学歴詐称は公職選挙法違反だ。なぜ新聞やテレビは、この疑惑を徹底追及しないのか。
2021年08月01日 10時20分12秒 | 全般
以下は26日に発売された月刊誌Hanadaに掲載されている、堤堯×久保紘之の連載対談集からである。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読である。
p118-p121から。
菅は女房の眞理子を前面に出せ!
祝祭感を削れるのか
久保
ワクチン、打ちましたか?
堤
一回目は終わった。この対談のあとに二回目。
久保
僕も同じです。
堤
弟が二回目のあとに、三八度五分の発熱が長時間続いた。同じDNAの俺も出るかも。
*私は7/14にモデルナ・ワクチンの二回目の接種を終えた。その後7/23,24,25と三日間、夜になると、38.5度の発熱、最後の日は39.7度まで行った。
第一回目は6/14だったのだが、その後に、喉の変調を感じていた。モデルナの副反応一覧の中にあるリンパ節症になったのである。
どこで誰が感染したのか、つまり報道の基本である5W1Hを欠いたメディアの報道と、ワクチンの副反応についての注意と対処方法を全く報道しない態様については後述する*
久保
二回目でお互いにアナフィラキシー・ショックが起きて、これが今生の別れになったりして。次回は天国での対談になるのかな(笑)。
中略
大谷翔平は救世主!
堤
スポーツがらみでぃえば、目下、日米を沸かせているのは何と言つても大谷翔平だ。
メジャーリーグでホームランダービーのトップを走る。
毎朝、起きるとすぐに「今日は打ったか」つて女房に訊く(笑)。ビデオを観ると、向こうのアナウンサーの興奮した声が聞こえる。
「He did it again! He is a beast.」(また打った!奴は怪物だぁ)。
大谷は、花巻からちょっと離れたところにある水沢(現奥州市)の出身だ。
水沢は高野長英から始まって、斎藤実、後藤新平、椎名悦三郎と結構な人材を輩出している。小沢一郎だけは別だけど(笑)。
ひところ岩手県は「日本のチベット」などと呼ばれていたけど、そこからあんな日米を驚かすアスリートが飛び出した。
父親は社会人野球、母親はバドミントンの選手だった。
だから、百九十三センチの大男で運動神経の俊敏なのが生まれたんだな。
かつて野茂英雄がトルネード投法で全米を沸かせたけど、彼が渡米する前年の八月から、メジャーリーグは選手のストライキで二百三十二日間、ノーゲームだった。
野球ファンが戻って来てくれるかと心配されたけど、その心配を吹き飛ばしたのが野茂の大活躍だ。
今回はコロナ禍で昨年から無観客で細々とやっていたのが、ここへ来て大谷の投げて・打って・走っての大活躍で一挙に盛り上がった。
彼を立て続けに敬遠した相手の監督が、「なにしろ彼・大谷は異次元のプレーをやってるからねえ」
メジャーリーグは野茂と大谷、二人の日本人プレーヤーに二度助けられたんだよ。
久保
まさに救世主だな。大谷は華があるからいいですね。
堤
なんでも「世界で最もハンサムな顔100人」にノミネートされたそうじゃないか。
アメリカ人からすれば、大谷はどちらかといえばベビー・フェイスに見えるんじゃないか。
その点、二刀流と相まってベーブ・ルースの再来”と言われる。
だけどベーブ・ルースは百六十キロを超える速球はなかったし、足も大谷ほど速くない。
まさに大谷は「異次元のプレー」をやっているわけだ。
「日本のチベット」が生んだ”変異株”だよ。
久保
プロ野球にしろオリンピックにしろ、選手は試合前に闘争心をむき出しにするやつが多いけど、大谷と池江璃花子にはそれがない。
大谷のようにゴミーつ拾うにも自然体で嫌味がなく、見ていて気分がよくなる。
大谷のホームランの連発に「彼は日本人ではなく、宇宙人だ」と叫んだアナウンサーがいたけど、コロナ以降、中国人と混同されてイェローペリルの被害に遭っていた日本人が、大谷のホームランのおかげで突如、宇宙人に”昇格”したのもアメリカ人らしくて面白い。
政局好きな女天一坊、小池
堤
先ほど少し話に出たけど、七月四日の都議選は、自民党は第一党となったものの、公明党と合わせても目標としていた過半数には届かず、過去二番目に少ない三十三議席に留まった。
大敗を予想された都民ファーストの会が三十一で第二党、巻き返したとも言われている。
都議選は、「次の衆院選の前哨戦」と言われる。
事実、都議選で大敗して次の衆院選でも負けて政権を失ったケースがある。
菅政権に黄色信号が点った感じだね。
久保
ただ、今回はオリンピックがあります。
もし都議選がオリンピック後に行われてこの結果だったら、菅はもう観念しなければいけないけれど、オリンピックをやる前と後で空気はがらりと変わりますからね。
それこそ祝祭空間じやないけれど、オリンピックを通過すれば世間の空気は変わりますよ。
だから、いつも都議選は判断基準というか、見方を変えたほうがいいかもしれませんね。
逆に言えば、オリンピック前のワクチンニ回終了を全国民の六割以上にしたいという当初の計画に失敗した菅としては、オリンピックに賭けている。
ただし問題はその時、コロナの感染者数がどうなるかです。
堤
都知事の小池百合子は過労を理由に選挙活動をほとんどネグつて、自分が作った都民ファーストを見捨てた感じを与えた。最終日だけ出てきたけど、大敗は避けられると読んだ小池が、最終日に辻褄を合わせたんだよ。
翌日、その小池が何をしたか。自民党幹事長・二階俊博に会いに行っている。一体なんのために? あからさまに自民党に、なかんずく二階にすり寄っているわけだ。会談後、二階がテレビで「(小池が)国会へ戻ってくるならば大いに歓迎だ」と発言した。それを受けて、記者が小池に国政復帰について質問した。
「私はそういうことを」度も言ったことがない」「考えたことはあるんじゃないか」「頭の片隅にもない。なにかと政局がらみで言われるのは、私としてはいかがかと思う」といったやり取りがあった。だけど、彼女は『文藝春秋』二〇一七年七月号に「私の政権公約」と題する宣言文を寄稿し、加えて「希望の党」を結党した。
つまりは、都知事を踏み台に国政に対する欲望を露わにしている。
「小池さんの一番悪いところは、都政に何の関心もないことだ」これは小池の最側近だった音喜多駿の言葉だ。
折あらばと国政復帰を虎視眈々と狙っている。この女天一坊ほど政局好きな者はいない。関連の質問が出るのは当然じゃないか。
久保
しかし大した女ですよ(笑)。疲労で入院なんて、仮病だってみんなわかっているでしょう。コロナとの戦いが二年間も続いているんだから、誰だって疲労している。
「過労くらいで入院なんて、政治家失格」とあの舛添要一でさえどこかで書いていた。
それを平気でやってのけて、公務に復帰したと思ったら、今度はかすれた声で「どこかでバタッと倒れているかもしれませんが、それも本望だと思ってやりぬいていきたい」とぬかしやがった。
「板垣死すとも自由は死せず」みたいないかにもくさい芝居がけど受けて、挙句最後に選挙応援で出てきたら、待ってましたとばかりにみんな満足する。
要は『水戸黄門』と同じで、筋がわかっていてもその筋を見たくて、やりきったら見ている側は満足するんですよ。
でも、こんなことを平気な顔でできる奴はそうそういない。菅だったらたちまち袋叩きに遭ったんじゃないか(笑)。
その意味で、いま小池に対抗できるのは小泉純一郎、それと女じゃ堤さんが冒頭言っていたデヴィ夫人くらいじゃないかな(笑)。
金をドブに捨てる小池
堤
昨年の都知事選のとき、わが家に選挙公報が届いた。
小池の欄を見ると最後の最後に、虫眼鏡で見なければわからないくらいの小さな字で「カイロ大学卒」つて書いてある。
石井妙子が『女帝・小池百合子』で詳細に検証したように、この「カイロ大卒」には学歴詐称の疑いが濃厚だ。
学歴詐称は公職選挙法違反だ。なぜ新聞やテレビは、この疑惑を徹底追及しないのか。
それをいいことに、小池はシレーッと選挙公報に書いている。
一千二百万人の都民をナメてかかっているんだよ。
以前に話した記憶があるけど、渡部昇一さんから電話があって、「石原慎太郎を都知事選に出したい。一緒に口説いてくれ」。
一も二もなくOKして、赤坂の小料理屋で三時間、二人で石原に「出てくれ」と口説いた。
石原は大学では複式簿記をマジで勉強し、国の財政にも都の財政にもバランスシートを導入すべきだというのが持論だ。
企業の経営はバランスシートを基本に通年でやる。国や都の財政も同様であるべきだ。
彼なら一年で使い切りの予算を通年の予算に改めて、財政を黒字にしてくれると思った。
石原は案の定、あれよと財政を立て直し、一期目の終わりごろには四千億円を貯め込み、やがては東京オリンピックの招致をブチ上げた。
石原は東京五輪招致の最大の功労者だよ。
次の猪瀬直樹も舛添要一も黒字を維持し、たしか舛添は九千億円の貯金を残して辞任した。
ところが、小池百合子になってどうなったか。その黒字を小池は使い切ってしまった。
豊洲移転の遅延問題では二百四十億円、日割りにすれば毎日六千四百万円をドブに捨てている勘定だ。
さらにコロナ対策だとして広告費十二億円などを使いまくって、あれよという間に一兆円の貯金を使い果たし、さらには五千億円の借金までしている。
都知事になって最初にやったのは、二十億円でクルーザーを購人したことだ。
東京五輪でセレブの送迎に使うという理由だ。そんなもん、レンタルでやりゃいいじゃないか。
五輪のあとに、都庁にクルーザーを残してどうする? 何がワイズ・スペンディング(賢いカネの使い方)だよ。
話を戻すけど、それにしても何で二階は小池に会ったのかね。
この稿続く。
2024/8/24 in Kojima