もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

朝日浜離宮小ホール@大極宮朗読会 リーティングカンパニーVol.7 10月25日(土曜)

2008-10-27 20:21:29 | お出掛け日和
朗読開始の案内放送は京極氏で、始まる前からワクワクな期待で胸が高鳴り今か今かと席に座りしばし待つと。

カーテンの隅から大沢氏が登場!!朗読中のあれこれお願い必要事項を述べられて最後にこの一言で締める。



「朗読中に着信音が鳴ったら‥埋めるぜっ」ニヤリッと去りました。さすがハードボイルド作家(^-^)怪しげな迫力がある。



大極宮朗読会♪ 去年の朗読会のCDも販売されもっち購入しちゃいました。パンフも買うとなおよいのです。

今年のトップバッターは宮部みゆき氏でした。宮部氏の声は優しく可愛い(*^ω^*) 朗読作は「任天堂DS文学全集」のための書き下ろし『手袋の花』です。

宮部氏だけがなしえる、宮部ワァルド暖かく優しくホロリと涙なお話しでした。パンフから文章をちょいと拝借m(__)m

ニンテンドーDS用ソフトとの連動企画で、六人の作家がそれぞれ好きな日本文学作品へのオマージュ短編を書きました。

宮部氏は新美南吉の《手袋を買いに》を選び本作の『手袋の花』を書きました。 元のお話しは皆様もご存知なはず、仔きつねがお母さんきつねに手袋が欲しいと言い

お母さんきつねは片方の手を人間の手にしてくれて手袋を買う時は人間の手を出す様に、と言いましたが仔きつねは手袋を買う時に人間の手ではなく、きつねの手の方を出してしまいました。

お店のおじさんは仔きつねの手に驚いたけど、手袋を仔きつねに売ってあげました。仔きつねは手袋を売って貰えて喜んでお母さんきつねの元に帰りました。

もぐ菜は聴いてるそばから涙ぐみ(゜ーÅ)ホロリ 本屋にダッシュして買いに行こうと思ってしまいました。残念ながら活字化はされてません~現在、ニンテンドーDS用として配信されてるとの事です。

宮部氏を尊敬しちゃいます('∀'●) 宮部氏の優しい心情が想い浮かびます。任天堂の好意に感謝!! 来年の朗読CDが大変楽しみな朗読作♪

次は大沢在昌氏の朗読作は『ふたりの晩に』《一年分、冷えている》所収・角川書文庫でした。 なんかんねぇ、ひがみ根性な(゜∀゜)大沢氏…ちっと淋しい悲しい(TωT)

どう聴いても大沢氏の心の呟き、そういじけなくっても(*・pq・*) そんな内容な朗読作品でした。

次は京極夏彦氏の朗読作は『こわいもの』《幽談》所収・メディアファクトリーです。京極氏に怪談を語らせたら右に出る者なんて存在しないと思うもぐ菜です。

京極氏の哲学と屁理屈と蘊蓄の大波と大嵐が吹き荒れる、要するに関口センセイに懇々と語る京極堂の図なワケですよ。

こわいものとは何か??を延々に思い浮かべては消し去るのを繰り返し‥ 座敷に袴姿の老人が登場し譲ると言う小さな匣の中にはこわいものが入ってると‥

最後に譲られた小さな匣の中をあけると~ その先は各自の想像に任せるらしく匣の中身はヒミツの様です。

小さな匣の所有者である袴姿の老人はこわくって小さな匣の中身は見てないと、だからナンなのかは一切不明(笑) だからナニよのオチです。

15分の休憩のお知らせを宮部氏が案内放送されて、愛らしいお声でお知らせてくださいました。休憩を挟みまして第二部開演。。。。

第二部は三人共演 朗読 『宍道湖鮫』 原作:京極夏彦《南極(人)》所収・今年の12月に集英社から発売予定。

念の為にカキしますが、大沢在昌氏の新宿鮫と一切関係ありません。かなり激しい痛烈な笑える内容なのですが敢えて伏せさせて頂きます(苦笑)

かなりのリクエスト要望と宮部氏のラブコールでこの演目になったと言うてました。絶句爆発な笑いがホール内にみっしりと(^-^)

そんなこんなで大変楽しく最後に少しトークもあり満足感溢れるイベントで拍手大喝采で幕を閉じました。