ある数学愛好者のひとり言

数学好きな私がひとり言をつぶやきます。

2変数関数の全微分可能性

2024-01-11 00:00:01 | 数学・数学教育

2024年1月11日(木)

 

 私の高校時代によく利用した数研出版のチャート式数学のシリーズ、今回懐かしさもあってその大学教

養数学版の

   加藤文元監修『チャート式シリーズ 大学教養 微分積分』(数研出版)

をパラパラとめくっていた。そこに2変数関数の全微分可能性の問題があったので、この際振り返って見

るのもいいと思ってとり上げてみた。

 1変数関数y=f(x)上のある点での微分可能性は、その点で接線が引けると言うことである。これに対し

て、2変数関数z=f(x,y) 上のある点での微分可能性は、その点で接平面が張れるということを意味する。

全微分は、

   dz=(δf/δx)dx+(δf/δy)dy

と表すことができる。デルタδとしか表すことができないので、このように表しておく。

 全微分は、1変数関数の微分の概念の自然な拡張である。全微分に対して偏微分はx軸方向での微分、

Y軸方向の微分である。したがって、本文にも書いたことであるが、

   ある点で全微分可能 ⇒ ある点で偏微分可能

であるが、ある点で偏微分可能であるからと言って全微分可能でないことに注意しておきたい。

 

 

 

 

 

ちょっと休息   1月9日のFacebook投稿より

 今日は、田中光宏先生のセミナー『日常生活の中の数学・物理』に参加しました。Zoomによるオンラ
 
インでなく、岐阜学習センター研修室での対面でのセミナーです。何年ぶりの対面での参加です。対面
 
参加は4名で、他はオンライン参加です。
 
 朝9時前に岐阜学習センターに到着。10時頃に学生控え室で、いつも顔を会わす3名で久しぶりに会
 
話を楽しみました。
 
 10時30分から、セミナーの開始。テーマは「ビールの泡の上昇速度」でした。泡(球)に影響を与
 
えるのは、重力・浮力そして付加質量です。気泡のまわりの流れを考慮した運動方程式を解くと、「水疱
 
の気泡は重力加速度のほぼ2倍の加速度で上昇していく」とのことです。流体力学の課題ですが、大筋
 
は理解できました。しかし、細部の計算は追尾していません。流体力学は、奥が深いと思いました。
 
 12時を延長して終わりました。その後、対面で参加したひとりと話しながら食事をしました。13時
 
20分に岐路につきました。
 
 対面のセミナーは、よかったです。
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