*ご注意*
*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。 一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。*
乙女とツンデレのValentine's Day. (2)
2月12日(金曜日)@キクチマーケティング営業8課 給湯室
給湯室の扉にはにはデカデカと『入室禁止』と書かれた貼り紙が貼られており、物々しい雰囲気を寄り醸し出しその貼り紙を見るだけで給湯室に近付き難い。
片桐は先日に御堂から携帯電話に連絡があり、仕事の案件で急遽があったと思い答えると… 思いも寄らぬ返答で驚く。
今日は御堂のバレンタインチョコとマカロン作りの講師を、依頼されて供にトリュフショコラとマカロンを制作する。
講師である片桐はパステルグリーンのエプロンで身に包んでいる隣には、御堂がおりパステルブルーのエプロンを着用して居るがそれだけで見栄えが良い。
御堂が購入した物は作る道具と必要な材料がセットになっている物で便利なキットでマカロンとトリュフショコラ。
給湯室は換気扇を廻しているが甘い匂いが立ち込めており、匂いだけでお腹がいっぱいになりそうな気がする。御堂は甘い匂いを気にせず真剣な眼差しでマカロンを作り始める。
適度に片桐は御堂のサポートをしているが、テキパキと効率良く作業を進めており苦労はない。片桐も大大好きな恋人の為にショコラを作った。
御堂が精魂篭めて作ったトリュフショコラとマカロンを誰に手渡すのか片桐は気になるが、こうしてバレンタインチョコの手伝いを出来るのが心嬉しい。
今日は特に重要な業務がないので安心して御堂のサポートを出来ている。半日を要するがきっと満足する物が出来上がると片桐は思う。
本多は一日出張に出掛けておりキクチマーケティングに、帰って来るのは夕方頃になるので騒がしい外野は居ない。
御堂の命令により霧島がキクチマーケティングにそうなる様に、手配を済ませたのできっちりと予定通りに恙無い。
霧島は御堂の行為を不思議がったが主人である御堂の身に危険が及ば無ければ、良い事で特に尋ねてはない。
「御堂部長さん、マカロンのお味はどう致しましょうか??」
「二つに別ける。ストロベリーと抹茶で、ボウルを用意して貰いたい。」
片桐は自分では洋菓子は購入しないが営業8課の女子社員が、15時のおやつに数人で新発売の洋菓子をつかさずチェックしており購入して来るので何度かマカロンを食べた事がある。
最近は、チョコだけではなく種類豊富な簡単手作りキットが販売されており、御堂はマカロンの手作りキットとショコラの手作りキットを購入した。別々のボウルにストロベリーの粉と抹茶の粉を、茶漉しで振るい玉にならない様に振るう。
営業8課の電子レンジはスチームオーブン機能付きで、以前に使用していた電子レンジが故障した時に買い替えて家電量販店で日替わり限定販売されたのを購入。
オーブンは適温にしてありマカロンを形作り、後は焼くだけ。オーブンで焼き終わって冷めたら真ん中を切り、ストロベリーマカロンにはストロベリージャムを塗り、抹茶マカロンにはこし餡を塗る。
どんな高級な洋菓子店で売られている物よりも、美味しく心が篭ったトリュフショコラとマカロンが出来上がるはず。恋人に渡す瞬間を想像するだけで、片桐はワクワクと胸が高鳴り手作りをする御堂の気持ちと同調する。
マカロンを形良く円形にしてオーブンプレートを専用の道具でオーブンから取り出し、マカロンを並べてオーブンプレートをオーブンに戻し説明書の指示通りにタイマーをセットする。
御堂はオーブンの中をじっと見つめいて、片桐は後片付けを始める。オーブンから甘い物が焼ける香ばしい匂いが鼻をくすぐる。
御堂はホッと一息をつき片桐と共に後片付けを始め、トリュフショコラとマカロンを作るのに色々と道具や時間と手間がかかると実感した。
片桐までも巻き込んでの大騒動とした事は、やり過ぎたと心の中で反省する御堂である。片桐の横顔を見ると、一仕事を終えた達成感に充ちているので差ほど気にする事でもないと御堂は思う。
後片付けの洗い物を済まし終えるとオーブンのセンサー音が鳴り、御堂はさっきと同じ様にオーブンプレートを取り出し冷ます。
ふっくらと美味しいそうに、焼き上がり食べたくなる。 冷めたらマカロンを真ん中で切り塗り形を崩さない様に、ラッピングして世界で一つだけの御堂特製バレンタインマカロンが出来上がり。
トリュフショコラも冷蔵庫で冷やして固まったはずで、きっとこっちも甘く美味しいトリュフショコラが出来ているはずと片桐は思う。
乙女とツンデレのValentine's Day. (3)