裁判の『トンデモナイ凄いニュース』を何とかして『小さいニュース』に、変換したい人達が日本には大勢いるようです。
曰く、『弾劾決議を潰す目的で、司法委員会送致が行われた』というアメリカや各国の議会制度の基本認識の無い意見がある。
この主張は『弾劾決議をさせないために弾劾決議を可決した』で、
『軍縮する為に軍備を増強する』とか『税収を増やす為に金持ち減税する』と同じような、アルツハイマーのレーガンが主張していた詭弁にもならない馬鹿話の類いです。
それにしても、こんな歴史的な重大ニュースを、勝手に自己規制して一行も報じない日本のマスコミ各社は『国民の知る権利』の重要性と自分の使命に対して、今一度謙虚に反省してもらいたい。
北斗の拳の主人公ケンシロウならづとも『お前はもう死んでいる』と、言いたいところである。
ブレアーはサッチャーの残した負の遺産に苦しみ、福田内閣は後期高齢者医療制度など小泉純一郎内閣の後始末に苦慮し、やがては郵政民営化も問題になるのでしょう。
行き過ぎた新自由主義政策のために、貧困、投機、環境、レーガノミクスからの米国一辺倒主義は9.11からアフガン進行、イラク戦争、テロとの戦いと云いながら全世界に戦争の火種をばら撒いているようです。
もしかして、これはテロではなくパルチザンと考えればどうなのでしょう。
戦争を起こすのは簡単ですが終結撤収が難しい、これはブッシュの戦争を見ても明らかです。”
という内容の委員会議案書の冒頭をかいていたら、弾劾決議が目にとまった。
政治だけではなく、メディアまでもが死んでいますよ、経済優先の為にね。
その真似をした小泉純一郎は、経費節減で何でもカットして行って大事な国民の財産である郵便までもカットする。
いま老人の医療費カットがばれて大問題になっているのが後期高齢者医療保険。
大失敗が解りきっている『経費節減の為にカット』を推し進める橋下大阪府知事は職員の自衛隊研修を言い出した。
何で同じように、この人たちは福祉は嫌いでカットするが、兵隊は好きなんでしょうか。?
対テロ戦争なんて、誰が言い出したんでしょうか。?
アフガンニスタンにしろ、イラクにしろ明らかに外国軍隊の不法占領に対するレジスタンスのゲリラ戦、パルチザン闘争と解釈するのが正しいでしょう。
イラクにしろアフガンにしろ、占領直後にはほとんど武装闘争は有りませんでした。
長引く外国軍隊の不法占領に対する、現地住民の抗議行動(レジスタンス)は押さえれば押さえるほど酷くなってきます。
世界最強のアメリカ軍でも、正当なレジスタンスには万に一つの勝ち目も有りません。
日本でも鳩山邦夫が朝日新聞に向かってケチをつけてますけど,彼こそ「死神博士」か「赤報隊」か「かい人21面相」ですよ(笑) ささやかなレジスタンスに対して,大仰に政治権力を振り回すなんて,大人のすることじゃありません.
一種のガス抜きになっているんだとは思うけど,あのマンガが全国全んどの床屋さんに置かれているという事実を考えると,日本人も「テロリスト」とゴルゴのような「職業的テロリスト」の区別ができてないんじゃ,なんて思ったりもします.
イラクなんかでも、反米武装勢力の行う破壊工作もあれば、米軍や米軍に雇われた民間軍事会社が行う破壊工作や白色テロが頻繁に行われている。
バクダッドが陥落して5ヵ月後に起こったデメロ特別代表を爆殺した国連事務所爆破テロや、事件のすぐ後で起こった赤十字国際委員会事務所への爆弾テロは規模や時期から推察すれば国際機関の関与を嫌ったアメリカ軍の関与が濃厚です。
05年のゴールデンモスクが爆破された事件でも米軍の関与無しには行えなかった。
世界中で殺されたジャーナリストの半分以上がイラクで殺されているが、日本人でも2004年橋田信介と甥の小川功太郎がイラク戦争取材中にバグダッド付近で襲撃され殺害されている。
犯行の手口から、橋田さん達を襲った集団は米軍に雇われた民間軍事会社と考えられる。今のイラクでは世界に知られたら不味い事が一杯アメリカ軍によって行われているので外国人の報道陣は目障りなんでしょう。
sun.ap.teacup.com/souun/1750.html