近大ボクシング部の部員が強盗容疑で逮捕されたことを受けて、ボクシング部の廃部が決まった。(産経ニュースより)
ホンマに廃部? それはやりすぎや…と叫んでいたら、塩谷文科相も「廃部にまでしなくてよかったのではないか」と疑問を呈したそうだ。近大ボクシング部員2人の強盗逮捕というショッキングな事件発覚からわずか1日。大学日本一11度の名門に“消滅”の断が下された。呆気ないほどのスピードで。
「拳」という凶器を持つボクサーが、それを使用して犯罪に手を染めることは断じて許されない。「ヤクザや」と称していたというから、もう救いようがない愚か者たちだ。当事者の厳罰に何の異存もない。総監督が辞表を提出するなど、暴走を事前に食い止められなかった監督責任のある人たちも処分されているが、これも当然。
悪質な犯罪者を生んだ組織が、他人事で試合を行うなんて許されるはずもなく、長期間の活動禁止も仕方ない、と思っていた。でも、だからといって廃部はない。大学スポーツ界で廃部になった例は皆無に近い。1999年に部内で傷害致死事件を起こした国士大剣道部が解散(その後再開)というのがあるぐらい。・・・
部員の中に犯罪を犯したものがいるだけで、連帯責任で部自体が廃部に追い込まれる。普通の感覚からすると、可笑しいだろう。しかし、このような行動原理は戦後日本を特徴付けるものであるのかも知れない。このような判断の問題点と原因について書きたいのだが今は時間がないので、ここまで。