映画と自然主義 労働者は奴隷ではない.生産者でない者は、全て泥棒と思え

自身の、先入観に囚われてはならない
社会の、既成概念に囚われてはならない
周りの言うことに、惑わされてはならない

バルスーズ - LES VALSEUSES - (ベルトラン・ブリエ フランス 1973年 119分)

2012年12月06日 05時10分55秒 | ベルトラン・ブリエ
バルスーズ - LES VALSEUSES - (1973年 119分 フランス)

監督  ベルトラン・ブリエ Bertrand Blier
脚本  ベルトラン・ブリエ
    フィリップ・デュマルセル
撮影  ブルーノ・ニュイッテン
音楽  ステファーヌ・グラッペリ

出演
    ジェラール・ドパルデュー Gerard Depardieu
    ミュウ=ミュウ Miou-Miou
    パトリック・ドヴェール
    ブリジット・フォッセー Brigitte Fossey
    ジャンヌ・モロー Jeanne Moreau
    イザベル・ユペール Isabelle Huppert



1に女、2に女、そんでもってお金が欲しい、ドチンピラの二人の若者.
1970年代の若者の気持ちを、非常に素直に描いた映画と言ってよいのでしょう.






兵役中の夫に会いに行く若妻
彼女は駅のホームで夫と抱き締め会った.
愛情のない性行為が、如何に虚しいものか、二人は思い知った事でしょう.
そんでもって、出かけたリゾート地の別荘で、この二人は愛し合ったらしい.














刑務所帰りの年増の女
彼女は海辺のレストランで、ウェイトレスの女性に、刑務所に居るときに生理が上がった話をする.
(刑務所の中にいて、良いことなんか何もない)











務所帰りの女の息子
彼女の息子も務所帰り、息子はお金を稼ぎに行くと言ってピストルを持って出かけたが、目的は模範看守を撃ち殺すことだった.
(刑務所のなかで暮らしていると、何を考えてるのかさっぱり分らない、こんな人間になっちゃうぞ)












母親は、女の子のあそこをピストルで撃って自殺したのだけど、ちんぴらの二人の会話にあるように、
『全く、刑務所に居た奴等は、何を考えているか分らない』




不感症の女の子
童貞の男の子の初体験で、女の子が優しくしてあげたら、不感症の女の子が感じるようになった.
(相手の気持ちを考えてSEXしろ)








16歳の処女の女の子
16歳の女の子の初体験の相手をしたら、女の子は「ありがとう」と、お礼を言った.
こいつら、女の子から嫌われることをするのは得意だけれど、今まで女の子からお礼を言われることなんか、したことは無かった.
女の子からお礼を言われる初体験をして、爽やかで新鮮な気持ちを初めて知ったのでは.....
(女の子に限らず、相手から喜ばれることをしろ)






スーパーの店長と顔を付き合わせるようにしてやり合う場面は、そのまま受け取ればよい.
強盗したり、掻っ払ったりしては駄目.お金は汗水流して稼がなくちゃ.
SEXしたかったら、したいだけすればいいけど、けれども、少しは真面目に働かないと.
刑務所に入ったら終わりだぞ、と、若者によく分るように描いた作品なのですね.






















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