もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

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Fate/Zeroで気まぐれビミョーなBL言時 完結

2013-07-15 07:53:51 | 腐女子の御伴
※この小説はFate/Zeroの設定を基に、二次創作(夢小説)として執筆しております。 一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。



*腐はムリな方は回れ右*



         2013年 腐女子の暑中お見舞い マーボ豆腐と金ピカでびみょ~なBL  『愛しき共謀(きょうぼう)者 完結』






言峰が私室に戻って来ると、ワインの空(あ)き瓶が床に何本も散乱(さんらん)しておりギルガメッシュの気配(けはい)がしない。

騒ぐだけ騒ぎ立てて帰った様子だった。散乱(さんらん)したワインの空(あ)き瓶を片付ける事にした。



私室の片付けを終えると、一息をやっとつけた。昨日の晩から今日の夕方まで師である時臣と、そのサーヴァントであるギルガメッシュにいいように振り回された。

さすがに腹が空(す)いた。 何か作ろうと考えてると、身体の廻りに金の霧が渦巻きまばゆく光を放つ。まさかと思うと、その通りの人物が実体化した。

「遅いぞ、綺礼。」

と、ギルガメッシュは言うが楽しい愛玩具(あいがんぐ)が、見つかり遊ぶ気満々で実に楽しいそうである。

「…‥」

言峰は横目でちらりと実態化した英雄王を無言で見ただけで、黙々と私室の清掃を始めた。

「綺礼!! 王である、我を無視するとは、貴様は──── この痴れ者が!!」

ギルガメッシュが何を言おうと聞こえてない、言峰は魔術を行使(こうし)し耳を塞いで居た。

ギルガメッシュはふて腐れて機嫌悪くソファーに魔力で、言峰を押し付けて無理矢理座らせてその上に自分が膝で乗り上げた。

ギルガメッシュは綺礼の鼻先に、顔をまじかに近づけた。その瞳は怒りで充ちてるのではなく、綺礼に何か見出(みい)だそうとする瞳だった。

ギルガメッシュの息がかかる距離で、余りに真剣な眼差しで食い入る様に自分を見つめたので耳栓の魔術を解除した。

「綺礼、貴様は、今までそう生きて来たのだな。だからこそ、収集した酒の味も知らんのだろ。」

「あぁ、そうだ。お前には、関係ない。まったく邪魔だ、そこを退(ど)け。」

ギルガメッシュは自分の質問に対して、苛立つ綺礼を敏感に感じとり笑う。

「貴様は、まるで何も知らぬ赤子の様だな。関係ないだっと?? 笑止!! 我から視線を反(そ)らすな。こうまでしないと、王の声が聞こえぬか。」

ギルガメッシュの瞳を見つめれば見つめる程に綺礼は、言い訳がましい思考(しこう)が脳内をグルグルと巡る。開き直るしか方法がない

「だからなんだ。私はそう言う生き物。」

「だからこそ貴様に、令呪が与えられと思わんか??」

言峰はギルガメッシュの言葉を聞き目を見開き驚く。そんな言峰の態度に満足し、ギルガメッシュは言峰の口元に自分の唇(くちびる)を寄せた。

「貴様が奉信する、神はお前の業(ごう)の深さを知らない。向き合ってもくれず、知ろうとしない。お前を知れるのは、我だけだ。時臣を抱き、何か燻(くすぶ)らなかったか??性欲ではない何かを。」

言峰は瞳をつぶりギルガメッシュから顔を反(そ)らそうとして動揺を隠そうとした。

言峰の耳元で愛おしく優しくギルガメッシュが囁(ささや)く。



我は貴様が望むモノを与えられる、唯一無二の存在であり、お前は我の寵愛(ちょうあい)を享受(きょうじゅ)されるのが相応(ふさわ)しい。



言峰の唇(くちびる)にギルガメッシュは接吻(せっぷん)を落とし、首筋に甘噛みをし金の霧となり完全に気配(けはい)を消し言峰の私室から去って行った。

ギルガメッシュが膝上から居なくなっても、ギルガメッシュに支配されてる様で身動きが取れない。

言峰は無意識に唇(くちびる)を強くはむと、微量のワインを味わった。




            それは、初めて知る蜜の味。



その蜜の秘密を暴き思うがままに貪(むさぼ)り喰らい尽(つ)くしたいと思う自分と、それ制止する自分に戸惑う。

手の甲を見つめると、令呪が浮かび上がり熱を帯びじりじりと言峰にその存在を知らしめた。



        Fate/Zeroで気まぐれビミョーなBL言時 完



2013年 腐女子の暑中お見舞い申し上げます。 御愛読ありがとうございました♪

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