オジサマ専科 Vol.2 Memories母の手帳の設定を超改変してあります。なのでネタバレも含まれております。BOYSLOVEテイストにしてお届けなので、実際の商品とは一切何も関係ありません。もぐ菜は古川透CV:中田譲治しゃん推しなのでよろ。それと古川透氏は黒髪サラサラ和装で物静かな優しいアーカード様をイメージしてねんVv
二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver GrandFinale the END
試合はシルバートルネードが接戦の末に、勝利を収めた。九回の裏で同点で、松谷がホームランを打ち上げて勝利を手にした。
マウンドでの表彰式が始まろうとした時に、ダッグアウトに斉藤は駆け出して行く。伊東は斉藤が来るのを待ち切れずに、ダッグアウトのベンチから勢いよく飛び出した。
「斉藤本部長!!」
「来いよ、伊東。お前も、泣くんだな。」
ジャージの袖(そで)で目を擦りつける伊東。
斉藤は伊東の肩に腕を廻し、マウンド中央へ連れて行った。
マウンドでの表彰式は主催者の新聞社の専務が挨拶を始めた。 チームの人数分だけのメダルと、チーム監督である松谷に記念品であるカップが贈られて表彰式の司会者にマイクを向けられて、松谷は勝利の喜びの一言と感謝を述べた。
そうこうして表彰式が終えて各チームがスタンド席に挨拶をしてから、マウンドから退場しょうとした時だった。
藤宮に松谷は、記念品のカップと自分のメダルを手渡した。
「松谷さん??」
「ちょっとの間だけ、持ってくれないかな。すまないね。今なら、言える気がするんだ。剛さんに。」
松谷は強い意思の瞳と表情で、藤宮に言うとマウンドを見渡す。斉藤は古川と一緒にマウンドを歩いて居た。
藤宮の隣には伊東がおり、歩き出した松谷の背中をみつめて言う。
「今なら言える??松谷さんは、何をなさる気なのでしょうか。」
「松さん、どうしたんだろ??」
「先輩である剛さんに、お願いがあるんです。」
「お願い??松、何だよ。」
「どうした、松。」
「剛さん、一球だけで良いから相手をして勝負させてください。」
「勝負だっと?? この俺にお前が、上等じゃないか受けて立ってやろう。透、良いよな。キャッチャー頼むわ。」
「勝負か?? どうした松。剛、肩は大丈夫何か??」
「透さん、昔からの夢でした。剛さんの投げるボールを、一度でも良いからバッドを振ってみたかった。あの夏から、剛さんはボールを投げてくれなかった。」
チーム仲間はダッグアウトへ、三人はそれぞれの場所に立った。
投手プレートに斉藤、本塁に松谷そしてキャッチャーボックスに古川。
チーム仲間はダッグアウトで、三人を見守る。藤宮は不安げに見つめた。伊東は斉藤の勝利を強く確信し勝負を待つ。
投げる構えを執(と)り古川だけを見つめ、高く構えてから渾身の力でボールを解き放つ様に投げた。
ボールは変化球で、あたかも打ちやすそうに見えた。松谷はその一瞬が長く感じた。ボールが目の前に────────── ボールが飛び込んで来た。
松谷はバッドを強く握りしめて、遠くへボールを打つイメージでバッドを振った!! バッドは空を切り裂き、ボールがバッドを掠めたと。
バッドでボールを受け止めた、衝撃はなく…‥ドスりとした音がし、ボールをミットで受け止めた。
背後で古川の声がした。
「惜しかったな。剛のボール相手に、なかなか良い勝負だった。剛のボールも、相変わらず冴えていた。受けごたえがある。」
松谷は力が抜けてガックリとマウンドに膝をつき、古川は立ち上がり斉藤が二人の元へ歩きやってきた。
「残念だったな。あんなへっぴり腰じゃあ、打てねぇぞ。どう、透、俺のボールの切れ味は??」
「昔と、何、一つ変わってないさ。キャッチャー冥利(みょうり)に尽きるボールだ。剛、肩の調子は??」
「透は、ほんと心配症だな。治療はしてきたし、無理はしてないさ。久しぶりに良い気分だ。」
松谷はショックが納(おさ)まり、深いため息をつきマウンドから立ち上がった。
「剛さん、透さん、ありがとうございました。こうして、先輩達と野球が出来て僕は幸せですよ。」
三人はお互いの顔を見つめ無邪気に笑い合う。その笑顔は、昔から、何も変わってない。
チーム仲間が待つダッグアウトへ、じゃれあいながら駆け足で三人は向かって行った。
二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver GrandFinale the END
二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver後書き
二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver GrandFinale the END
試合はシルバートルネードが接戦の末に、勝利を収めた。九回の裏で同点で、松谷がホームランを打ち上げて勝利を手にした。
マウンドでの表彰式が始まろうとした時に、ダッグアウトに斉藤は駆け出して行く。伊東は斉藤が来るのを待ち切れずに、ダッグアウトのベンチから勢いよく飛び出した。
「斉藤本部長!!」
「来いよ、伊東。お前も、泣くんだな。」
ジャージの袖(そで)で目を擦りつける伊東。
斉藤は伊東の肩に腕を廻し、マウンド中央へ連れて行った。
マウンドでの表彰式は主催者の新聞社の専務が挨拶を始めた。 チームの人数分だけのメダルと、チーム監督である松谷に記念品であるカップが贈られて表彰式の司会者にマイクを向けられて、松谷は勝利の喜びの一言と感謝を述べた。
そうこうして表彰式が終えて各チームがスタンド席に挨拶をしてから、マウンドから退場しょうとした時だった。
藤宮に松谷は、記念品のカップと自分のメダルを手渡した。
「松谷さん??」
「ちょっとの間だけ、持ってくれないかな。すまないね。今なら、言える気がするんだ。剛さんに。」
松谷は強い意思の瞳と表情で、藤宮に言うとマウンドを見渡す。斉藤は古川と一緒にマウンドを歩いて居た。
藤宮の隣には伊東がおり、歩き出した松谷の背中をみつめて言う。
「今なら言える??松谷さんは、何をなさる気なのでしょうか。」
「松さん、どうしたんだろ??」
「先輩である剛さんに、お願いがあるんです。」
「お願い??松、何だよ。」
「どうした、松。」
「剛さん、一球だけで良いから相手をして勝負させてください。」
「勝負だっと?? この俺にお前が、上等じゃないか受けて立ってやろう。透、良いよな。キャッチャー頼むわ。」
「勝負か?? どうした松。剛、肩は大丈夫何か??」
「透さん、昔からの夢でした。剛さんの投げるボールを、一度でも良いからバッドを振ってみたかった。あの夏から、剛さんはボールを投げてくれなかった。」
チーム仲間はダッグアウトへ、三人はそれぞれの場所に立った。
投手プレートに斉藤、本塁に松谷そしてキャッチャーボックスに古川。
チーム仲間はダッグアウトで、三人を見守る。藤宮は不安げに見つめた。伊東は斉藤の勝利を強く確信し勝負を待つ。
投げる構えを執(と)り古川だけを見つめ、高く構えてから渾身の力でボールを解き放つ様に投げた。
ボールは変化球で、あたかも打ちやすそうに見えた。松谷はその一瞬が長く感じた。ボールが目の前に────────── ボールが飛び込んで来た。
松谷はバッドを強く握りしめて、遠くへボールを打つイメージでバッドを振った!! バッドは空を切り裂き、ボールがバッドを掠めたと。
バッドでボールを受け止めた、衝撃はなく…‥ドスりとした音がし、ボールをミットで受け止めた。
背後で古川の声がした。
「惜しかったな。剛のボール相手に、なかなか良い勝負だった。剛のボールも、相変わらず冴えていた。受けごたえがある。」
松谷は力が抜けてガックリとマウンドに膝をつき、古川は立ち上がり斉藤が二人の元へ歩きやってきた。
「残念だったな。あんなへっぴり腰じゃあ、打てねぇぞ。どう、透、俺のボールの切れ味は??」
「昔と、何、一つ変わってないさ。キャッチャー冥利(みょうり)に尽きるボールだ。剛、肩の調子は??」
「透は、ほんと心配症だな。治療はしてきたし、無理はしてないさ。久しぶりに良い気分だ。」
松谷はショックが納(おさ)まり、深いため息をつきマウンドから立ち上がった。
「剛さん、透さん、ありがとうございました。こうして、先輩達と野球が出来て僕は幸せですよ。」
三人はお互いの顔を見つめ無邪気に笑い合う。その笑顔は、昔から、何も変わってない。
チーム仲間が待つダッグアウトへ、じゃれあいながら駆け足で三人は向かって行った。
二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver GrandFinale the END
二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver後書き